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映画祭への協賛も発表。別所哲也さんも登壇

「今まで以上に4Kへ投資していく」 − ひかりTV社長が4K拡充戦略を語る

2016/04/14 編集部:小野佳希
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4K IP放送は総合編成の「ひかりTV 4K」、主に女性向けのエンタメ系情報などを扱う「モデルプレスTV by ひかりTV 4K」の両チャンネルで編成時間を24時間に拡大。「モデルプレスTV」チャンネルにおいては、5月から4時間のワイド番組を4Kで毎日生放送するなどのリニューアルを実施する。

女性タレントや有名インスタグラマーなどを起用

また、放送局などとの連携による4K作品制作を強化していくことも紹介。先日発表したフジテレビとの協業で「ゲームセンターCX IN 四国 ゲームお遍路巡り」を4K先行独占提供すること(関連ニュース)や、テレビ東京との協業においては、深夜帯の番組だけでなく新たにゴールデンタイムの番組も4K配信することなどを紹介した。

フジテレビの手塚氏はゲームセンターCXについて「CSが産んだ一番のヒット番組」と表現

新たに提供するテレビ東京の番組は、4月22日から地上波での放送が始まる「ドクター調査班 〜医療事故の闇を暴け〜」。2016年夏から提供を開始する予定だという。

加えて、全国各地のローカル局との連携も強化。ひかりTVではこれまで札幌テレビ、北海道文化放送、テレビ西日本の3局と全8本の4K作品を共同制作・提供してきたが、2016年度はテレビ長崎、琉球放送、テレビ新広島とも連携。「月2本くらいのペースで4Kでのローカルコンテンツを制作していきたい」(板東氏)という。なお今後も東海、北陸、東北など展開を順次拡大していくとした。

また、ホリプロとの協力で舞台「ライ王のテラス」を4K HDR先行独占提供すること、橋本愛や宮崎あおいが出演する新作映画「バースデーカード」を2017年春に4K先行独占提供予定であることも発表。放送局以外にも様々なパートナーとコラボレーションして4K作品の拡充に務めていることを紹介した。

発表会場では「ライ王のテラス」デモ上映も行われていた

そのほか4Kでは主要テレビメーカーのテレビがひかりTVの4K HDR VOD作品に対応していることにも言及。LG、東芝、ソニー、パナソニックが対応モデルを発表済みであることに加え、シャープのAQUOSも2016年上期中に対応予定であることを紹介した。

各社のテレビがひかりTV 4K HDRに対応予定

■「今まで以上に4Kコンテンツに予算もリソースも投入していきたい」

板東氏は「今後、今まで以上に4Kコンテンツに予算もリソースも投入していきたい」とコメント。その考えの下に映画祭への協賛を行ったと語る。

また、「映像だけでなくクラウドゲームや音楽配信、IoTなどサービスの幅を広げるとともに、一つひとつのサービスの高度化も図る」とし、その一環として4Kサービスの拡充に取り組んでいると説明。

「今まではテレビを中心にサービス展開してきたが、マルチデバイス、マルチネットワークでひかりTVを楽しめるようにしたい」とも述べ、モバイル向けの多チャンネルインターネット配信を開始すること(関連ニュース)にも言及した。

板東氏は「サービス開始から7年で300万会員を突破したが、ここにきて会員増ペースはスローダウンしてきている」ともコメント。「この7年で映像を見たい人にはだいぶ使ってもらえるようになったということだろう。サービスの幅、価値を高めていくことが今後の課題だと思っている」とした。

また、質疑応答では衛星放送での4K/8K放送事業者免許の申請受付が開始されたことを受け、NTTぷららとしての参入意思を問われる一幕もあったが、「我々が直接参入することは考えていない」と板東氏は回答。「BSでの実験放送が開始された際に、それを我々で再配信させてもらうなどといったことは技術的に考える必要があるかとは思う」と述べた。

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