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公開日 2026/10/07 06:50
高価買取できる理由は“相場観”

「間違いなく今が売り時」。オーディオランドに聞いた中古オーディオ買取市場のいま

ファイルウェブ編集部

オーディオ機器を手放すとき、誰もが気にするのは「いくらになるのか」、そして「この業者に任せて大丈夫なのか」ということだろう。ウェブで検索すると、多くの業者が「オーディオ買取専門」を掲げている。売る側にとっては、かえって選びにくい状況だ。


そんな中で着実に支持を広げているのが、中古オーディオの買取専門店「オーディオランド」である。


円安、新品価格の上昇など、中古オーディオを取り巻く環境はこの数年で大きく動いた。2026年のいま、買取の現場では何が起きているのか。同店を展開するTunagu株式会社の玉田隆介さんに話を伺った。売却を考えている方はぜひ参考にしてほしい。



買取は年間4万点超。主役は「買い替え」のお客様


オーディオランドの設立は2009年。ウェブサイトには累計買取実績35万点とあるが、これは2年ほど前の数字で、実際にはもっと多いという。年間の買取数も、以前伺った「約3万点」から4〜5万点規模へと伸びている。スタッフは68名前後。本拠地である福岡のほか、札幌、東京、名古屋、大阪に買取拠点を置き、全国への出張買取に対応する。



今回の取材は福岡のオーディオランド本社で行った。広大な敷地内に、所狭しとヴィンテージオーディオが置かれている様子は圧巻だった


「以前より買取の件数は増えていますし、市場の活況は続いていると思います。新品に手が届かないから中古を買う、中古を買うからいまお持ちの機器を売る、という循環がありますので、しばらくこの活況は続くのではないでしょうか」。


「終活でのご依頼も、もちろん多いのですが、メインはやはり買い替えを希望されるお客様です。リピーターのお客様が全体の3割ほどいらっしゃるのも、買い替えするたびにご利用いただいているからと、ありがたく思っております」(玉田さん)。


買い替えの中身としては「ダウンサイジングのご相談が目立ちます」と玉田さん。マンションへの住み替え時にコンパクトなシステムに入れ替えるというニーズもありますし、「地震が起きたあとで、こんな重いものが倒れてきたら危ないと心配され、ご依頼いただくことが増えています」という。


一方で、こんな話も聞かせてくれた。


「サラリーマンを勤め上げた方が、退職金でセカンドライフにオーディオを始めたいと、JBLの『4343』や『4344』を買われるんです。若い頃に憧れて、手が出なかったというご記憶があるのですね。新品は価格が上がっていて、若い方には参入のハードルが高い。その点、中古は入口を低くできますから、そこは私たちが担える部分だと思っています」(玉田さん)。


「いまは間違いなく売り時」。どんどん上がる国産機の相場


以前のインタビューで玉田さんは「今はオーディオの売り時」と語っていた。あれから数年、状況は変わったのだろうか。


「ヴィンテージオーディオ機器の需要がものすごく高まっています。いまがピークかどうかは分かりませんが、売る方にとって良い時期であることは間違いありません。発売から10年、20年と経ったものに関しては、値段が下がっているものより、上がっているものの方が多いくらいです」。


「ブランドで言うと、アキュフェーズさん、ラックスマンさん、エソテリックさん。47研究所さんやレイオーディオさんといった日本のメーカーさんも同様で、ものによっては定価より高く買い取らせていただくこともあります」。


「サンスイさんやNEC『A-10』のような、80年代の国産機の人気も根強いです。ただ、以前に比べて、出てくる数が明らかに減っていますね。それだけ希少価値があるということでもあります」(玉田さん)。



国産オーディオ機器の人気が高いという。オーディオランド社内にも多数のヴィンテージ国産オーディオ機器が置かれていた


金額は先に伝える。伝えた金額は下げない


オーディオランドでは、電話やメールで機器の状態を聞いたうえで目安の金額を伝え、それから出張査定を行う。当たり前のように思えるかもしれないが、玉田さんによれば、業界では決して当たり前ではないという。


「『現物を見ないと分からないので』と、事前に金額を伝えない業者さんは多いようです。伝えたとしても『10万円から30万円』のように幅があり、実際は12万円だった、などというケースもよく耳にします。お客様も『せっかく来てもらったのだから』と売ってしまわれるんですね」。


「本来あるべき姿は、伝えた金額を下げないことだと思うんです。事前に伺っていなかった不具合があれば、『ここは減額の対象になりますが、お断りいただいても結構です』と、きちんとご説明する。私たちは基本的に減額をしませんし、査定に伺ってから、現地で金額が上がることもよくあります」(玉田さん)。


つい先日も、そんな買取があったそうだ。ダイヤトーンの『DS-10000』。購入してから一度出して眺めただけで、以来ずっと収納されていたという、スタンドまで袋に入ったままの極上品だ。


「ご希望額は相場からするとかなり高かったので、『何社か見積もりを頼んでみてはいかがでしょうか』とお伝えしました。結果、やはり弊社が一番高かったのですが、それでも『もう少し何とかならないか』と。熟慮した末、ご希望の金額で買わせていただこうと決めました。きれいな、状態の良いものを探している方は、必ずいらっしゃいますから」。


こういった誠実な買取姿勢の背景には、玉田さんの強い考えがある。


「オーディオは決して広いマーケットではありません。その中で信用を失うことが、一番怖いんです。真面目に買取を続けてきた信頼と実績。本当に、これに尽きます」。





高価買取の核心は「相場観」。相場のないものほど強い


オーディオランドが中古オーディオ機器を高く買い取れる理由として、これまでの取材では、自社修理の体制や豊富なパーツ在庫を紹介してきた。


もちろんそれらも大きな理由なのだが、今回、玉田さんが強調したのは、別の要因だった。


「一番は我々が持っている『正確な相場観』だと思います。ある製品が過去3年間で、いくらで売れてきたのか。売れる金額が分かっていれば、あとはそれをいくらで買わせていただくか、というシンプルな話になります」。


