ケーブルブランド探訪記(JORMA DESIGN編その6 No.3スピーカーケーブル)

2006/04/27
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第6回目は同社エントリークラスのスピーカーケーブル「No.3」を紹介する。同モデルもインターコネクトケーブルと同様、導体の純度が6N銅(純度だけでなく他の不純物も取り去った銅)へ変更になったこと以外、他の素材や構造は同一である。ラインアップとしてはシングルワイヤーやバイワイヤーの他にバーチカル・バイワイヤーも用意され、長さも豊富に揃い、使用機器に最適な仕様を選択することができる。ぜひともお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

「No.3」スピーカーケーブル
■シングルワイヤー
1.0mペア:\141,750
1.5mペア:\162,750
2.0mペア:\183,750
2.5m ペア:\204,750
3.0mペア:\225,750
0.5m追加:\21,000

■バイワイヤー
1.0mペア:\254,100
1.5mペア:\283,500
2.0mペア:\312,900
2.5mペア:\342,300
3.0mペア:\371,700

■バーチカル・バイワイヤー
1.0mペア:\265,650
1.5mペア:\295,050
2.0mペア:\324,450
2.5mペア:\353,850
3.0mペア:\383,250
0.5m追加:\29,400
 
■「ヨルマ・デザイン」のプロフィール
「JORMA DESIGN」(ヨルマ・デザイン)はスウェーデンのイエデポリにて2002年に設立された新興メーカー。創設者はケーブルデザイナーでもあるヨルマ・コスキ氏。同氏はレコーディングソースの信号を正確に伝送し、オリジナルの音源をそのまま蘇らせるオーディオケーブルを世に送り出すことを目的に開発を始めた。これを実現するため、精度の高い設計と世界最高峰の素材を用い、細心の注意を払い音質上のマッチングを行っている。また、工場出荷前に厳格なテストを個別に行い、その高い基準をクリアしたものだけが出荷を許されている。同ブランド製品の大きな特徴はチューブ状の導体構造と、錫メッキ銅の編線シールドにある。また、ラインアップとしては上位クラスのNo.1からエントリークラスのNo.3まで3つのグレートがあるが、特にNo.1シリーズに関しては「バイビー・クアンタム・ピューリファイアー」というフィルター状のケースが装着されている。このケースに関して詳細は明らかではないが、音に対する一切の悪影響を排除し、歪みを最小限化する効果がある。

■ケーブルの特徴
●導体について
同ブランド製品の最大の特徴ともいえるのが、チューブ状の導体構造である。多数の特殊極細セラミックグラスファイバー群を中心軸とし、その周りに高純度な銅糸(導体群)を正確に巻き付けている。これによって結果的に導体は壁厚0.1oのチューブを形成していることになる。このようなチューブ構造は表皮効果を減らし、倍音情報がより正確になり、音質の向上に多大な効果をもたらすだけでなく、通常の使用ではまず破損することのない強度を実現。その強度は自動車1台分を持ち上げられるまでに至っているという。また、絶縁に関しては6,000Vもの耐圧試験に合格している。
●シールドについて
さらに、同ブランドのケーブルは錫メッキ銅の高密度編線シールドを採用することで、高周波障害(RFI)と電磁界障害(EMI)を排除している。RFIとEMIはオーディオ信号を汚すことなく約98%まで取り除くことが可能になった。また、このシールドには防振効果もあり、マイクロフォニック現象を抑えることができる。

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