マラソン試聴会の搬入・搬出もサポート
オーディオルームのお引越、さぁどうする?ハイエンド市場の「縁の下の力持ち」、池田ピアノ運送に訊く
オーディオルームの引越しをしなければならなくなった時、やはり困るのが「重量級製品の運搬」であろう。あるいは友人経由やネットオークションなどでオーディオ機器を譲り受けた際も、普通の配送業者さんでは配送を断られてしまうことも少なくない。そんな時、頼れる存在となるのが精密機器運送の専門会社「池田ピアノ運送」だ。
実は池田ピアノ運送は、先日開催されたダイナミックオーディオ主催の「マラソン試聴会」でも、ハイエンドオーディオ機器の搬入・搬出をサポートしてくれている。同社執行役員の小久保大介さんに、オーディオに携わることになったきっかけについて話を伺った。
池田ピアノ運送は、1970年にその名の通り「ピアノの運送」から事業を開始した運送会社である。当初はカワイピアノ専門の運送会社としてスタートしたが、バブル崩壊の影響も受け、ピアノ輸送の需要が減ってしまった。そこで、ピアノ運送で培った強みを活かし、様々な精密機械の運送にも手を広げていった経緯があるという。印刷工場に導入される大型機械やショッピングモールの大型ディスプレイなど、とにかく「デカくて重くて丁寧な運送が求められる」さまざまな現場で活躍している。
エス・アイ・エスやダイナミックオーディオなどのハイエンドオーディオショップとの縁も深く、同店のスタッフとともにお客様のところに納品に行くことも多いそうだ。
小久保さんによると、特にオーディオに関しては専門スタッフの育成に非常に力を入れているという。「オーディオ製品の運搬には、専門スタッフの育成が欠かせません。オーディオに関する基礎知識も必要です。どのように運ぶ、あるいはセットアップするかについても、ベテランが若いスタッフにしっかりノウハウを伝授していきます。たとえばB&Wの800番シリーズはとても人気の高いスピーカーで、配送依頼も非常に多くあります。ご依頼をいただいた際は、きちんと訓練を受けたスタッフだけでチームを組んで運搬します」
SNS上では、「引越業者に、大切なオーディオ機器を手荒に扱われた」という不満の声を見かけることもある。オーディオの専門メディアだからこそ断言するが、残念ながら一般の人がハイエンドオーディオ機器の正しい取り扱い方(触れてはいけない部位はどこか、どこを持ち上げればスムーズに運ぶことができるか)を熟知しているわけではない。趣味性の高い製品とはそういうものだ。精密機器であり、高額なものであるからこそ、専門性の高い会社に運送をお願いすることに意味があるのだ。
池田ピアノ運送は、オーディオファンの引越しの際に指名で声がかかることも多いと言う。その理由も、小久保さんが長年オーディオ業界に携わってきた経験によるものだ。「実はノーチラスも含め、歴代のB&Wやソナス・ファベール、JBLの43シリーズなどの空箱の多くを所有しています。お引越しされるお客様から、どのブランドの、どのスピーカーをお持ちかをヒアリングして、適切な箱をお持ちすることができるのです」(小久保さん)
多くの場合、購入時に箱は捨ててしまうことだろう。だが、いざ引っ越しとなった時、スピーカーがぴったり収まる正規の箱があれば、安心して次の場所まで配送することができる。
「空箱は、わたしが30年かけて集めてきたコレクションです(笑)。社長からは倉庫代にいくらかかると思っているんだ!と怒られることもあるのですが、必要としてくださるお客様がいる以上、最高の状態でお届けしたい、という思いでコツコツと集めてきました」(小久保さん)
オーディオ製品の納品に、長年携わってきたからこその頼もしさ。流石に小久保さん自身が現場に出ることは少なくなっているというが、オリジナル「ノーチラス」や「ザ・ソナス・ファベール」などの配送の依頼がきた時には、自ら現場で指揮を取って動くこともあるという。
池田ピアノの倉庫も見学させてもらった。伺った越中島事業所にはオーディオは少ないそうだが、シャープの大型テレビやダイナスキャンの大型ディスプレイ、バング&オルフセンのテレビなどが配送を待っていた。もちろんカワイのピアノも数多く置かれている。
トラックに荷物を運び込んでいるスタッフに声を掛けると、皆挨拶も丁寧で元気が良く気持ちが良い。「スタッフの教育にもしっかりお金をかけています。もちろん、その分配送料金をいただくことになりますが、丁寧な仕事という高い価値を、しっかり納得していただけるお客様と仕事をしていきたいと考えています」(小久保さん)