「ここで他社さんと差が出るのは、売買の履歴がほとんどないものです。数百万円から1,000万円クラスのハイエンド機や、めったに出てこない希少なモデルは、読み間違えると100万円単位の損になりますから、他の業者さんは怖くて金額を出せません。私たちはそこで適正な金額を提示できます」。


「ソニーの『R10』、TechDASの『Air Force』シリーズ、avantgarde、Sonus faberの『AIDA』、KEFの『MUON』。こういったハイエンドオーディオ機器の、国内での中古機器の販売履歴を調べていただくと、ほとんど弊社が出てくるのではないでしょうか」。


「ただし、珍しいから高く売れるとは限りません。勘ではなく、いくらで売れるかを把握したうえで、適正な金額をご提示しています」(玉田さん)。



取材当日は、オーディオランド社内にソニーのハイエンド静電型スピーカー「SS-R10」が2ペア置かれていた。非常に稀少なモデルなため、2ペアが同じ場所にあること自体珍しい。このことからも、オーディオランドの買取り力の高さがわかる



オーディオランド社内には、非常に状態の良いSonus faberのAIDAも置かれていた


売る前は「何もしない」が正解。元箱の有無は査定にあまり影響なし


高く売るコツとして、玉田さんは以前から「査定前は何もしないのが一番」と語ってきた。これはいまも変わらない。


「買い取らせていただいた機器は必ず動作確認と清掃をしますので、お客様に掃除していただく必要がそもそもないんです。むしろ壊してしまうリスクの方が大きい。背面のケーブルを触って接触不良を起こしたり、長く通電していなかったものに電源を入れてヒューズを飛ばしたり。レコードプレーヤーのアクリルカバーは経年で硬くなっていますから、拭いているうちにヒンジが割れることもあります。雑巾が針に引っかかってチップを飛ばしてしまった、というケースもありました」(玉田さん)。


一方で付属品の有無については、近年少し傾向が変わってきたようだ。


「基本的には、元箱があってもなくても、私たちのお値段は変わりません。輸送の安全を考えれば、あるに越したことはないのですが、自社で梱包するノウハウも蓄積できましたし、配送事故を減らす努力も重ねてきました。輸送用のロックネジや純正ケーブルも同様です」。


「オーディオは一度設置したら何年も動かしませんから、付属品をどこにしまったか分からないという方がほとんどです。『これがないからマイナス』と下げていく査定が多いと思いますが、私たちはそういったことはしません」(玉田さん)。



オーディオランドは、社内で修理や点検をできる設備を持っている。パーツのストックも多いため、簡易的な修理は社内で行える体制を整えている


業者選びのチェックポイントは「電話で目安を言ってくれるか」


ここまでオーディオランドの特徴を語ってもらった。では、売る側である我々は、業者の善し悪しをどう見極めればいいのだろう。


「まず、電話で問い合わせたときに、目安の金額を伝えてくれるかどうかがポイントですね。それから、製品名がきちんと通じるかどうかも確かめてください。『アキュフェーズの○○です』と伝えて、『アキュ……何ですか?』と聞き返されるようでは心配ですよね」。


「いまは『オーディオ買取専門』を謳っていても、実際には専門ではない業者さんがたくさんあります。ウェブサイトだけでは見分けがつきませんので、必ず3社ほどに問い合わせて、相見積もりを取ることをおすすめします」。


「ご家族の遺されたオーディオを整理される場合は特にそうです。『部屋のものを全部片付けて10万円くらいになればいい』と思っていたら、オーディオだけで50万円の価値があった、ということが本当に多いのです」。


「電話を1本かけていただくだけで、手元に残る金額が10万円、20万円と変わるかもしれませんので、お手間かもしれませんが、一度お問い合わせ頂けたら幸いです」(玉田さん)。



好きな人から、好きな人へ


最後に、オーディオランドの役割を改めて尋ねた。


「オーディオは究極の嗜好品ですから、好きな人から好きな人へ、正しく、適正に、愛情を持ってお渡しする。それが私たちの一番の使命です」。


「買取に伺うと、梱包してトラックに積み込むまで、暑い日も寒い日も、ずっと見守っていらっしゃるお客様が本当に多いんです。『娘を嫁に出すような気持ちだ』とおっしゃる方もいます。我々の機器の扱いが丁寧だから、とご依頼いただくこともありますね。そのお気持ちに寄り添いながら、真面目に買取を続けて、信頼と実績を積み重ねていく。これからも、本当にそれだけを念頭に、事業を続けて参ります」(玉田さん)。


◇


事前に金額を伝え、伝えた金額を守り、良いものには相場以上の値を付ける。オーディオランドの買取に奇をてらった仕掛けはないが、その「当たり前」を支えているのが、年間4万点超の取引で磨かれた相場観なのだろう。使わなくなった機器が自宅に眠っているという方は、まずは一度、電話で目安の金額を聞いてみてはいかがだろうか。


 



手持ちのオーディオ機器を売却したい、新しい機器に買い替えたい…
そんな方、ぜひ「オーディオランド」にご相談ください!






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お電話見積もり:0120-976-355(※営業時間:8:00 - 22:00 年中無休)


お問い合わせはこちら→https://audio-land.com


(協力:Tunagu)

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