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公開日 2010/01/12 12:39

「オーディオテクニカ奨学会」が公益財団法人に認定 − モノづくりの将来を担う人材をサポート

東京都の奨学財団としては第1号/事務局長特別インタビュー
Senka21編集部
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経済的理由などで修学が困難な人々を対象に奨学金の給与を行うオーディオテクニカ奨学会が、この度公益財団法人として認定。「公益財団法人オーディオテクニカ奨学会」として登記を完了した。

同奨学会が財団法人として設立されたのは平成20年3月14日。平成21年10月26日には公益法人として認定されている。今回の公益財団法人認定は、東京都の奨学財団としては第1号だという。「公益財団法人オーディオテクニカ奨学会」の概要は下記のとおりとなる。

「公益財団法人オーディオテクニカ奨学会」について
<財団概要>
名称:公益財団法人オーディオテクニカ奨学会
出捐者:松下 秀雄 及び 松下 和子
行政庁:東京都
設立年月日:平成20年3月14日
目的:学業が優秀ながら、経済的に学資の支弁が困難な大学生及び大学院生に奨学金の援助を行う事で、社会に貢献できる人材の育成を目的とする。
事業内容:
1.大学生及び大学院生に対する奨学金の給与
2.奨学生に対する指導育成
基本財産:25億6百40万円(平成21年3月31日現在)
役員構成:理事 6名 評議員 7名  監事 3名

<平成21年度募集要項の主な内容>
1.奨学金の性格 給与奨学金
2.給与金額
大学奨学生  20,000円/月
大学院奨学生 20,000円/月
3.応募資格
・東京都内に在住し、東京都にある大学及び大学院の理工学部に所属する者
・健康でかつ学業の成績が優秀な者
・経済的理由により学費の支弁が困難である者
・年一回奨学生のつどいに出席できる者
4.募集人数 12名
5.支給期間 在籍する学部の最短修業年限

■モノづくり立国の将来を担う人材をサポートしたい
 − 強い想いから設立されたオーディオテクニカ奨学会


そもそもこの奨学会が設立されたのには、オーディオテクニカ創立者である松下秀雄氏の強い想いがあったという。

「松下秀雄は、少年時代、手巻き蓄音機から流れる西洋音楽との出会いに深く感動し、この感動を一人でも多くの人々に伝えたいとの想いから、昭和37年にオーディオテクニカを創設しました。創業以来一貫して東京都に基盤を築いてまいりましたが、社業だけでなく、優秀な人材の育成に寄与することで広く社会に貢献する事が一都民としての当然の責務と考え、育英奨学事業を行う財団の設立を決意しました」(同奨学会ホームページより抜粋)

年に一度開催される「奨学生の集い」で挨拶する(株)オーディオテクニカ代表取締役社長の松下和雄氏

注目されるのは、対象者が理工系の大学生とされていること。実習や実験などで多くの時間を費やすことの多い理工系の学生は、アルバイトをすることも困難な場合があると考えられる。向学心が旺盛で優秀な資質を持った人材であっても、家庭環境に恵まれなかったり、経済的理由で修学が困難だったりという状況で修学の道を閉ざされることは「我が国にとって大変に不幸な事」、としてオーディオテクニカは奨学会を設立するに至った。そこには、製造業である同社が活躍するフィールドでモノづくり立国の中核として将来を担う技術者となる人材をサポートしていく、という強い意志が伺える。

奨学会の具体的な活動内容について、事務局長である中込氏に話を伺うことができた。

「応募資格の中に、年一回奨学生の集いに出席できる者、という条件が入っていますが、ここでは奨学生に向け教養セミナーを開催するのです。毎年さまざまなテーマで行いますが、11月に行った内容では、奨学会の役員の一人である大学教授が講師となって、グローバルに活躍するための英語を用いたセミナーを行いました」。

公益財団法人オーディオテクニカ奨学会で事務局長を務める中込直樹氏

ただ奨学金を給与するだけでなく、こうしたセミナーを行って奨学生たちを育成するということにも力を注ぐ。さらに奨学生たちには、学習報告の場を与えるという。

「1年間が終了したら成績表を提出させるとともに、どんなテーマで何を研究したかなどを報告してもらいます。前年度は全員を集め、奨学会関係者の前でのスピーチという形で報告を行いましたが、それぞれ興味深い内容でした」。

奨学会の活動は始まって間もないが、早くも優秀な人材の育成に一役買っているようだ。製造業として魅力的な商品を提供するだけでなく、社会貢献活動にも注力するオーディオテクニカ。同社の今後の活躍に大いに注目したい。

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