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マランツ、スリム筐体の7.2ch AVアンプ「CINEMA 70s SERIES 2」。プリ部強化の「CINEMA 60 SERIES 2」も
筑井真奈ディーアンドエムホールディングスは、同社のMARANTZ(マランツ)ブランドより、スリム筐体の7.2ch AVアンプ「CINEMA 70s SERIES 2」と、ミドルクラス7.2ch AVアンプ「CINEMA 60 SERIES 2」を10月30日に発売する。価格は「CINEMA 70s SERIES 2」が187,000円(税込)、「CINEMA 60 SERIES 2」が242,000円(税込)。いずれもブラックのみの展開となる。
現在のマランツのAVアンプは、製品コンセプトとして「Stop Watching. Start Feeling」(観るを超え、こころで感じる)を掲げる。高さ約18cmというスリムサイズの「CINEMA 70s SERIES 2」は、既発売の「CINEMA 70s」の後継機にあたり、AVアンプの末弟モデルとなる。
一方の「CINEMA 60 SERIES 2」は、グローバル展開はされていたものの、国内では未導入であった「CINEMA 60」の後継機にあたり、第二世代機から日本国内での正式展開がスタートするかたち。国内ユーザーからも「CINEMA 70s」と「CINEMA 50」の間の価格帯が欲しい、という声の高まりを受けての展開となる。
スリムサイズのAVアンプはマランツの非常に重要なシリーズであり、その源流は2009年の「NR1501」に遡る。その後電源強化やノイズ対策を強化した「NR1601」(2010年)、ドルビーアトモスに対応した「NR1606」(2015年)、ネットワーク機能を搭載した「NR1608」(2017年)、シリーズの完成を見た「NR1711」(2020年)。そして、デザインを現在の“マランツ・フェイス”に変更した「CINEMA 70s」(2022年)と進化してきた。
マランツの音質設計においては、AVアンプとHiFiで大きくは分けていないことも大きな特徴。ただし、一つの筐体の中に多機能を求められるAVアンプは“ノイズとの戦い”であり、「音楽ソースの持つ情報をロスなくありのままに再現する」ことを目標に、さまざまな技術が投入されている。
具体的には、「CINEMA 70s SERIES 2」「CINEMA 60 SERIES 2」双方に、上位グレードである「CINEMA 40」で培ったAB級のパワーアンプ回路技術を展開。カレントミラー回路と定電流回路を組み合わせ、さまざまなスピーカーに対する優れた駆動能力を実現したとアピール。「CINEMA 70s SERIES 2」は実用最大出力100W(6Ω)、「CINEMA 60 SERIES 2」は200W(6Ω)を実現している。
またDAコンバーターには、最新世代のシーラスロジック製電流出力型DACチップを採用、電源回路やクロック回路のコンデンサーや薄膜抵抗なども、サウンドマスターが入念に選び抜いた高音質パーツを採用。またマランツのCDプレーヤーと同様にデジタルフィルターの切り替え機能も搭載している。
HDMI入力については、最新の「HDMIジッターリダクション機能」を搭載。ノイズを低減した高精度なクロックを後段のDAコンバーターに送り込むことで、高音質化に寄与しているとする。なお、同時発表された「MCR 60n」にもHDMI入力は搭載されているが、素子が異なるためこのジッターリダクション機能は搭載されていない。
そのほかアナログオーディオ電源回路のブロックコンデンサー等にも、マランツオリジナルのカスタム品を投入。HiFi製品開発で培われた技術がAVアンプにも投入されている。パーツの選定においては音質はもちろんのこと、安定した供給も視野に入れたセレクトがなされている。
その他、サウンドマスター尾形氏がどうしても実現したかったこだわりが、キャビネットを固定する「銅メッキビス」。フラグシップラインの「AV10」「AMP10」譲りの技術で、「これを聴いてしまったからには使わないわけにはいかない」と、音質設計上の重要性から投入を決意したと力を込める。
そのほか、デノンのAVアンプ「AVR-2850H」にて初搭載された「チャンネルレベル表示機能」を、マランツ製品として初搭載。映画などにおいて「サウンドデザイナーの意図をしっかり掴むことができる」とユーザーからの大好評を受けての新規搭載となる。
「CINAMA 60 SERIES 2」のみに投入された技術としては、プリアンプ部に「HDAM-SA2回路」を採用したことが挙げられる。マランツは伝統的にプリ部に大きくこだわってきており、本機にもチャンネル数分の回路を投入。電源ラインの変動による影響やハムノイズの流入を大きく低減できたと説明する。
豊富な情報量で映画の世界に没入
デノンの試聴室にて、ステレオ再生並びにサラウンドでの2モデルの音質を体験した。『大野雄二ベスト・ヒット・ライブ 〜ルパンミュージックの原点〜』に収録された松崎しげるが歌う「ルパン三世のテーマ」では、明瞭感あり骨太な男性ボーカルと、ビッグバンドのゴージャズなサウンドを存分に味わえる。CINEMA 60 SERIES 2はやはりプリアンプの効果なのか、高い解像感に一日の長あり。
CINEMA 60 SERIES 2で体験する映画『F1/エフワン』の没入感は非常に印象的。エンジン音の迫力やセリフのリアリティによって物語世界にグッと取り込まれるようで、豊富な情報量がしっかり感じ取れる。
「CINEMA 70s SERIES 2」のサイズは442W×178H×384Dmm(アンテナを立てた場合)で質量は8.7kg。「CINEMA 60 SERIES 2」のサイズは442W×235H×354Dmm(アンテナを立てた場合)で、質量は10.9kg。いずれもバックライトのついたリモコンが付属する。
いずれもドルビーアトモス、DTS:Xに対応。8K/60Hz、4K/120Hz、HDR10+、HDCP2.3、eARCに対応。またHEOSを搭載しておりAmazon Music、Qobuzなどのストリーミングサービスにも対応。MM対応のフォノ入力も搭載。
既存モデル同様に、Audysseyによるルーム補正機能も搭載する。ゲーマー向けに好評な機能として、鮮明さとパフォーマンスの優れたバランスを実現する1440pパススルーにも対応している。