「今までのダイヤモンドチップと比較しても遜色ない“音色”」

JICO、合成無垢ダイヤモンドチップを発売。300種類以上の交換針が復活

公開日 2023/09/25 18:39 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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JICO(日本精機宝石工業)は、合成無垢ダイヤモンドを採用したカートリッジ用針先チップ(SDチップ)を発表した。10月2日10時より注文受付を開始、出荷は10月中旬以降を予定する。

合成無垢ダイヤモンドチップを採用した「N44-7」交換針(左)と「N44G」交換針(右)

接合ダイヤモンドチップの部材不足により、約2年間製造できなかった363種類の交換針が復活する。「CUSTOM SHOP」シリーズとしてSHURE M44用の交換針やJICOオリジナルMMカートリッジ、「REPLACEMENT STYLUS」ではサードパーティとして製造してきた多くのメーカーの交換針をラインナップする。

具体的な製品としては、SHUREカートリッジの交換針「N44-7 IMP SD」(6,600円/以下税込)や、「J44A 7 IMP SD」(14,300円)、「OMNIA J44A 7 IMP SD」(19,800円)などがSDチップとして登場。また「PN-330」(5,830円)、「DSN-42」(6,930円)、「VN-3G」(9,680円)などの交換針も用意する。

「CUSTOM SHOP」シリーズの代表的なラインナップ

「REPLACEMENT STYLUS」の代表的なラインナップ

合成ダイヤモンド(SD:Synthetic Diamond)は人工的に合成されたダイヤモンドで、天然ダイヤモンドと同じ化学成分や結晶構造、光学的・物理的特性を持つ。また、天然ダイヤモンドと比較して安定した硬度が出せるほか、価格が安く、供給が安定しているといったメリットがあるという。

合成無垢ダイヤモンドチップ

今回のSDチップは、NUDEチップ(天然無垢ダイヤモンドチップ)と同じくチップ全体がダイヤモンドで構成されており、天然ダイヤモンドと同じ硬度、チップ径(φ0.25mm)を持っている。先端チップ形状は丸針で、再生時間保証は約200時間。

社内での耐久試験などを経て、「今までのダイヤモンドチップと比較しても遜色ない“音色”を奏でている」とアピールしている。

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