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公開日 2026/10/05 11:00
アーク・ジョイアが取り扱い開始

伊「Serblin & Son」が日本上陸。第1弾は「Frankieシリーズ」のプリアンプとパワーアンプ計3モデル

編集部:石井達也

アーク・ジョイアは、イタリアのオーディオブランド「Serblin & Son」製品の国内輸入販売業務を開始すると発表した。その第1弾モデルとして、同社デビュー作となる「Frankie(フランキー)」シリーズより、プリアンプおよびパワーアンプ2機種の計3モデルを10月5日(月)に発売する。


各モデルの価格はオープンで、予想実売価格は以下の通り。


・プリアンプ「Frankie hybrid preamplifier」1,100,000円前後(税込/1台)
・モノラル・パワーアンプ「Frankie monoblock power」1,320,000円前後(税込/ペア)
・ステレオ・パワーアンプ「Frankie stereo power」660,000円前後(税込/1台)


Serblin & Sonは、イタリア・ヴィチェンツァを拠点にファビオ・セルブリン氏によって設立されたブランド。ファビオ氏は伝説的なスピーカー設計者フランコ・セルブリン氏の甥にあたり、Sonus faber(ソナス・ファベール)の創業初期から製品開発に携わってきた人物。



Sonus faber 創業当時の写真(左) ファビオ・セルブリン(中央) フランコ・セルブリン


その後、自身のブランド「Fase Evoluzione Audio」の設立やオーディオ機器の流通ビジネスなどを経て、2018年末に「自らの製品を創る」という決意のもと、新たなブランド「Serblin & Son」を立ち上げた。製品はほぼすべての工程がファビオ氏自身の手によって行われているという。


なお、Serblin&Son とSTUDIO FRANCO SERBLINはそれぞれ独立したブランドおよび事業体として運営されており、両事業上の関係はない。


「Frankie」シリーズは、「可能な限り“シンプル”にすること」というファビオ氏の設計哲学を具現化した同社最初のシリーズ。


いずれのモデルも、天面と底面にブラッシュド加工を施したアルミニウム製シャーシ、フロントおよびサイドパネルにウォルナット無垢材を組み合わせた筐体デザインを採用している


フロントパネルに配された2つのメタルスタッドはタッチセンサーとして機能し、機械式スイッチを排除した端正なデザインを実現。プリアンプでは音量調整、入力切替、電源ON/OFF、パワーアンプでは電源ON/OFFの操作を行うことができる。各モデルの詳細は下記のとおり。


Frankie hybrid preamplifier(プリアンプ)



Frankie hybrid preamplifier


4本の双三極管「E88CC(6DJ8)」を搭載し、バランスSRPP回路によるハイブリッド構成を採用したプリアンプ。


ラインアンプ部には全体帰還(オーバーオール・フィードバック)を一切かけない設計とし、アクティブ・カスコード方式のMOSFET定電流源と組み合わせることで、真空管の質感と安定した動作環境を両立したという。


電源部には専用設計の60VAトロイダルトランスを採用。3系統の独立した二次巻線とディスクリート構成の安定化回路に加え、真空管のフィラメント用および制御回路(MCU/リレー)用には独立した小型AC/DCコンバーターを搭載。音声信号を扱う回路とヒーターやデジタル制御系の電源を分離することで、静粛性を高めている。


自社開発の「“Golden Stairway”アッテネーター」を搭載。高精度な固定抵抗をリレーで切り替えるステップ式を採用することで、小音量時の左右の音量差を抑え、接点劣化のリスクを低減して長期にわたる安定した音量調整を可能にしたとのこと。



背面


フォノ入力はMM/MC両方式に対応し、超低ノイズのディスクリートFETを入力段に用いたソリッドステート構成を採用。


RIAAイコライザーは独立した完全パッシブ方式を採用し、フォノ回路専用の電源を備える。


入力系統はXLR×2、RCA×1、Phono MM/MC(RCA)×1、出力系統はXLR×1、RCA×1を備える。フォノ入力はリアパネルのDIPスイッチにより、インピーダンス(33Ω、100Ω、1kΩ、10kΩ、50kΩ)および静電容量(100pF、150pF、220pF、1000pF)の設定が可能。


Frankie stereo power(ステレオ・パワーアンプ)


左右2チャンネルのパワーアンプ回路を1筐体に収めたクラスAB方式のステレオ・パワーアンプ。


電圧増幅段には、NPNトランジスタを採用したVBEマルチプライヤによる定電流回路と、独自のローカルフィードバックを備えたアクティブ・シャント回路を搭載。


終段のバイアス電流を安定させることで、温度や負荷の変化に左右されにくい増幅動作を可能にしている。


出力段はコンプリメンタリー・エミッターフォロワーによるSEPP構成とし、定格出力は75W/ch(8Ω)/110W/ch(4Ω)を実現している。



背面


専用設計された250VAのトロイダルトランスを採用し、微小信号を扱う入力段・電圧増幅段と、出力段の電源を分離。独立した二次巻線とディスクリート構成の安定化電源を組み合わせることで、出力段の大電流変動が前段回路へ及ぼす影響を抑えている。


入力系統はバランス(XLR)×1、アンバランス(RCA)×1を装備している。


Frankie monoblock power(モノラル・パワーアンプ)



Frankie monoblock power


1台で1chを受け持つフルバランス・モノラル構成のパワーアンプ。ステレオモデル同様のクラスAB方式を基礎としながら、内部に備える2つのアンプ回路をバランス信号の正相側と逆相側に独立して割り当てている。


この構成はステレオアンプを単純にブリッジ接続したものではなく、それに合わせて250VAトロイダルトランスの電圧・電流仕様も専用に最適化。大きな電圧振幅だけでなく、スピーカー駆動に必要な電流供給能力とのバランスを重視した設計となっている。


定格出力は150W/ch(8Ω)、250W/ch(4Ω)。



背面


チャンネル間の相互干渉を抑え、独立した環境で動作させることで高いパフォーマンスを発揮する。入力系統はバランス(XLR)×1、アンバランス(RCA)×1を装備している。


両パワーアンプのスピーカー出力端子は、真鍮削り出しの本体に銀メッキ処理を施したものを採用している。接続方式をバナナプラグに限定することで、シンプルな構造と安定した信号伝送を図っている。


また、マイクロプロセッサーによってアンプの動作状態を常時監視する保護回路を搭載。出力端子のショートや異常なDC電圧を検知した際は速やかに出力を遮断し、機器の故障を防ぐ仕様となっている。動作状態や異常の発生はフロントパネルのLEDで確認可能。

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10/5 10:40 更新

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