池田ピアノ運送、ハイエンドオーディオ市場のなくてはならない「縁の下の力持ち」である。
実は池田ピアノ運送は、先日開催されたダイナミックオーディオ主催の「マラソン試聴会」でも、ハイエンドオーディオ機器の搬入・搬出をサポートしてくれている。同社執行役員の小久保大介さんに、オーディオに携わることになったきっかけについて話を伺った。
池田ピアノ運送は、1970年にその名の通り「ピアノの運送」から事業を開始した運送会社である。当初はカワイピアノ専門の運送会社としてスタートしたが、バブル崩壊の影響も受け、ピアノ輸送の需要が減ってしまった。そこで、ピアノ運送で培った強みを活かし、様々な精密機械の運送にも手を広げていった経緯があるという。印刷工場に導入される大型機械やショッピングモールの大型ディスプレイなど、とにかく「デカくて重くて丁寧な運送が求められる」さまざまな現場で活躍している。
エス・アイ・エスやダイナミックオーディオなどのハイエンドオーディオショップとの縁も深く、同店のスタッフとともにお客様のところに納品に行くことも多いそうだ。
小久保さんによると、特にオーディオに関しては専門スタッフの育成に非常に力を入れているという。「オーディオ製品の運搬には、専門スタッフの育成が欠かせません。オーディオに関する基礎知識も必要です。どのように運ぶ、あるいはセットアップするかについても、ベテランが若いスタッフにしっかりノウハウを伝授していきます。たとえばB&Wの800番シリーズはとても人気の高いスピーカーで、配送依頼も非常に多くあります。ご依頼をいただいた際は、きちんと訓練を受けたスタッフだけでチームを組んで運搬します」
SNS上では、「引越業者に、大切なオーディオ機器を手荒に扱われた」という不満の声を見かけることもある。オーディオの専門メディアだからこそ断言するが、残念ながら一般の人がハイエンドオーディオ機器の正しい取り扱い方(触れてはいけない部位はどこか、どこを持ち上げればスムーズに運ぶことができるか)を熟知しているわけではない。趣味性の高い製品とはそういうものだ。精密機器であり、高額なものであるからこそ、専門性の高い会社に運送をお願いすることに意味があるのだ。
池田ピアノ運送は、オーディオファンの引越しの際に指名で声がかかることも多いと言う。その理由も、小久保さんが長年オーディオ業界に携わってきた経験によるものだ。「実はノーチラスも含め、歴代のB&Wやソナス・ファベール、JBLの43シリーズなどの空箱の多くを所有しています。お引越しされるお客様から、どのブランドの、どのスピーカーをお持ちかをヒアリングして、適切な箱をお持ちすることができるのです」(小久保さん)
多くの場合、購入時に箱は捨ててしまうことだろう。だが、いざ引っ越しとなった時、スピーカーがぴったり収まる正規の箱があれば、安心して次の場所まで配送することができる。
「空箱は、わたしが30年かけて集めてきたコレクションです(笑)。社長からは倉庫代にいくらかかると思っているんだ!と怒られることもあるのですが、必要としてくださるお客様がいる以上、最高の状態でお届けしたい、という思いでコツコツと集めてきました」(小久保さん)
オーディオ製品の納品に、長年携わってきたからこその頼もしさ。流石に小久保さん自身が現場に出ることは少なくなっているというが、オリジナル「ノーチラス」や「ザ・ソナス・ファベール」などの配送の依頼がきた時には、自ら現場で指揮を取って動くこともあるという。
池田ピアノの倉庫も見学させてもらった。伺った越中島事業所にはオーディオは少ないそうだが、シャープの大型テレビやダイナスキャンの大型ディスプレイ、バング&オルフセンのテレビなどが配送を待っていた。もちろんカワイのピアノも数多く置かれている。
トラックに荷物を運び込んでいるスタッフに声を掛けると、皆挨拶も丁寧で元気が良く気持ちが良い。「スタッフの教育にもしっかりお金をかけています。もちろん、その分配送料金をいただくことになりますが、丁寧な仕事という高い価値を、しっかり納得していただけるお客様と仕事をしていきたいと考えています」(小久保さん)
池田ピアノ運送、ハイエンドオーディオ市場のなくてはならない「縁の下の力持ち」である。
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