DLPデバイスによるホームシアター入門の新定番

オプトマ「UHD60」レビュー。高輝度3,000lmでリビングシアターにも適した低価格な4K DLPプロジェクター

折原一也

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2018年01月18日
続いて、UltraHD Blu-rayの実写映画『ラ・ラ・ランド』でチェック。チャプター2をじっくり鑑賞すると、暗室で視聴する場合は「リファレンス」の画質が素晴らしく良く、人物の顔のディテールの深さ、ブルーの色の分離感のよさが際立つ。音楽にのせて展開される室内のダンスでは、色彩を表情豊かに引き出している。特にチャプター中にあるスタンドライトの光、パーティー会場の眩しさは、UHD60のランプ性能、そしてHDR適合スクリーン「レイロドール」の輝きの表現力が発揮されるポイントだ。

視聴時の様子

「シネマ」の設定は暗室視聴用としては派手めの傾向だが、視聴室の照明をダウンライト程度に点灯した環境下ではバランスがよく、色のリッチさと共に中間階調をやや明るく持ち上げつつディテール感を引き出した。家族で映画を視聴するリビングシアターとして運用するなら、また手元の機器の操作性を考えると「シネマ」の活躍シーンも多そうだ。なお、映画については「ウルトラディテイル」は“1”程度を推奨したい。

アニメーション映画『君の名は。』の画質は、「御神体」のチャプターを中心に見ると、特に「シネマ」モードが発色の美しさ、彩り豊かな光、人肌の色などにおいて素直に高画質を実感できる。HDRらしい木漏れ日の光の表現も自然に再現し、なかなか完成度の高い画質といえる。ただし、アニメーション作品では「ウルトラディテイル」を有効にすると輪郭線が極端に強調されるため“オフ”の設定を推奨する。

付属のリモコン

最後に、SDR/HDR変換機能の表示クオリティを確認するためBD版『ハドソン川の奇跡』の画質チェックをしてみる。SDR映像に最もマッチするのは映像モード「HDR」で、画面を巧みにHDRライクな光の表現にアップコンバートする機能を確認。BD映画のライブラリを多数所有している人は活用してみてほしい。


以上、様々な映像ソースで「UHD60」の画質を確認してみると、素直に4K/HDR対応のDLPプロジェクターとしての画質ポテンシャルの高さを実感した。特に映画や高画質映像ソースを視聴するモードに「シネマ」「リファレンス」と2通りの提案がなされているのがポイントで、若干明るめのリビングシアター向けの「シネマ」、完全暗室向けの「リファレンス」と使い分けの幅も確保されている。

4K/HDR対応というハイスペック、そして高画質にこだわるホームシアターファン向けの提案性も含めて、DLPデバイスによるホームシアター入門の新定番となるモデルの誕生だ。

(折原一也)

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