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公開日 2022/09/02 14:17
フレキシブル型では一部くしゃくしゃに?

有機EL iPad、第一世代機は「ハイブリッド型」採用か。パネルの反りを懸念

多根清史
アップルが有機ELディスプレイ搭載のiPadを開発中であることは確実視されながらも、いつ登場するかは正確には分かっていない。同社に有機ELパネルを供給する主要サプライヤー、韓国サムスンおよびLGディスプレイの動向から、2024年に投入するとの予想が主流となりつつある。

そんななか、iPadにはiPhoneやApple Watchに使われているフレキシブル有機ELパネルは使えず、「ハイブリッド型」ディスプレイが使われるとのサプライチェーン情報が伝えられている。

この情報は、韓国の電子部品業界情報誌The Elecが取材に基づき発信していることだ。これまでも同誌は有機EL版iPadが、サムスンとの協力のもとで開発が進められているとの観測を何度も報じてきた。

初期の有機ELパネルは、ガラス基板を使ったリジッド(折り曲げられない)なものだった。それが現在ではiPhoneをはじめ大半のスマートフォンで、ガラスの代わりにポリイミドフィルムを使ったフレキシブル(折り曲げられる)製品が主流となっている。

フレキシブル有機ELというと曲面や折りたたみ画面のイメージがあるが、実はベゼルの薄型化にも貢献している。パネルを筐体の内側に曲げて収納しやすいため、全画面デザインに近づけやすいのである。

しかし、フレキシブル有機ELパネルには1つの弱点がある。それは、ディスプレイの大型化に対応できないことだ。製造プロセスでは、まずガラス基板に液状のポリイミドワニス(溶液)を蒸着し、後にレーザーでガラスを除去する。その際、ポリイミドが熱で反ってしまう場合がある。

その反りは6インチ前後の小さな画面では目立たないが、10インチ以上のタブレットやPCでは顕著になりやすい。画面の一部がくしゃくしゃに見える可能性があり、アップルはそれが許容できないというわけだ。

そこで使われるのが「ハイブリッド有機ELパネル」とのことだ。これはリジッド有機ELパネルとフレキシブル有機ELパネルの両方の技術を組み合わせたものである。具体的には、リジッドのようにガラス基板を使いつつ、フレキシブルの薄膜封止技術を使うという。

将来的にこの問題が解決すれば、従来型のフレキシブル有機ELパネルを採用するかもしれないとのこと。ともあれ、当面はハイブリッド路線を進むものと予想されている。

有機EL版iPadは1世代だけで終わる製品ではなく、すでに第2世代も準備中だと噂されている。現在の、12.9インチiPad Pro(2021)のミニLEDバックライト+液晶ディスプレイの後に発売する以上は、それを凌ぐ高画質を数世代にわたり追求するものと思われるが、価格もよりプレミアムなものとなりそうだ。

Source: The Elec
via: 9to5Mac

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