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専用パワーアンプ搭載、aptX HD/LL対応

ワイヤレスでも有線と同等の音質! ShureのBluetoothケーブル「RMCE-BT2」はSE846も余裕で駆動

公開日 2018/10/26 09:33 野村ケンジ
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独自設計アンプ&aptX HD対応で音質向上。ShureのBTケーブル「RMCE-BT2」

「Bluetoothでも、こんなに音が良いんだ。何よりも、音楽がとても楽しく感じる!」誰もがそんな感動を実感できる、素晴らしいサウンドを体感させてくれる製品が登場した。それがShureのBluetoothケーブル「RMCE-BT2」だ(関連ニュース)。

Bluetoothケーブル「RMCE-BT2」

Shure製のイヤホンは、エントリークラスと静電型モデルを除いて、ほぼ全てのモデルでMMCX端子による着脱式ケーブルを採用している。これは、ケーブル断線時のメンテナンス性に配慮したもので、Shure製イヤホンがもともとプロユースのステージモニターだということも関係している。

MMCX端子による着脱式

こういった独自のシステムをリスニング用途にも積極的に活用すべく、ShureはLightningやUSB Type-Cなどのヘッドホン出力のないスマートフォンとの接続が可能なケーブルや、Bluetoothによるワイヤレスケーブルなど、いくつかのオプションケーブルをリリースしている。それによって、Shure製イヤホンの活用の幅はさらに大きく広がり、サウンドだけでなく使い勝手の面でも魅力的な製品へと生まれ変わっている。

そんなShureから今回新たに登場したのが、Bluetoothケーブル「RMCE-BT2」だ。Bluetoothケーブルは既に「RMCE-BT1」が発売されており、そちらもなかなか評判の良い製品だ。だが、今回それに加えて新たなBluetoothケーブルをリリースするのには、理由がある。

2017年に発売された初代Bluetoothケーブル「RMCE-BT1」

それは、RMCE-BT1がスタンダードクラス、それに対してRMCE-BT2は音質重視の上級モデルで、コンセプトの異なる製品に仕立てられているからだ。BluetoothはVer.5.0を搭載、高音質コーデックのaptX HDにも対応している。

実際、RMCE-BT1もなかなか出来が良く、ユーザーにも好評を持って迎えられている。1回のフル充電で最大8時間まで連続再生が可能で、15分のクイック充電で約2時間再生できるといった実用性の高さはしっかり押さえられているし、対応コーデックはSBCのみだが、「SE215」などを活き活きとしたサウンドで鳴らすなど、音質的にも満足のいくレベルだ。

しかしながら、「SE846」などと組み合わせると、もう少しS/Nや解像感の高さが欲しくなる。「SE846」ならではのサウンドの魅力は感じられるが、その実力を十全に発揮しているとまでは言えない音質となってしまうのだ。そういった不満を解消すべく、Bluetoothでありながら、有線ケーブルと変わらない音質を実現すべく作り上げられたのがRMCE-BT2なのである。

次ページノイズを抑え、ダイナミックレンジの広い上質なサウンド

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