公開日 2013/09/07 04:39

<IFA>LG、77型の湾曲4K有機ELテレビや65/55型の新型4K液晶を発表

額縁スタイルで“魅せる”テレビスピーカーを提案
IFA2013は現地時間9月6日から本開催を迎え、全てのブースが一般公開をスタートした。


IFA2013本開催の初日は好天に恵まれた
LGのブースには初の有機ELによる77型4Kテレビが参考展示されたほか、フラグシップスマートフォン「LG G2」、タブレット「G Pad 8.3」などが出展され、多くの来場者が詰めかけた。

本稿ではLGブースのテレビやオーディオ系の出展についてまとめてご紹介する。

■77型の湾曲4K有機ELテレビを披露


IFAで初めて披露された77型の湾曲4K有機ELテレビ
LGのブースのエントランスには、毎年の花形製品が展示される。今年のブースでスポットを浴びていたのは「昨日到着したばかり」(LGスタッフ)という、77型の4K有機ELテレビだ。パネルを湾曲させた“CURVED OLED TV”となる。パネルには従来の赤・青・緑に白色のサブピクセルを加えた独自のWRGB技術を搭載。本機については参考出展ということもあり、他のスペック情報や商品化の時期については明らかにされていなかった。

55型“CURVED OLED TV”を一堂に集めた

隣に並んでいたのは、7月に北米地域への投入が発表された55型の“CURVED OLED TV”だ。先月末に報道発表のあった京セラの開発による「ピエゾフィルムスピーカー」を薄型テレビに応用した「クリアスピーカー」が内蔵されている。本機はドイツでも近く発売が予定されている商品だ。

55型の“CURVED OLED TV”

横からみるとこんな感じ


京セラの技術を活かした「クリアスピーカー」を採用
■有機ELに“魅せる”額縁スピーカーを合わせた「GALLERY OLED TV」

同社の55型有機ELテレビのコンセプトモデルとなる「GALLERY OLED TV」も参考展示されている。先述のクリアスピーカー同様、LGでは有機ELパネルのスリムさを損なわないテレビをデザインする取り組みに力を入れており、こちらの“GALLERY”シリーズもその取り組みの一環にあたるものだ。

「GALLERY OLED TV」の参考展示

パネルの周囲を飾る額縁は、本当はキャンパスに見立てたスピーカーになっている。サランネットの裏側にはフルレンジ2基/トゥイーター1基/サブウーファー2基の合計3way/5スピーカーが片チャンネルずつ配置されている。サブウーファーも配置した効果により、ブースで聴いたサウンドはしっかりと力強い低域が印象に残った。

内部スピーカー構成を紹介するためのカットモデル

額縁の部分はシンプルなものから、凝ったデコレーションのものまで様々なプロトタイプが用意されていた。パネルの周りに額縁なんか付けたらたいそう煩わしいのでは?と思いながら映像を視聴してみたが、4Kパネルで静止画を表示するデモを目の当たりにすると、額縁とパネルのマッチングもよく、思いのほか違和感がなかった。薄型のパネルの魅力を引き立たせるため、“魅せる”テレビスピーカーを組み合わせるというのも一つの考え方だろう。商品化の予定についてはまだ検討中だということだが、薄型テレビを楽しむ一つのスタイルとしてはこれも十分にアリなのではないかと思う。

手の込んだデザインの額縁も用意

額縁テレビを置いた部屋のイメージ展示

■4Kテレビは液晶も充実

4Kの液晶テレビも84/65/55型の商品が並んでいた。65型、55型の製品は新しく開発された「LA9700」シリーズという商品だ。また昨年のIFAにも出展された84型の4K液晶テレビは、今年はアップグレードされて「84LA9800」として登場した。

84型の4K液晶

ともに「HEVC」のデコーダーを内蔵して、USB経由からも4Kコンテンツをダイレクトに再生できる機能が特徴としてうたわれている。映像エンジン「Tru-ULTRA HD」には4Kアップスケーラーを搭載。バックライト制御は「NANO FULL LED」技術を搭載しており、65/55型は直下型のローカルディミングに対応。100以上のブロックを緻密に制御することにより、高精細な4K表示を実現している。パネルはIPS。


65型の4K液晶テレビ

55型のモデル
65/55型の製品は、本体ディスプレイ部の下側に収納式のスピーカーを配置。テレビ番組を観るときはスピーカーを引き出して迫力あるサウンドが楽しめる。サウンドバーやサラウンドシステムを組み合わせてシアターもののコンテンツを楽しむ際はスピーカーを閉まって、より一層映像に没入するといった活用もできそうだ。

スピーカーはディスプレイの下側にレイアウト

使わないときは収納できる

■AirPlayワイヤレススピーカーもラインナップが充実

ワイヤレススピーカーのラインナップも充実している。「CM3430WDAB」はスリムな筐体にCD/USB再生、FM/デジタルラジオチューナーとスピーカー、アンプを一体化。AirPlayによるワイヤレス音楽再生にも対応した。

AirPlay対応のワイヤレスコンポ「CM3430WDAB」

コンパクトなBluetoothスピーカー「NP6630」は、NFCをベースしたLG独自の「Tag On」サービスに対応し、スマートフォンとの簡易な連携機能を採用。ワイヤレスもAirPlayのほか、高品位なapt-XによるBluetoothでの音楽再生もサポートする。

AirPlay対応のコンパクトワイヤレススピーカー

NFCにも対応した

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX