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公開日 2026/01/18 17:18
SQDは「色再現の一貫性に優れる」と謳う

<CES>TCLのテレビは“量子ドット”SQDとRGB mini LEDの二正面作戦で攻める!

麻倉怜士

RGBバックライト液晶テレビの流行の中で、TCLはユニークな作戦を採用する。RGBバックライトも展開するが、同時に従来型の「青色LEDバックライト+量子ドットフィルター」も進めるのである。正確には後者を最優先する。



セントラルホールのサムスンエレクトロニクスの跡地に巨大ブースを陣取った


それが、今回のCESで発表された「SQD Mini LED」だ。SQDは「Super Quantum Dot」の頭文字を取ったもの。高性能な色変換用の量子ドットフィルターだ。青色LEDバックライトと量子ドットフィルターの組み合わせは、今ではごく普通だが、その中味を進化させたのが「SQD Mini LED」である。


会場では、「SQD Mini LED」を搭載した98インチのフラグシップモデル「X11L」が紹介されていた。



「SQD Mini LED」搭載の「X11L」


ポイントは「RGBバックライトより高画質」とアピールしていることだ。他社はRGBバックライトモデルをハイエンドとしているが、TCLは、「SQD Mini LED」こそ、より高画質だとする。


TCLの「SQD Mini LED」を紹介したニュースリリースには「色再現の一貫性に優れる」という文言がある。原文は「achieving 100% of BT2020 color with exceptional accuracy and consistency」。


私が解釈するに、これは、RGBバックライトでは、色の一貫性に欠け(輝度、彩度、色相が時間的に場所的に不統一)、カラークロストーク(混色)も発生するので、それらの不都合がない「青色バックライトで量子ドットフィルター」というコンベンショナルな構造が良いと言っているのである。



RGBバックライトminiLEDとSQD Mini LEDが並んでデモンストレーション


だが、過去のものに比べて性能は格段に違う。量子ドットフィルターと表面のカラーフィルターが、最新のものだ。量子ドットフィルターは色変換の性能を格段に上げ、RGBのスペクトラムを急峻に描く「Super Quantum Dot」。カラーフィルターは、これも色純度を40パーセント上げたとする「Ultra Color Filter」を採用する。



Super Quantum Dot。高性能な色変換用の量子ドットフィルターだ




青色のLEDがバックライト




SQD Mini LEDの方が色再現に優れるという図。TCLが作成。


このふたつの合わせ技で、RGBバックライトより遙かに色再現性能を高めたという。これにより「長寿命化、色再現性能とピーク輝度の向上、安定した広色域表示、より精密な輝度制御を実現」(TCLの資料)するとしている。


このように、RGBバックライトのmini LEDより、「SQD Mini LED」の方がはるかに良いとするTCLだが、実はRGBバックライトの液晶テレビも2025年秋に出しているのである。9月発表のRGBバックライト・Mini LEDテレビ「Q10M Ultra」がそれだ。同社はRGBバックライトに、2018年から取り組んでいる。



新製品のRM9L/C9Lシリーズ。RGBバックライト・miniLED液晶




RGBバックライト・miniLED液晶の技術説明。こちらもいかに技術的にこだわったかを示す


2019年にCESに初出展し、2025年から量産開始している。今回のCESでは新製品のRM9Lシリーズ(85型、98型、115型)を展示した。だが前述したように、TCLの代表モデルはあくまでも「SQD Mini LED」なのだ。

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