テレビの楽しさをつなげるアプリ − 東芝「レグザAppsコネクト」開発者インタビュー

今年の10月31日には機能のバージョンアップが実施され、「みどころシーン再生」や「タグリスト」「伝言ボード」「クラウドアルバム」などの機能がタブレットからも操作できるようになった。録画番組の再生中に「気になる！シーンリスト」を表示して、面白そうなシーンを探せる機能もアプリに完全移植されているので、テレビと変わらない感覚でタブレットからTimeOnの各機能にアクセスできることから、ユーザーの評判も上々だという。


■タブレットによる快適な動画視聴を追求する「RZ番組ナビ」

レグザAppsコネクトではこれまで、「RZタグラー」などリモコン機能を搭載するアプリや、「RZ現在番組」など番組表アプリも提供してきたが、ざっくり言ってしまえばこれらのリモコンの開発資産を統合して、より使いやすさを高めたアプリが、テレビのリモコン機能や番組表のチェックが、スマートフォンやタブレットから快適に操作できる「RZ番組ナビ」だ。

「RZ番組ナビ」では地上/BS/110度CSデジタル放送、および対応するVODチャンネルのテレビ番組表をタブレット上に表示しながら、タッチ操作で出演者情報や番組Webサイトの情報が閲覧できる。さらに東芝のテレビ/レコーダー等と組み合わせれば、放送局や番組名を選択してテレビ/レコーダーのチャンネルを切り替えたり、録画/視聴の予約操作もタブレットから行える。12年秋にAndroidタブレット版を公開。1年遅れて今秋からiPadアプリの提供がスタートした。RZ番組ナビが目指すユーザー体験を、金子氏は次のように説明する。

「スマートフォンやタブレットでも使い心地の良いリッチなUIを目指しました。最新のREGZAと一緒にお使いいただければベストですが、持っていなくても番組表アプリとして十分楽しめます。Androidタブレットなら、U-NEXTの専用アプリと連携して、RZ番組ナビからVODプログラムを選択して、タブレット内で動画を視聴できます。最近ではスマートフォンやタブレットの中で動画視聴を完結される方も多いので、様々な使用シーンへ柔軟に対応しながら快適な使い心地を目指しています」（金子氏）


■“好きな芸能人”の出演番組が追跡できる「追っかけスタ」

タブレットやスマートフォンで使える“高機能アプリ”を志向してきた「RZクラウド」「RZ番組ナビ」に対して、今秋にリリースされた「追っかけスタ」（関連ニュース）は、より気軽にテレビの関連情報を探して楽しめるアプリというコンセプトを打ち出している。「RZ番組ナビからの流れで、もう少し番組検索が簡単に楽しめるアプリを作りたいというアイデアから、追っかけスタの開発が始まりました」と坪井氏は振り返る。「RZ番組ナビは高機能であるが故に、自分の興味のあるテーマだけをストレートに掘り下げるのには不向きな部分もありました。これをカバーすることも追っかけスタが目指した使い方の一つです」