公開日 2021/12/03 06:30

Fire TV Stick 4K Maxは“AVアンプに”挿すべき理由。マランツ「NR1711」で構築する最新AVエンタメ環境のススメ

【特別企画】映像配信も音楽配信も高レベルで楽しむ

Fire TV Stick 4K Maxでサブスク系映像配信サービスを利用する際に、特にオススメしたいのが、Fire TV Stick 4K MaxのリモコンにあるAlexaボタンを活用した音声操作だ。テレビがオフになっている状態からでも、Fire TV Stick 4K Maxのリモコンに「Netflixでイカゲームを見たい」などと声をかけると、テレビが点くだけでなくそのままNetflixアプリも起動し、一気に作品までジャンプしてくれる。

■話題の『イカゲーム』も“絶望的なまでの臨場感”で堪能

前置きが長くなったが、こうして構築したシステムのサウンドについていよいよレポートしていこう。

まず視聴したのは、Netflixにてドルビーアトモス音声で配信されている『イカゲーム』から、「だるまさんがころんだ」のシーン。ゲームの参加者達が会場内の高い位置から狙撃されるシーンがあるのだが……ドルビーアトモスだとその狙撃音などが、恐ろしいまでに正確に描写されるのだ。逃げ出そうとして出口へ殺到する参加者達目がけて四方八方から銃声が降り注ぐ様子が、絶望的なまでの臨場感で体験できる。

取材時のようす

また、後半では名曲「Fly me to the Moon」がBGMとして流れるが、この楽曲の再生も憎いほどにリッチで高音質。ステージを再現する臨場感など、ドルビーアトモスの効果が素晴らしく、エンタメ作品としての作りこみの丁寧さに感服する。

日本のアニメ作品でもドルビーアトモスは体験可能だ。『攻殻機動隊 SAC_2045』のシーズン1-1、冒頭のバトルシーンは、車上という視点がとてもおもしろく、低く唸る車の走行音、ロケットランチャーの砲弾、タチコマの声など、さまざまな音が気持ちいいまでに空間のなかで移動していく。電脳空間に響くようなサウンドレイアウトと満点の遊び心を堪能した。本記事のようなドルビーアトモス環境を整え、『攻殻機動隊 SAC_2045』のサウンドデザインの面白さをぜひ堪能してみてほしい。

■音楽リスニング用途にもオススメ

もうひとつ、このNR1711×Amazon Fire TV Stick 4K Max環境でぜひとも活用して欲しいのが、音楽リスニングだ。「Fire Stick TV 4K Maxは映像デバイスじゃないの!?」と思う人もいるかもしれないが、Amazon Musicアプリが入っているどころか、リモコンに専用ボタンまで搭載している。

そして、Fire TV Stick 4K MaxのAmazon Musicアプリは、最大192kHz/24bitの “UltraHDオーディオ” に対応している。つまり、この環境ならUltraHDオーディオを存分に楽しめるわけだ。ちなみに、初期設定ではUltraHDオーディオはオフになっているので、設定メニューからオンにしておこう。

Amazon Musicを利用した音楽リスニングでも、Fire Stick TV 4K Maxリモコンからの音声操作が活躍する。例えば「あいみょんの最新曲を流して」と声をかけると、一発で選曲して再生スタートしてくれる。スマートスピーカーのように音声でダイレクトに曲を流せるのは快適だ。

音質については、NR1711にPolk Audioのスピーカー一式を揃えてロスレス/ハイレゾ音質で再生している訳で、さすがにハイクオリティ。厚みがあって丁寧に広がる音場の広さ、歌声の艶やかさ、歯切れの良いアタック感などを愉しむことができた。映像配信だけでなく、音楽配信も高音質で楽しめるシステムが構築できるとなれば、一気にお買い得感も増すだろう。



NR1711とFire TV Stick 4K Maxの組み合わせを体験して思ったのは、お互いが目指してきた方向性の相性の良さだ。リビングにも設置しやすい薄型でスタイリッシュなNR1711がしっかりと最新の映像/音声フォーマットに対応するというのは、サブスク型映像/音声配信サービスが最新映像/音声フォーマット対応作品を増やし、Fire TV Stick 4K Maxのようなスティック型端末がそれをカバーする進化の方向性と見事に合致している。今後の自宅のAVエンタメ環境を整備していく上で、この組み合わせが主役になっていく未来はもう間近に迫ってる。

(協力:ディーアンドエムホールディングス)

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