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DESIGNART TOKYOの展示をレポート

AURAS東京、シアターの常識を覆すかんたん操作&美しいデザインの“エンターテイメント空間”をカスタムメイド

公開日 2025/12/11 06:30 編集部:松原ひな子
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ホームオートメーションのAURAS(オーラス)東京は、ホームシアターのプランニングと施工のほか、ラグジュアリー住宅向けに光、音、映像、空調を統合したオートメーションシステムを手掛けている。オーラスがつくる唯一無二のエンターテイメント空間を、デザイン&アートイベント「DESIGNART TOKYO」で行われたさまざまなブランドとのコラボ展示にて体験することができた。

イベント会期中の東京・六本木のオーラスを訪れた

居住空間と視聴環境の快適さを“自動で”両立!

オーラスのショールームとBang & Olufsen(以下、B&O)六本木店は、東京・六本木のAXISビル3Fに隣接しており、どちらもオーラスの代表である山岡裕和氏が差配している。イベントでは両店舗に、オーラス、B&O、ルートロン、マナトレーディングがコラボしたさまざまな体験が用意されていた。

オーラスならではの魅力を最も感じられたのは、ルートロンの新しいホームコントロールシステム「HOME WORKS」を使ったデモンストレーション。デモンストレーションでは照明と電動シェード、そしてホームシアターがオートメーションされ、ホームシアターとBGMシステムのあるリビング空間にて、1日のサイクルを体験できた。

「今回は一例として、サーカディアンリズムを整える暮らしのイメージを用意しました」と山岡氏。ちなみに山岡氏はライティングコーディネーターに加えて、調光士(ディムリエ)の資格も所有している。

HOME WORKSは従来の照明やカーテン制御に加えて、オーディオビジュアルの操作やセキュリティ、空調制御、音声アシスタントなどのプロトコルも標準で組み込まれており、さまざまな住宅設備や家電の一括コントロール、ならびにシステムの統合が可能となった

さっそく壁のキーパッドを押してシーンスタート。まずは夜、就寝時に消灯された状態から、朝日が昇り始めて窓から陽が差し込むと、室内でも徐々にオレンジがかった温かい色の照明が点灯し、起床時間になると電動シェードがオープン。空が青く、光が明るくなるにつれて、室内も白く、明るく変化していき、日中は太陽光に近い昼白色に。

テレビ側の壁面上方にある窓からの外光に適応して、室内の光環境も変化する

夕方、陽が沈みはじめると電動シェードが降りてきて西日を防ぐ。その際には照明の色も段々とオレンジに。夜になりカーテンが閉まると、就寝に向けて身体の準備を妨げず、それでいながら十分な明るさを確保した白い照明が点灯する。

このように、太陽の動きによって生じる外光の変化に応じて、適した光環境へと自動でコントロールされるため、暮らしているだけで自然と生活のリズムが整うのである。

電動シェードが完全に閉まると同時にホームシアターがスタート。タイミングなどは秒単位で細かくカスタムできる

そして、それだけで終わらないのがオーラス流。夜になれば、B&Oのホームシアターシステム「Beovision Harmony」が展開され、同時にアンプやプレーヤーなどホームシアター関連機器の電源もオン。テレビで放送番組を見るもよし、好きな作品を選んで上映するもよし、お待ちかねの “おうち映画館” が自動で展開されていく。

映画を見終わったら、もちろん機器の電源は自動オフ。就寝に向けて照明が徐々に絞られていき、消灯するとデモンストレーションは終了。実際の暮らしでは再び朝日が昇ると…と繰り返してリズムをつくる。

サラウンドはBeovision HarmonyにB&Oの天井スピーカー4基を組み合わせ

さらにユニークなのはBGMシステムだ。ホームシアターのサラウンドとしても活用している天井スピーカーは、スマホからも簡単に音楽再生が可能なほか、目でも楽しめるようにセッティングされていた。というのも、専用スタンドに聴きたい曲のパッケージを置くと、スピーカーから音楽が鳴り、ライティング演出が開始されるのである。

壁掛けされているのはB&OのCDプレーヤー「Beosound 9000」

NFCカードがパッケージに仕込まれており、スタンドに置くことで識別される

スタンドに置いたパッケージと紐づけられたプレイリストが、Beosound 9000経由でリビングの天井スピーカーから再生され、さらにBeosound 9000背面に仕込まれたLEDライトが起動するようオートメーションされている

「ケースを開いて音楽をかける動作に醍醐味を感じたり、ジャケットのビジュアルに惹かれたりした経験をお持ちの方は、たとえ再生にはつかわないとしても、これはこれで捨てないものです。それを遊べるようにしてみました」と山岡氏。秀逸なアイデアと難なく実現する技術力がなんとも頼もしいかぎり。

コラボ展示では空間デザインの意義を示した

マナトレーディングとのコラボ展示では、B&Oのスピーカーやルートロンのキーパッドといった機器を、インテリアファブリックと組み合わせることで、インテリアのように空間に調和させたイメージ展示を行っていた。

B&Oのスピーカーは新サービス「Atelierカタログ」によって、カラーや素材、仕上げなどをカスタマイズした5種類の「Beolab 28」を揃える。カーテンに合わせたカスタマイズとなっており、通常モデルとのテイストの違いが体感できた。

Atelierカタログのカラー、素材、仕上げは50万通り以上だという

AtelierカタログでカスタマイズしたBeolab 28を、カーテンと組み合わせてインテリアアイテムのようにコーディネート

ほか、マナトレーディングのインテリアファブリックを採用した内装に、新製品「Alisse」をはじめとするルートロンのキーパッド、B&Oのホームシアターシステム「Beovision Contour」をコーディネートした展示も。

高さ2メートルほどの壁面を複数つくり、さまざまな組み合わせを展示

素材感が異なるものから、あえて個性的なファブリックを選ぶことで「自由に好みや生活観を映し出すものを置いても、案外しっくりと調和が取れる」ことを示しているのだという

B&OのBeovision Contour

B&O六本木店ではブランド100周年記念モデルも展示。フルオーダーメイドの「Atelierビスポーク」の開始に伴い発表された、世界50ペア限定のスピーカーシステム「Beolab 90 Alchemy Edition」は、24Kのフロント・トップ・サイドカバー、ブロンズメッシュのスピーカーカバー、ウォールナットのパネルを採用している。

Beolab 90 Alchemy Edition

Beolab 90 Alchemy Editionは97型の4K有機ELテレビが一体になった「Beovision Harmony」と組み合わせて展示。部屋の照明、カーテン、シェード、ホームシアターシステムはオートメーションされており、キーパッドを1回押すだけでシチュエーションを切り替えできる

ほか、Beolab 28と「Beovision Theatre」の100周年記念モデル「Atelier Art Deco Limited Edition」コレクションも。アルミニウムの表面には、100周年になぞらえた100本の線で構成幾何学的なモチーフをエッチング加工であしらったほか、各パーツも特別にカスタマイズされている。

Atelier Art Deco Limited Editionコレクション
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アルミニウムの表面にモチーフをあしらった
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リモコンも箱付きの特別仕様

今回のDESIGNART TOKYOへの出展、ならびに大規模なコラボ展示は、オーラスから働きかけて実現できたものも多いという。山岡氏は「オーラスでしか体験できない、実現できないというプランニングとお店づくりのため、今後もさまざまなアプローチを続けていきたいと考えています」と明かしてくれた。


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Bang & Olufsen 六本木店

東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F
TEL:03-3582-7711
営業時間:10時00分 – 19時00分
定休日:水曜日

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