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FIIO、AKM/独自R2R採用のDAP「M25」「M25 R2R」。最大1,700mW出力、同価格で展開
エミライは、FIIOからデジタルオーディオプレーヤーのフラグシップモデル「M25」「M25 R2R」を10月23日(金)に発売する。カラーはいずれもブラック、シルバーの2色。価格はオープンで、予想実売価格は各220,000円前後。
両モデルは「デスクトップ級の実力を、ポータブルの寸法に。」をコンセプトに、筐体や処理性能、最大出力などの基本仕様を共通化しながら、DACと後段のアナログ回路をそれぞれ最適化したというモデル。M25はAKMの「AK4191EQ+AK4499EX×2」、M25 R2Rは自社開発の「5+24bit セグメント型 R2R PRO抵抗アレイ」を採用する。
FIIOによると、DAC方式の異なる2モデルを同時期・同価格で投入するのは、同社として初の試みという。方式による音色の違いを楽しみ、好みに応じて選べるラインナップを目指したとしている。
「M25」はAK4499EXを2基搭載。左右独立構成を採用
M25は、デジタル・デルタシグマ・モジュレーター「AK4191EQ」と、DAC「AK4499EX」2基を搭載。左右チャンネルをそれぞれ独立したDACで処理し、チャンネルセパレーションやダイナミクスの向上を図っている。
デジタル部とアナログ部を分離した構成に加え、AKMの「DWA Routing Technology」を採用。DAC内部の素子ばらつきに起因するノイズを抑え、静かな背景と高い解像度、正確な音像描写を追求したという。
DAC直後のI/V変換/ローパスフィルター(LPF)にはOPA1612を配置。ライン出力はLPF直後から取り出し、ゲイン制御段やヘッドホンアンプを通さずに出力することで、DACの特性を生かす設計としている。
音質調整機能には、AKM DAC向けに開発した4種類の「Personalized sound」を搭載。「Prism Horizon」「Azure Atmos」「Scarlet Gravity」「Wild Groove」から選択できる。さらに、6種類のデジタルフィルターと、二次倍音を段階的に付加する「Warmth control」を備え、音の厚みや艶を3段階で調整できるという。
ローカル再生は最大768kHz/32bit PCMとDSD512のネイティブ再生に対応。4.4mmバランス出力時のメーカー公称値は、S/N比が126dB以上、THD+Nが0.00049%となる。
「M25 R2R」は自社開発のセグメント型抵抗アレイを搭載
M25 R2Rには、自社開発の「5+24bit セグメント型 R2R PRO抵抗アレイ」を搭載。上位5bitにサーモメーターコード方式、下位24bitにR-2Rラダーを組み合わせた構成を採用する。メーカーによると、抵抗誤差やスイッチング時のグリッチの影響を抑え、歪みやノイズの低減を図ったという。
低温度ドリフトの精密薄膜抵抗を、L+/L−/R+/R−の4系統に独立して配置。デコードからボリュームコントロール、ヘッドホンアンプ出力まで、4系統の独立した信号経路を維持するフルバランス差動構成とした。
音質面では、R2Rらしいアナログ的な余韻や自然な質感を追求しつつ、ディテール、解像度、ダイナミクス、音場の広がりも高めたとしている。専用の音質プロファイルとして「FLAT」「WARM」の2種類を用意。PCM再生時には、オーバーサンプリングを行う「OS」と、行わない「NOS」を切り替えられる。
ローカル再生はM25と同様に、最大768kHz/32bit PCMとDSD512のネイティブ再生に対応。4.4mmバランス出力時のメーカー公称値は、S/N比が120dB以上、THD+Nが0.005%となる。
両モデル共通でQualcomm「Dragonwing QCS6490」搭載
両モデル共通で、SoCにQualcomm「Dragonwing QCS6490」を搭載する。メーカーによると、Snapdragon 778Gと同一のアーキテクチャーを採用する8コア構成で、Cortex-A78コアは最大2.7GHzで動作するという。
