「4つの最新アプリ」の魅力に迫る
テレビの楽しさをつなげるアプリ − 東芝「レグザAppsコネクト」開発者インタビュー
テレビとのペアリング時に、視聴可能な放送局がテレビのチューナーからタブレットに引き継がれるので設定は簡単。現在放送中の番組だけでなく、番組表の画面を横にフリックすれば「次番組」の一覧が表示できるので、今視聴している次の時間帯の番組を手早くチェックしたいときにとても便利だ。画面下側のリモコンタブを選択すれば、テレビの機能をタブレットから操作できるリモコンパネルが使えるようになる。
RZボイスリモに次番組リスト機能が搭載された経緯を大橋氏は次のように説明する。
「番組表はアプリのメイン機能ではありませんが、リモコン機能を付けるのであればやはりRZ番組ナビで番組表の実績もあったので、現在番組だけでなく次番組も表示できた方が便利と考えました。お父さん世代でも使いやすいインターフェースに仕上がっていると思います」(大橋氏)
アプリの最大のハイライトは音声による番組検索に対応したことだ。タブレットやスマートフォンのマイクに向かって番組名や出演者などキーワードを発声すると、ヒットした番組が一覧表示される。音声検索にはGoogleが提供する認識エンジンのAPIを採用。音声認識後のテキスト化処理やデータベースとの検索結果のマッチアップ処理については東芝独自のアルゴリズムを使っている。
RZボイスリモは、元々はREGZAのタイムシフトマシンの過去番組を素速く検索するために開発されたそうだが、実際にはタイムシフトマシンの過去番組だけではなく、未来番組も「何曜日、何時頃、ジャンル」といったキーワードで検索対象にできる。例えば番組名を指定せずにマイクから「日曜日のゴルフ番組」と指定して、検索を行った日以降、1週間先までに放送される番組の詳細情報も捉まえられる。
取材の際にRZボイスリモの音声認識精度を体験する機会を得た。まずは番組名で「ためしてがってん」としゃべってみると、わずか1〜2秒で検索結果を表示。非常に俊敏なレスポンスだ。次に「news every.」(ニュース・エブリィ)のように、番組名にスペース空きや記号が使われている番組を検索しても正しくヒットした。この認識アルゴリズムの仕組みについて、アプリの開発を担当した小島氏は「音声認識のエンジン側では“ニュースエブリ”と一続きのワードとして認識してテキスト化していますが、東芝の検索アルゴリズムで空白も予測曖昧検索して検出する手法を採っています」と説明する。