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公開日 2023/07/14 06:30
【第71回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

『ミッド・サマー』のアリ・アスター監督作!得体の知れない恐怖があなたを襲う

ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2018年公開の『へレディタリー/継承』をご紹介します!
◇

『へレディタリー/継承』(2018年・アメリカ)
(配信:Amazon Prime Video /U-NEXT /Hulu)

『へレディタリー/継承』Blu-ray&DVD発売中 Blu-ray:5,076円(税込)/ DVD:4,104円(税込)発売元:カルチュア・パブリッシャーズ 発売元:TCエンタテインメント

『ミッド・サマー』で知られるアリ・アスター監督の長編映画デビュー作。一家の祖母が亡くなったグラハム家。娘のアニー(トニ・コレット)は、夫と2人の子どもと共に悲しみを乗り越えようとするものの、不可解な出来事が家族の周囲で頻発。やがて家族は祖母が遺した“何か”によって崩壊の一途を辿っていく…。

(C) 2018 Hereditary Film Productions,LLC

ひとえに「ホラー映画」と言っても、その中身は作品ごとに大きく異なり、三つの種類(恐怖)に分類できると思う。『リング』等における明確な死のルールや、貞子といった象徴的なキャラクターが登場する類いの恐怖。『ドント・ブリーズ』等の緊迫感や緩急を意識したカメラワークから生じる、「ビクッ」としたり声を出してしまうアトラクション的な恐怖。そして、明確なルールが提示されず、得体の知れない展開が淡々と続いていき精神的に追い詰められていく本作のような恐怖。

最も恐ろしいのはどの恐怖だろう。監督自身の家族に起きた不幸、その経験が物語の源泉となっている本作。不可解な描写の連続ながらも不思議と見入ってしまうのは、根底にあるものが“家族”の繋がり(もしくは、しがらみ)であるからに他ならない。ともすればハッピーエンドともバッドエンドとも取れる結末に、あなたは一体何を思うだろう。

(C) 2018 Hereditary Film Productions,LLC
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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