ケーブルブランド探訪記(Harmonic Technology編その4「Magic Reference」)

公開日 2007/05/25 09:31
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「Magic Reference」シリーズ
第4回目は同社の最高峰スピーカーケーブル「Magic Reference」シリーズを紹介する。同シリーズにはバイワイヤリングが可能なスピーカーの高域用の「Magic Reference Tweeter」と低域用の「Magic Reference Woofer」の2種類が用意されており、これらはフルレンジや能率の高いモノラルスピーカーにも最適なケーブルとなっている。

この2種類のケーブルの大きな特徴はプラスとマイナスのケーブルが独立している点にある。導体は1本1本を個々にシールドした高純度の7Nシングル・クリスタル・シルバーと6Nシングル・クリスタル・カッパー。これらを「バランスド・ジオメトリー」理論に基づき、各ワイヤー/コンダクターの配分と位置関係を厳密に設定し束ね上げるという革新的な製法で仕上げている。

まさに究極のバイワイヤーを実現してくれるこのスピーカーケーブル。音質に関しては『オーディオアクセサリー124号』の「特選・新製品アクセサリー」にも掲載中である。こちらもご参照していただきたい。

(季刊・オーディオアクセサリー編集部)


「Magic Reference Tweeter」
\322,350(6FT)
\353,850(8FT)
\421,050(10FT)
\488,250(12FT)
\555,450(14FT)
\689,850(18FT)

「Magic Reference Woofer」
\424,200(6FT)
\462,000(8FT)
\548,100(10FT)
\634,200(12FT)
\720,300(14FT)
\892,500(18FT)

【Harmonic Technologyについて】
1998年、サンディエゴに創立されたケーブル開発・製造メーカー。ケーブルの特徴は「OCC Single Crystal」という素材を導体に採用している点にある。これは物質の結晶レベルにおける障壁歪の発生を極限まで低減するもので、素材は冶金過程で硬度に純化され、これまでのどんなケーブルも達成し得なかった伝達速度を獲得している。ラインアップは、オーディオケーブル、スピーカーケーブル、デジタルケーブルからビデオケーブル、フォノケーブルまで多岐にわたっているが、全てのケーブルにこの「OCC Single Crystal」素材が用いられている。ただし同素材にはシングル・クリスタル・シルバー(銀)とシングル・クリスタル・カッパー(銅)の2種類が用意されているので、これらの組み合わせが製品のグレードを決定している部分が大きい。また、このシングル・クリスタル・シルバーとシングル・クリスタル・カッパーを独立してインシュレートさせる手法も同ブランドの大きな特徴。さらに、シルバーとコッパーの割合やケーブル内での空間レイアウト、インシュレーション効果も徹底的に追求している。コネクターはRCAのみフルテック製だが、その他に関しては完全、自社開発、生産。穏やかな気候に恵まれたサンディエゴの地で作り込まれた、科学と冶金技術の結晶ともいえるケーブルを開発している。

※編集部より
5月21日発売の最新号『オーディオアクセサリー125号』の重点アクセサリー研究では福田雅光氏と岩井喬氏による「RCAオーディオケーブル35モデル ダブルチェック」を掲載。もちろん同ブランドのケーブルも登場している。ぜひともお楽しみいただきたい。

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