フラグシップモデルの設計技術を凝縮

FYNE AUDIO、マグネシウム振動板採用の無指向性スーパートゥイーター「STrax」

公開日 2025/08/26 15:49 編集部:松原ひな子
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アクシスは、FYNE AUDIO(ファイン・オーディオ)から無指向性スーパートゥイーター「STrax(Sトラックス)」を9月に発売する。価格は231,000円(ペア/税込)。

「STrax」

STraxは、2024年3月に発売したフラグシップモデル「SuperTrax」の開発で培った設計技術を凝縮し、コンパクトかつ高い実用性を実現したという無指向スーパートゥイーター。新たにマグネシウム製ドーム型ダイヤフラムを採用し、より広いレベル調整範囲を備えることで、感度の異なるさまざまなメインスピーカーとのマッチングに柔軟に対応する。

スピーカーのメインドライバーの音軸に合わせてSTraxを追加することで、システム全体のローパス・ロールオフがより高い周波数へと移行、高域の位相エラーを軽減することができる。倍音構造の整合性を高め、低域の明瞭度や空間的な解像感の向上にも効果があるとしている。

メインスピーカーへの追加イメージ

ドライバーの心臓部には、精密に成形された25mm径のマグネシウム製ドーム型ダイヤフラムを搭載。軽量かつ剛性の高いマグネシウムを採用することで、ダイヤフラムのブレイクアップポイントを可聴帯域外に設定、歪みなく伸びやかなレスポンスで、周波数特性を50kHzまで拡張する。

さらに特許技術「Tractrixディフューザー」を採用し、音を360度に放射する無指向性を確保。ドーム型ダイヤフラムとの組み合わせによって、全方位にわたるコヒーレントな音波の拡散放射を実現する。これによって従来の前方放射型スーパートゥイーターと比べ、より自然で包み込みこまれるようなサウンドステージを得られるとしている。

±4.5dBのHF出力コントロールを装備し、感度89 - 98dBのメインスピーカーに幅広く対応。設置環境や音源に応じて、最適な高域バランスを任意にカスタマイズ可能だとする。

本体にはドライバーのシャーシを接地する専用アース端子を装備。無線周波数干渉(RFI)による微細な信号への影響を抑制し、音のディテールにおける透明度と純度を高めた。

本体端子部

許容入力値は400W(RMS)、感度98dBまでのスピーカーに適合する。周波数特性は16kHz - 50kHz(-6dB typical in room)、インピーダンスは8Ω。外形寸法は82W×79H×149Dmm、質量は1kg。

 

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