今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回は、イース・コーポレーションが取り扱う台湾・SIXTH ELEMENT（シックス・エレメント）より、特殊なステッカーが貼られたメッシュ素材の「OP-W31」を実際に試してみた。

声も雑味が消えてふんわり滑らかになる

「OP-W31」はスピーカーケーブルに巻きつけるアクセサリー。長波や磁気波の干渉を抑えるのだという。4×4＝16枚のステッカーが貼られた面をケーブル側に向ける形で巻きつけ、両端を紐で結べばOK。指示に従い右に2枚、左に1枚巻いて試聴した。

新しい録音のアブラス指揮『マルコプーロス：オルフェウスの典礼』は冒頭からノイズフロアが下がる。各楽器の周囲が静か。どの楽器も声も雑味が消えてふんわり滑らかになる。

やや古い録音のハイ・ファイ・セットもノイズフロアが下がる。しかし、生々しさを同時に伝えてもいた古い録音特有の雑味までふんわり滑らかにする部分もあることが分かる。「星のストレンジャー」冒頭の喧騒が耳障りでなくなる良さはあるのだが。

だから録音が新しいダイアナ・クラールはその点好相性。現代ハイファイ調の録音から除去すべき雑味だけを正しく除去して聴きやすくしてくれる。意外に使い所を選ぶアクセサリーかもしれない。