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フラットパネルディスプレイの総合技術展

FPD Internationalが開幕 − 3D/4K/有機EL/電子ペーパー/変わり種アクセサリーなど注目展示が多数

公開日 2011/10/26 21:46 ファイル・ウェブ編集部
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フラットパネルディスプレイの総合技術展「FPD International 2011」が、本日よりパシフィコ横浜で開幕した。会期は10月28日まで。本稿では各メーカーのブースから、3Dや有機EL、電子ペーパーなどに関連する出展を紹介する。

■日立ディスプレイズ

日立ディスプレイズは、タブレットやスマートフォン、デジカメのモニターなど、様々な用途に同社のIPS液晶が活用できることを紹介。なかでも特に来場者から注目を集めていたのが、液晶レンズ方式3D(LCL 3D)の参考展示だ。

タブレットやスマートフォンなど各分野ごとでスペースを展開

同方式では、映像を表示するパネルの上に重ねた液晶レンズと呼ばれる液晶パネルに集光機能を付加し光路を変更。これにより左右に画像を分離するため、光をより有効に利用でき、高精細で明るい3D画像の表示が可能になるという。

LCL 3Dのデモ

同社では携帯端末向けに4.5インチのLCL 3D IPSパネルを開発。会場では同方式による裸眼3D映像再生を実際に体験できるほか、視差バリア式3Dと比較視聴できるシステムも用意。さらに、2Dと3Dを切り替えて再生できるようにもなっており、このデモを体験するために来場者が列を作っていた。

LCL 3Dの原理解説

視差バリア方式との比較

なお、現在は本製品を採用するパートナー企業を探している段階で、「来年くらいには実際の製品が市場に投入されるのではないか」(同社スタッフ)とのことだった。

■東芝モバイルディスプレイ

東芝モバイルディスプレイも裸眼3Dの展示を実施。レンチキュラーシートを用いるインテグラル・イメージング方式による21インチと12.1インチの裸眼3Dディスプレイなどを展示している。

インテグラル・イメージング方式による裸眼3Dのデモ

インテグラル・イメージング方式の原理解説

加えて、過去のフラットパネルディスプレイでも展示していた(関連ニュース)、時分割方式による裸眼3D技術も披露。携帯端末用途を意識した8インチ、4インチ、3.1インチモデルの映像を確認できる。

時分割方式による裸眼3Dのデモ

時分割方式の解説パネル

また、同社ブースでは新表示モードの広視角技術を使ったモバイル用液晶ディスプレイ“Soludina”(ソルディナ)も展示。同製品では高精細に適した画素構造をもつ新表示モードを採用することで、上下176度以上、左右176度以上という視野角を実現。会場では7インチモデルと4.3インチモデルの映像を確認できるようになっている。

“Soludina”ディスプレイ

“Soludina”の技術解説

さらに、6.1インチで画素数2560×1600、498ppiという数値を実現したモバイル用液晶ディスプレイも展示。フルハイビジョンを超える情報をモバイルデバイスで表示できる点などをアピールしている。

498ppiを実現したモバイル用液晶ディスプレイも展示

同ディスプレイの技術解説

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