公開日 2013/01/09 10:24

【CES】LGプレスカンファレンス − 55型有機ELを米国でも発売 − 65/55型4Kテレビも発表

スマートTV製品群をアグレッシブに強化
一条真人
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
テレビやスマホに白物家電も連携する「SmartLife」を提案

LG電子のプレスカンファレンスは、はじめにLGの製品とそれが実現する「SmartLife」のライフスタイル提案から始まった。テレビ、スマートフォン、冷蔵庫、ロボット掃除機などが連携する様子はまさにスマートライフと呼べる内容だ。


多くの人が集まったLG電子のプレスカンファレンス

米LGの社長 兼 CEO、Wayne Park氏
続いて、米LGの社長 兼 CEOであるWayne Park氏が登場して、LG電子のビジネスの現状を紹介。LG電子のチーフテクノロジーオフィサーであるSkott Ahn博士がLG電子の具体的な戦略を紹介しはじめた。


SmartLifeへの3つのアプローチ
LGが掲げる「SmartLife」を構成する3つのポイントは「Free and Natural」「Stress Free」「Breathtaking」であるとし、その具体的な紹介をはじめた。

スマートTVリモコン「Magic Remote」の最新版が登場

まずは、「Free and Natural」として、スマートホームの紹介をはじめ、そこではLGのスマートテレビに使われているリモコン「Magic Remote」の最新版「magic Remote 2013」が紹介された。

まずユニークなのはテレビのチャンネルを、リモコンを持った手で数字を描くことで変えられること。たとえば空中に「8」と描くと、8チャンネルに切り替わるのだ。


数字を空に描いてチャンネルを切り替えることができる
さらに「Finger Gesture」では、スマートTVの操作を一本の指の動作で行える。指を振ってカーソルを移動したり、クリック動作を行うことができる。

「Magic Remote」の新機能「Finger Gesture」

次に「Stress-Free」として、自社のスマートフォンの革新的なユーザーインターフェースや冷蔵庫のドア・イン・ドア機能について紹介した。


スマートフォンの新しいUIを発表
最後に「Breathtaking」ということで、実際のLGの代表的な新製品が紹介された。まずは55V型の有機ELテレビ。これはスタンド部分が「己の字型」で左右非対称となった特徴的なデザインを持っているモデルで、“パネルはスマートフォンよりも薄くスリム”だとのこと。技術的にもWRGB方式によって、ビビッドでリアルな画質を実現しているという。このモデルはすでに韓国で2月から発売することが発表されているが、米国でも3月から12,000ドルで販売を開始する。

LGが発表した55型有機ELテレビ

続いて紹介されたのが「Ultra HD TV」。これは日本でいう4Kテレビで、3,840×2,160の解像度を持っている。世界最大の84インチモデルはすでに発表されていたが、それ以外に65インチ、55インチモデルも発表された。合計3モデルで展開されることになる。

4Kテレビもラインナップを充実させる

また、スマートフォンのHD画質のゲームを「Ultra HD TV」に接続し、高画質にプレイできるという。そして、「LaserTV」も発表。超短焦点の投写機能を利用し、スマートTV機能を備えたフルHD解像度の100インチのテレビとなる。

4Kテレビと連携したスマートフォンによるゲーミングを提案

100インチの“LaserTV”を発表

続いて、米国LGのシニアバイス・プレジデントのJames Fisherが登場し、スマート家電、スマートフォンなどを紹介した後、再びAV機器について紹介をはじめ、LG電子のスマートTV機能を紹介した後、GoogleTVの紹介をはじめた。


GoogleTVの新機能に対応するテレビも発表
2012年には2モデルしかリリースしなかったが、2013年には7モデルとなり、サイズは42/47/55/60インチの4サイズで展開される。最新バージョンのOS「GoogleTV 3.0」に対応したことで音声検索が可能となり、視聴番組のお勧めアプリである「PrimeTime」も搭載した。また、スマートフォンのYouTube映像をGoogleTVに送ることができるようになった。

さらにBDプレイヤー、オーディオ・システム、LaserTV、パソコンモニターが紹介され、終了した。


スマートTVへの手広い対応をアピール

LG電子はOLED TVやUltra HD TVなどテレビとしてのハードウェアで強力な製品を作り出しているのに加えて、スマートTVにもかなりの熱意を持っていることを強く印象付けた。自社の独自スマートTV機能をアグレッシブに進化させることに加え、GoogleTVの最新版にもいち早く対応しているのがさすがである。ちなみに、LG電子の製品はGoogleTV 3.0に対応した最初のスマートテレビとなる。今後のLGのスマートTVは要注目と言えるだろう。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX