トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2023/05/19 06:30
【第63回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリング主演!裏社会で疾走する男の純愛と狂気

ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2011年製作の『ドライヴ』をご紹介します!

『ドライヴ』(2011年・アメリカ)
(配信:U-NEXT hulu )

「ドライヴ」Blu-ray&DVD発売中 発売・販売元:バップ

第64回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したデンマークの鬼才ニコラス・ウィンディング・レフン監督作。昼は整備士とスタントマンとして働き、夜は強盗犯の逃走を請け負うドライバーの男(ライアン・ゴズリング)。2つの顔を使い分け、孤独に暮らしていた男の前に現れたのは、幼い息子と暮らすアイリーン(キャリー・マリガン)。次第に惹かれ合っていく2人であったが、服役していた夫の出所を機に、男は裏社会の抗争に巻き込まれていく…。

(C)2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.

冒頭、男は言う。「逃走経路は任せろ。5分間、車の中で待つ。その5分間は何が起きようと必ず待っている。だが、5分を過ぎたら面倒は見ない」と。これだけで、男が如何にプロフェッショナルであるのかが伝わってくる。同時に、映し出される逃走劇によって、その実力が確かなものであるのだと合点がいく。

(C)2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.

が、序盤において彼の完璧さを披露するということは、その完璧さに綻びが生じる様を描いていくことを意味する。そう、 “恋”である。アイリーンへの想いが男を通常とは異なる行動へと走らせ、予期せぬ事態を招いていく。つまり、他者との関わりや繋がりが、良くも悪くも人を変えることを本作は示していく。狂気と愛情を孕んだ男の行き着く果てとは…。

(C)2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 なつかしのNHKアニメ10タイトルの第1話がYouTubeで期間限定配信。『ふしぎの海のナディア』『コレクター・ユイ』『獣の奏者エリン』など
2 自分だけの名画座をリノベでつくった! 4K/120型&5.1.4chでDolby Atmosも楽しめる防音室
3 “オーディオの夢”を叶えるハイエンドスピーカー。PMC、PARADIGM、QUADRALの「200万級スピーカー」一斉試聴!
4 ドングル型では得られないパワーと機能。電流モードアンプ搭載の“弩級ポタアン”Questyle「M18i Max」を聴く
5 TOPPING「DX9 Discrete」& iFi audio「iDSD Valkyrie」。20万円台の注目DAC内蔵ヘッドホンアンプを徹底テスト!
6 <香港ショウ>アキュフェーズやラックスマン、日本ブランドに熱い視線。アンプの出展を中心にピックアップ!
7 カセットテープ国産化60周年を記念した「Cassette Week Japan 2026」、10/11-17まで開催
8 <香港ショウ>中華ブランドのCDプレーヤーが熱い!EvoAria/FIIOから注目機登場
9 『国宝』始め名作揃い、サブスクで観られる「映画史に残る長尺作品」。驚異の7時間超えも…!
10 カラヤン指揮ベルリン・フィル『ヴァルキューレ』が初SACDシングルレイヤー化。9/30発売
8/17 10:42 更新

WEB