• ブランド
    特設サイト
公開日 2016/10/21 17:22

【速攻レビュー】AKGのフラグシップ密閉型ヘッドホン「K872」のサウンドを野村ケンジがチェック

銘機「K812」の姉妹モデルが登場
野村ケンジ
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
本日発表されたAKGの密閉型スタジオモニターヘッドホンのフラグシップ機「K872」を、野村ケンジ氏がさっそくレビュー。明日から開催される秋のヘッドホン祭2016にも出展される本機のサウンドを、一足早くチェックした。

「K872」¥OPEN(直販サイト価格188,000円)

プロの現場の声に応えて登場した、K812の姉妹モデルとなる密閉型ヘッドホン

ヘッドホンユーザーだけでなく、プロフェッショナル領域で音楽製作に携わるエンジニアも待ち焦がれていただろう、待望の高級ヘッドホンが登場した。何を隠そう、AKGの「K872」(関連ニュース)である。

外観を見ればひと目でわかるかもしれないが、こちら、AKGヘッドホンの最上級モデルにしてプロフェッショナルユースを主眼に置いて開発された「K812」の姉妹モデル。オープンエアー型ハウジングを持つ「K812」に対して、「K872」は密閉型ハウジングを採用している。「プロフェッショナルユーザー待望」というのはその部分だ。

今回登場した密閉型モデルの「K872」

こちらは開放型モデル「K812」

もちろん、オープンエアー型のモニターヘッドホンには素晴らしい特徴が多々あり、AKGとしても得意としているジャンルだ。「K712」や「K240MKII」など、優れた製品をいくつもラインナップしている。とはいえ、スタジオモニターとしての利用シチュエーションを考えると、音漏れしない密閉型ハウジングは必須条件となってしまう。「K812」はとても気に入っているけど、プライベートスタジオ等でしか利用できないので密閉型が欲しい。そう思っていたプロユーザーは少なからずいるはずだ。そんなリクエストに答えて登場したのが、この「K872」なのだ。

K812の技術要素を継承しつつ、密閉型モデルとしてまとめ上げた

さっそく詳細を見ていこう。写真をご覧いただければ分かるとおり、外観的には「K812」とほとんど変わらず、純粋に「K812」の密閉型モデルとして作り上げられているイメージだ。デザインも同一で、素材もほとんど変わらない。

たとえばヘッドバンド部は、軽量化と高耐久性の両立のために採用された細い2本のバンド、ハウジングのセンターを丸く取り囲むような支持部、段階調整付のヘッドバンドも同様だ。

アルマイト処理を施したというアルミダイキャスト製のメインハウジング、3pinのLEMOコネクターを採用する着脱式ケーブルもK812から継承。「3Dスローリテンション技術」を採用することで、密着面積を高めて遮音性と快適性を両立した立体構造のプロテインレザー製イヤーパッドも同様だ。このあたりは、K812で完成されていた部分であり、オープンエアー型/密閉型で共用できところである。K812と大きく異なっているのは、ハウジング部分のみだ。

密閉化に伴って、ハウジングが変更されている

ハウジング部分には、K812では細かい穴のパンチングメッシュが採用されていたが、K872ではフルカバータイプのハウジングカバーへと変更されている。このため、K812ではハウジング内部が透けて見え、メタリックブルーに彩られたインナーハウジングが上質感を演出していが、K872では(当然ながら)内部は全く見えない。そこで、新たにブラック+シルバーのモノトーン調のカラーコーディネイトでまとめられている。

とはいえ、WEBサイトの資料を見ると、インナーハウジングはK812と同様のブルーではなく、レッドにカラーリングされている様子。これはは隠れたオシャレ!? かとも思ったが、ドライバーユニットの仕様が異なっていることを示しているのかもしれない。

次ページ距離感が近く、音の細かなニュアンスまで手に取るようにわかる

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX