AVCメーカー各社に聞く! 新春アンケート最終回

2001/01/06
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●Senka21新年号よりお届けする「有力メーカー各社に聞く2001年」。
 最後の設問は、「2001年の御社の柱となる商品ジャンルおよび大きな伸長を期待する商品ジャンルについての取り組みについてお聞かせください」
(最終回)

●パイオニア
体験型・説得型の販売に注力。全ての世代にアピールする
 弊社の柱となる光ディスク関連機器、プラズマディスプレイおよびホームシアターは、いずれもユーザーのライフスタイルの変化が追い風となり、より積極的に商品戦略、マーケティング戦略を実行したい。光ディスク関連は、DVD搭載システムの積極的な商品展開を図り、ホームシアターの本格的なユーザーマインドの盛り上がりを実売につなげていきたい。さらに、DVD−RWの低価格化、DVDオーディオ対応機器のライン化などにより、一般層にまで拡大したDVD需要を捉えていく。
 BSデジタル放送の追い風が、プラズマディスプレイの拡販に火をつけており、今まで以上に体験型、説明型の販売政策に注力し、拡販につなげていく。ホームシアターはすべての世代において、生活に導入したいという極めて積極的な需要が顕在化してきており、弊社の持つAV技術、システムノウハウ、商品企画力など総力をあげて注力し、2001年は一気に花開く年としたい。

●日立製作所
情報、サービスと連携し、PDP、STBに期待
 プラズマテレビ、各種放送/サービスに対応したセットトップボックスに期待。プラズマテレビは、高品質な映像表示に加え、データ放送などテレビ画面へ文字情報を表示するために最適なテレビであり、薄型/大画面という点からも価値観を見出せる。現在40〜50型が主流であるが、2001年は30型クラスを投入しプラズマテレビの普及を図る。セットトップボックスは放送受信だけでなく、通信との連携、情報のストック/整理など新しい機能(使い方)を実現するものに期待。現在パソコンにテレビ機能を持たせ、放送の録画、データ放送とインターネットの連携など商品仕様に組み込んでいる。

●富士通ゼネラル
デジタルハイビジョン放送でプラズマビジョンの良さを強調
 当社において大きな伸長を期待する商品として、プラズマビジョンがあげられる。この取り組みについては、BSデジタルハイビジョン放送を中心としたホームシアターとしての提案など、プレズマビジョンの特性を生かした映像ソースが体験いただけるスポットを充実させていきたい。

●富士フイルムアクシア
新しい音楽ツールとして魅力ある製品を送り出す
 既存のAVメディアに加え、DVD、オーディオ用CD−Rなど、多種多様で高性能なデジタル機器が注目されている中、それぞれの環境合った充実したメディアラインナップを揃えるとともに、新しい音楽ツールの1つとして、より魅力あるシリコンオーディオプレーヤーの開発を行う。

●船井電機
DVDプレーヤーを柱にデジタル関連商品の拡充に力を入れる
 デジタル関連商品として、当社では昨年投入したDVDプレーヤーを柱に展開を考える。

●ボーズ
ホームシアター商品群の差別化戦略を徹底する
 弊社において核となるのはホームシアター商品群であり、消費者に競合製品に対する優位性、独自性を明確に伝えるための環境の整備に注力したい。例を挙げると商品展示における演出効果の充実である。特に重要となるのが、ユーザーとの接点となるフロアセールスの方たちに製品の優位性や独自性をしっかりと伝えていただけるよう、トレーナー制度をこれまで以上に強化していきたい。また、潜在顧客層へのアプローチとして、興味を喚起するための広告・宣伝活動やデモンストレーションの実施に努めたい。

●松下電器産業
エンターテインメントとクリエイティブの提案を強化
 当社はエンターテインメントネットワークコンセプトを推進しているが、本放送が開始されたBSデジタルの関連機器としてのBSデジタルチューナー、同内蔵テレビやD−VHS、AVHDDなどを重点分野として取り組んでいく。商品の高性能化に加えて、i.LINK接続でのネットワーク化による「Easy to use」を特長に提案していく。また、AV−PC融合メディアを目指したDVD−RAM及びDVD関連商品はリムーバルディスクメディアとしての特長を活かした商品活用提案を推進していく。さらに、PCを中心としたクリエイティブコンセプトとして、AVPCやビデオカメラ、DSC、SD関連商品のネットワーク提案を推進し、創る楽しみやコミュニケーション活用の広がりを提案していく。

●三菱電機
高品位テレビに加え、D−VHS、DVDに期待
 BSデジタルハイビジョンテレビとそのレディ機(対応機)としての高画質テレビ。この放送をデジタルのままで記録できるD−VHS(デジタルハイビジョンビデオ)。DVDプレーヤーは、さらに普及の度合いを進めるものと想定し、期待している。

●ヤマハ
音と映像のトータルソリューションを提供していく
 従来通り、「ホームシアター」と「AV−IT」を柱に積極的に展開していく。特に手軽にホームシアターが始められるAVアンプとスピーカーシステムがパッケージされた「ホームシアターシステム」は200%以上の伸長が期待され、当社も「シネマステーション」を中心にパッケージシステムの販売に力を入れていく。また、春に予定しているDLPプロジェクターの発売により、従来のシネマDSPに加え、音と映像のトータルソリューションの提供が可能になり、ホームシアター?1メーカーとしてプロジェクター市場の拡大に取り組んでいく。
 また、USBを搭載したマルチメディアアンプの「サウンドステーション」は当社が独壇場の成長ジャンルとして引き続きパブリシティーの強化と販売網の拡大に取り組んでいく。
(Senka21編集部)

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