• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/05/17 09:00

【ヘッドホン祭】11.2MHz DSD対応DAC/ポタアン“SounDroid VANTAM”/170万円の据置きヘッドホンアンプ

eme audioからAndroidとデジタル接続するイヤホン
編集部:杉浦 みな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
フジヤエービック主催のヘッドホン/イヤホン関連イベント「春のヘッドフォン祭 2015」が東京・中野サンプラザにて開催されている。本記事では、ベンチャークラフト、RE・LEAF、eme audio、イーケイジャパン(ELEKIT)、バイオスケールの出展内容をレポートする。

■ベンチャークラフト

ベンチャークラフトは、最大11.2MHzのDSDおよび384kHz/32bitのPCM入力に対応するUSB-DAC/ポタアン「SounDroid VANTAM」を参考出展している。5月20日発売を予定しているモデルで、価格は84,800円程度を予定している。

SounDroid VANTAM

ヘッドホン出力は3.5mmステレオミニと2.5mm4極バランスを両方備える

入力端子はUSBのほか、光デジタルも装備。光デジタルでは最大192kHz/24bitまで対応する。出力端子は、まずヘッドホン出力端子が3.5mmステレオミニと2.5mm4極バランスを両方備える。ヘッドホン最大出力は80mW+80mW(32Ω)。加えてライン出力と光デジタルも搭載している。

内部にはオペアンプOPA627AUを採用。DACはPCM1795を備えている。I/V変換部はOPA1602。ヘッドホンアンプはアンバランス部がTPA6120で、バランス部がMUSES8920。

機能面では、デジタル音源のアップサンプリング機能にも対応する。本体には3,500mAhのバッテリーを搭載しており、7時間の駆動に対応。また、外部バッテリー接続も行えるようにしている。本体サイズは66W×18H×126Dmmで、質量は180g。

内部に制振剤を仕込んだデモ機も


■RE・LEAF

RE・LEAFは、ソニー開発部門出身の中山邦男氏が“技術屋魂”を込めて開発したヘッドホン専用アンプ「Ea1」を参考出展している。6月に発売される製品で、価格は170万円(税抜)を予定。

Ea1

前回のヘッドフォン祭で公開された「E1」から、DAC部を省略したモデルとなる。音声入力はRCAとXLRバランスを装備。出力端子は2chのXLRバランス出力を備えており、2chそれぞれが標準ジャックも兼用する仕様になっている。インピーダンスは600Ωまで対応。

E1と同じく、内部には特許申請中という「Current Drive(電流駆動型)」信号増幅回路を搭載。通常の電圧ドライブとは異なり、接続したヘッドホンにあわせて電圧に応じた電流が流れることを実現したシステムで、ヘッドホンを変えてもゲイン調整する必要がない。これにより、高いドライブ能力と原音に忠実な音場および超解像度を両立させるという。電源回路は内部に4つある増幅段全てに電源をつける構成で、さらに最終段にはコンデンサーを一切使用していない。本体は航空機グレードアルミニウムブロックから削り出し生成している。

また、ユニークな製品として、開発中だというヘッドホン用エフェクター「EFX-PF1」と、専用交換カートリッジ「Blender」も参考出展している。

EFX-PF1(右)と、Blender(左)

こちらは、プレーヤーとヘッドホンの間に接続して使うエフェクターで、電池を使わないパッシブ設計。本体「EFX-PF1」に、カートリッジ「Blender」を装着して使用する。「Blender」は、特別に選定された多数のアナログの電子素子で構成しており、EQ処理やDSPなどのデジタルな音質とは異なる“アナログライクな音質”のデザインを狙っている。製品化の際には、3種類の「Blender」を用意する予定で、ベーシックな音質の「Pri-Fix」、デッドストックや中古部品などの熟成した音質をセレクトした「Vintage」、ユーザーの好みにあわせてカスタマイズする「Custom」をラインナップする。発売時期や価格は未定。


■eme audio

eme audioは、新開発のハイブリッドイヤホン「H-350」「H-250」を出展。ブース内で試聴デモを実施するとともに、イベント限定の先行販売も行っている。上位のH-350が2基のBAドライバーと1基のダイナミックドライバーを搭載するチタンボディのモデル。次位のH-250はBAドライバーとダイナミックドライバーを1基ずつ搭載するモデルで、サスボディ+チタンチャップ仕様としている。

H-350

H-250

また、開発中のモデルとして、Android端末とのデジタル接続に特化するというDAC&アンプ一体型イヤホン「Z:ero」や、USBメモリーサイズのポータブルDAC「Zorloo」も参考出展している。いずれもクラウドファンディングでプロジェクトをスタートしているという。

Z:ero

Zorloo


■イーケイジャパン(ELEKIT)

エレキットのブースでは、同社の真空管アンプキット製品などがずらりと並ぶほか、「仮想三極管アンプ」も参考展示している。

仮想三極管アンプ

ブース内には真空管アンプキット完成版の試聴が行える

「仮想三極管アンプ」とは、信号経路にオペアンプを使用せず、個別の部品を使用したハイブリッド構成のポタアンで、半導体を採用したアンプながら入力部のFETに三極管特性を持たせることにより、真空管を使用したアンプのように二次高調波を付加させ、聴き疲れしない音作りを行っていることが特徴となる。


■バイオスケール

Bispaブランドで製品を展開するバイオスケールは、AKシリーズ用にチューニングしたポタアン「BSP-PHPA-05SPA」や、小音量時の特性改善を行ったポタアンの試作機「BSP-PHPA-02BC(仮)」などを参考出展している。

BSP-PHPA-05SPA

BSP-PHPA-05SPAの内部


BSP-PHPA-02BC(仮)
特にBSP-PHPA-02BCは、「イヤホンで音楽をより楽しむ」をコンセプトにしているという”イヤホン向け“のモデル。小音量時の特性改善に重きを置いている。また、ネットワーク構成が複雑なカスタムIEMにどう対応するかといった部分まで考慮して開発が進められているという。内部のドライブ回路は交換式。

交換ケーブルも多数をラインナップ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX