「家電Web受発注システム」6メーカーで共同運用開始

2000/12/13
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●シャープ株式会社、ソニーマーケティング株式会社、株式会社東芝、日本ビクター株式会社、株式会社日立製作所、三菱電機株式会社(以下:6社)は、家電店の受発注業務の効率化を支援するため、Web上での受発注が可能な「家電Web受発注システム」の共同運用を、平成13年1月より順次開始する。

「家電Web受発注システム」は家電店がインターネットに接続し、指定のサイトにアクセスするだけで、個別に契約した各メーカーの在庫照会・発注・最終発注照会・発注履歴照会をリアルタイムで行う事ができるシステムで、従来各メーカーが提供していた発注システムに比べ、導入が簡単、ソフトの更新の手間が不要、一つのシステムで複数のメーカーに発注が可能などのメリットが有る。このシステムの導入により、家電店はお客様へ納期が即答できるなど、サービスの向上が図れるというもの。

本システムは、6社の企画の元に、株式会社NTTデータと共同で設計・開発したシステムで、運用はNTTデータが行う。6社は、システムのサービスの更なる向上にむけ、より多くの家電店ならびにメーカーの参加に向け、一層充実したネットワークとするため広く提案していく。

【開発の経緯】
受発注の電子化は、家電店が営業している土日の在庫確認・発注要望への対応、受発注業務のスピードアップを目的に、各メーカーが取り組んできたテーマである。東芝及び日立の2社は、それぞれ独自の受発注システムを運用していたが、受発注専用端末の老朽化などの問題が有り、個別にweb版受発注システムの検討に入っていた。また、それぞれの家電店が他のメーカーの商品を発注する場合、各社の発注端末を保有するか、電話もしくはFAXでの発注が必要だった。

一方、従来からシャープ、ソニーマーケティング、日本ビクター、三菱電機が運用してきたKJ−NET(*)は、パソコンの入れ替え時や新規に加盟する場合の専用ソフトのインストール、メンテナンスなどに工数がかかるなどの問題が有り、この解決のため、KJ−NETweb版の開発検討に着手していた。また、東芝、日立同様、KJ−NET加盟の家電店も4社以外のメーカーに商品を発注する場合の電子化が困難で、業務の効率化に課題を抱えていた。
 
このような背景から、webを利用した受発注システムの開発を検討していた6社がNTTデータと共同で、新しいweb受発注システムの企画・開発を行う運びとなったもの。
 
今回のシステムは、同一のパソコン端末から複数のメーカーに発注・照会が可能となり、また発注業務の電子化によるスピード改善が図れるなど、家電店の顧客へのサービス向上につながる。(Phile-webスタッフ)

(*)KJ−NETは、シャープ、ソニーマーケティング、日本ビクター、NTTデータの4社が共同開発し、平成10年2月より導入を開始した、Windows対応の受発注システムです。平成11年からは三菱電機を加えた4メーカーが加盟し、1つのソフトをパソコンにインストールすれば加盟4メーカーへの発注が可能となります。

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