ケーブルブランド探訪記(STEALTH編その6「Cloude Nine」)

2004/02/24
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「Cloude Nine」 \99,000(Front/2m)、\140,000(Full/2)
●第6回目は同社の電源ケーブル「Cloude Nine」をご紹介する。同モデルはリボン状のフラット導体を7本使用した電源ケーブルである。線材には99.9%の銀線を使用し、3.2mm×0.25mmの薄型形状としている。各導体は柔軟かつ強靭な透明のジャケットで被覆され、接触箇所をごくわずかなエッジ部のみとしているため、空気絶縁に近い効果を発揮している。またジャケット内部は気密が維持され、導体を腐食から保護している。

なおラインナップには、小パワー用の3芯タイプ「フロント」とハイパワー用の7芯タイプ「フル」が用意されている。プラグとIECインレットにはロジウムメッキを採用している。ぜひともお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●STEALTHのプロフィール
ステルスは米国東部のメリーランド州に拠点を置くInterlink House Inc.社のハイエンドケーブルブランドである。
ロシア人物理学者セルゲイ・ティマチェフが主宰し、全てが手作りで製作され、素材・構造のどれをとっても世界に類を見ないほど精密な作りとなっている。
まず素材の面では人間の髪よりも細い0.025mmの素線を採用し、さらにこれを1本1本テフロンで絶縁することで表皮効果を回避させている。この素線をテフロンチューブを軸とした同軸構造とし、これを数10本の束にしたものが同ブランド共通の構造である。線材はラインナップに応じてアモルファス、純金、純銀、金と銀の合金、高純度銀などが採用されている。構造上の最大の特徴は「Qファクター」と呼ばれる要素である。同要素はケーブルの信号伝送の際に生じるリンギングを防止する効果がある。リンギングとは急峻な変化をする信号が,回路網を通過したときに生じる波形を言い、配線のインダクタンスや伝送帯域幅の不足などによって生じるものである。同社では「ディストリビューテッド・リッツ」という無共振多層構造を採用することでこれを排除することに成功した。
 さて、このように素材と構造に極めて特徴のある同ブランドのラインナップはインターコネクトからデジタルケーブル、スピーカーケーブルやACケーブルまで多岐にわたっている。


製品の取り扱い:High-End Ltd.
TEL:044(871)4607
FAX:044(871)4608
E-Mail:sales@highend.jp

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  • 型番Cloude Nine
  • 発売日大好評発売中!!
  • 価格\99,000(Front/2m)、\140,000(Full/2)