メモリは8GB、内蔵ストレージは128GB。最大2TBのmicroSDカードに対応するスロットも備える。OSはAndroid 13で、複数アプリの利用や大規模な音楽ライブラリの読み込み、ストリーミング再生などでの快適な操作を目指した。
デジタルオーディオ回路には、第6世代の自社開発「DAPS(Digital Audio Purification System)」を採用。フラグシップモデル「M27」と同様、大容量FPGAとカスタムのデュアルフェムト秒クロックを組み合わせ、デジタル信号伝送の高精度化と低ジッター化を図る。
DAPSは、31バンドのパラメトリックEQ(PEQ)に加え、DRE、Global SRC Bypass、ALL TO DSDなどをサポート。オーディオ回路には、KEMET製タンタルコンデンサー、AVX製二酸化マンガンタンタルコンデンサー、Rubycon製フィルムコンデンサー、65Aの大電流MOSFET、低ノイズ・高精度・低温度ドリフトの薄膜抵抗などを投入した。
最大ヘッドホン出力は、Super High Gain時の4.4mmバランス出力で1,700mW(32Ω負荷)。このほか、300Ω負荷で220mW、3.5mmシングルエンド出力では500mW(32Ω負荷)を公称する。推奨ヘッドホンインピーダンスは、3.5mm/4.4mmともに8〜350Ωとなる。
USB Type-C端子は2系統を装備。通常の充電・データ転送用とは別に独立した給電用端子を備え、外部電源で動作する「デスクトップモード」に対応する。同モードでは、バッテリー残量を気にせず使用できるほか、充放電の繰り返しによるバッテリーへの負担を抑えるとしている。また、対応する急速充電器からの給電時には「Super High Gain」を利用でき、据え置き型ヘッドホンアンプのような使い方も想定する。
USBオーディオ用にはXMOS XU316を独立搭載。対応するPCやスマートフォン、タブレットと接続し、USB DAC/ヘッドホンアンプとしても使用できる。USB DACとしての入力は最大768kHz/32bit PCMとDSD512のネイティブ再生に対応し、外部DACへのUSBオーディオ出力も最大768kHz/32bit PCMとDSD512をサポートする。
同軸デジタル出力は、最大384kHz/24bit PCMとDSD128のDoP出力に対応。動作モードにはAndroid、Pure Music、USB DAC、Bluetooth受信、AirPlayを用意する。

前述の31バンドPEQでは、イヤホン/ヘッドホンに合わせた細かな音質調整が可能。「AUTO EQ」では、データベースに登録されたイヤホン/ヘッドホンの周波数特性とターゲットカーブを選び、ワンタップで自動調整できる。オンラインコミュニティを通じたEQカーブの共有・ダウンロードにも対応する。
ネットワーク機能は2.4GHz/5GHz帯のWi-Fiに対応し、AirPlayやWi-Fi経由の楽曲転送、リモート操作などをサポート。BluetoothはVer.5.2で、対応コーデックは受信時がSBC/LDAC、送信時がSBC/aptX/aptX HD/aptX Adaptive/LDAC/LHDCとなる。
バッテリー容量は両モデルとも6,500mAh。チャージポンプ方式の30W急速充電に対応し、QC3.0/QC4.0/PD2.0/PD3.0/PPSをサポートする。PD3.0 PPS使用時の充電時間は約2.5時間としている。連続再生時間は、M25がシングルエンド出力で約9.5時間、バランス出力で約8.5時間。M25 R2Rはシングルエンド出力で約14.5時間、バランス出力で約12.5時間となる。
本体端子は、3.5mmヘッドホン/ライン/同軸デジタル出力兼用端子、4.4mmバランスヘッドホン/バランスライン出力兼用端子、USB Type-C端子2系統を備える。ディスプレイは5.5インチ、1,080×2,160ドットのフルラミネーション仕様。アスペクト比は18:9で、大画面と握りやすい筐体幅の両立を図る。本体サイズは約76W×139.8H×18Dmm、質量は約318gとなる。

























