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フルHDモデル「VPL-HW55ES」も発表

<IFA>ソニー、4Kプロジェクター第2弾「VPL-VW500ES」を発表

2013/09/05 ファイル・ウェブ編集部
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ソニーは、IFA 2013の同社ブースにて、4Kネイティブ表示に対応したホームシアター用プロジェクター「VPL-VW500ES」を発表した。10月の終わりから出荷を開始する。価格はまだ明らかになっていない。

「VPL-VW500ES」

「VPL-VW500ES」正面。VPL-VW1000ESとデザインイメージは共通している

世界初の4Kネイティブ対応家庭用プロジェクター「VPL-VW1000ES」に続く、ソニーの家庭用4Kプロジェクター第2弾。VW1000ESの下位機という位置づけになる。VW1000ESに比べ手頃な価格になることが予想されるだけでなく、筐体の小型化なども行い、設置性や使い勝手を高めたモデルだ。

映像の投写デバイスはSXRDで、解像度は4,096×2,160画素。VW1000ESとまったく同じものを採用。輝度は1,700ルーメン、ダイナミックコントラスト比は20万対1となる。ちなみにVW1000ESは2,000ルーメン、100万対1となっている。

3D表示にも対応。RF方式で通信し、対応メガネはBRAVIAのアクセサリーを推奨している。

映像入力端子には、HDMI 2.0端子を2系統搭載。4K/60pの映像入力が行える。ただし4K/60p時の入力は4:2:0までとなり、4:4:4での入力は行えない。

映像処理にはVW1000ESと同様の「Reality Creation」を採用。データベース型の4K超解像処理が行える。また本機は色域も広く、TRILUMINOSに対応している。

さらに本機は、4K BRAVIAで対応した「Mastered in 4K」にも対応した。Mastered in 4Kは、ソニー・ピクチャーズがBDのオーサリングを行う際、4Kマスター映像から2K映像へダウンコンバートするフィルター特性をもとに、プロジェクターで2K→4Kアップコンバートを行う。これにより、マスター映像に近い4K映像を復元できるというものだ。

筐体は大幅に小型・軽量化したが、これらはレンズなど光学系の違いによるところが大きい。VW1000ESはパネルからレンズの先までを真っ直ぐ結んでいるのに対して、VW500ESはランプをレンズに対して横向きに配置し、光を曲げることで筐体の小型化を達成している。

VPL-VW500ES(左)とVPL-VW1000ES(右)のサイズ比較

天吊り時を下からみたところ

吸気は前面と背面から行い、排気は前面のみから行う。VW1000ESは前面吸気、背面排気だったが、VW500ESは前面排気とすることで、より設置しやすくした。なおランプ交換はトップ面から行える。これも使いやすさを高める工夫だ。

レンズシフトは、垂直方向が+85%、−80%。水平方向は31%のシフトが可能。スローレシオも1.38〜2.83と長く取った。

さらにVW500ESは、新機能としてオートキャリブレーションに対応した。レンズの脇にRGBセンサーを備え、投写される光をセンサーで受光し、分析する。この結果に応じてホワイトバランスやカラースペースのキャリブレーションを行う。ユーザー自身が、ボタン一押しで、いつでもキャリブレーションできる画期的な機能となっている。

オートキャリブレーションの説明

オートキャリブレーションのメニュー画面

■フルHDモデル「VPL-HW55ES」も発表

IFAの会場では展示されていなかったが、フルHDモデルの新製品「VPL-HW55ES」もIFA開催にあわせて発表された。

「VPL-HW55ES」

SXRDデバイスを搭載した3D投写対応のフルHDプロジェクターで、VPL-HW50ESの後継機にあたるモデル。明るさは1,700ルーメン。ランプの冷却システムを改善した結果、ランプの寿命が5,000時間ほどに伸びたという。

アドバンスドアイリス3を搭載し、ダイナミックコントラスト比は12万対1を実現した。

3DはIRトランスミッターを内蔵。外付けのRFトランスミッターとも互換性があるという。

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