KDDI、Lismoサービスを利用できるSTB「au BOX」のレンタルを11月に開始

KDDI、沖縄セルラーは、PCと接続せずに直接Lismoサービスを利用できるSTB「au BOX」のレンタル受付を、11月1日より全国の取扱店またはEZwebにて開始する。

「au BOX」は、ひかりoneサービスの非加入者やブロードバンド環境が整っていないユーザーでも楽しめるよう、CDやDVDの楽曲をau携帯電話やウォークマンに転送できる機能などを搭載した“ケータイ専用アミューズメント・ボックス”。

au BOXのレンタル料金は月額315円（税込）で、レンタルにはau携帯電話サービスの契約、もしくはひかりone TVサービスの契約が必要。なおADSLセット料金は1,575円（税込）となる。

アクティブスピーカーを内蔵し、CD/DVDプレーヤーとしての利用が可能。CD、DVDを再生できるほか、本機のミュージックライブラリにデータを保存することも可能。音楽CDをエンコードする際は、ATRAC3（66/105/132kbps）、ATRAC3plus（48/64/96/128/256kbps）から選択できる。推奨フォーマットのATRAC3plus（64kbps）でエンコードした場合には約110曲（1曲4分を想定）分を保存することができる。また取り込んだ楽曲はau BOX対応の携帯電話やウォークマンへの転送にも対応する。対応ウォークマンは、NW-A910/A820/S710F/S610F/A800/E020F/E010/S700F/S600/S200F/E000/A600シリーズ、NW-A3000/A1200/A1000。

またビデオカメラやレコーダーなどをアナログ接続し、本機に保存した映像を携帯電話に転送する「auケータイムービー」機能を搭載。エンコードする際は標準（H,264/256kbps）、高画質（H.264/512kbps）から画質を選択でき、標準だと最大120分、高画質だと最大60分のムービーを本機に取り込むことができる。なお携帯電話への転送時は3G2ファイルに変換される。

本体に内蔵するアクティブスピーカーは、DiMAGIC社の最新音響技術「EUPHONY」を搭載しており、CD、着うたフル、moraの楽曲などを臨場感あるサウンドで楽しめるという。また付属のリモコンに「音声効果」というボタンを設けており、ナチュラル/ミュージック/シアターといったモードを選択し各コンテンツで最適なサウンドを再生できる。

インターネットに接続すれば、au BOX向け専用サイト「au one」でインターネットサービスを利用できるほか、（株）レーベルゲートが提供する音楽配信サービス「mora for LISMO」や映像配信サービス「LISMO Video Store」を楽しむことができる。約130万曲のラインナップを揃える「mora for LISMO」では、決済を携帯電話から行うことが可能で、PCやクレジットカードを持たないユーザーでも利用しやすいよう配慮されている。「LISMO Video Store」は現在約5,000本の映像コンテンツをラインナップ。さらにスペシャルコンテンツとしてサザンオールスターズ30周年記念LIVEから厳選したライブ映像を期間限定で独占配信することもアナウンスされた。購入した楽曲、映像はもちろん対応のウォークマンや携帯電話へ転送することが可能。

さらに「ひかりone TVサービス」に契約すると最大40chの放送を視聴でき、利用シーンが広がる。現在は無線LANに対応していないが、今後対応を検討していくという。

なおau BOXユーザー向けに音楽・映像情報を提供するDVDマガジン「U.（ユー）」を創刊。収録するコンテンツはインターネットに接続せずにau BOXで視聴でき、対応のau携帯電話にも転送することができる。

■月額315円、PCいらずで簡単に「Lismo」を利用できる

本日行われた発表会では、取締役執行役員常務 コンシューマ事業統轄本部長 高橋誠氏が登壇し、製品の説明を行った。同氏によると同社にアンケートを行ったところ、自室にテレビがあるというユーザーは82％に達しているのに対し、自室にPCがあるというユーザーは43,5％であったという。この結果からPCを持たないユーザーでもLISMOを使用できるサービスの提供を考えたのだという。記者にau BOXの一番の売りを訊ねられると「月額315円で、携帯コンテンツを利用する感覚でパソコンなしでLismoを利用できるところ」と回答。その手軽さを強調していた。

ターゲット層は10代から30代までの男女を想定しているという。文字入力を携帯電話の方式を採用するなど、AV機器やPCに不慣れなユーザーでも簡単に使用できるように配慮した。

高橋氏は「快適なネット環境の発展やライフスタイルに沿った商品展開により、固定通信と移動通信と放送を融合させた通信サービス『FMBC （Fixed Mobile and Broadcasting Convergence）』を推進していく。au BOXはその第1弾となる製品で、今後第2弾、第3弾の製品の発表を予定している。そちらも期待していただきたい」と述べた。

会場にはタレントのアッキーナこと南明奈さんも高橋氏とのトークセッションに参加した。家に帰ったらすぐパジャマに着替えてテレビのスイッチを入れる」という南さんはパジャマ姿で登場。司会者にau BOXの感想を聞かれると「パソコンは起動に時間がかかるが、au BOXはスイッチを入れてから起動するまでが早くて便利」とコメント。使い勝手の良さをアピールしていた。

【問い合わせ先】
auお客様センター
TEL/0077-7-111（フリーコール）

（Phile-web編集部）