浅野忠信 × “カルシファー”? ミニシアターブームの歴史を築いた伝説の異色作!
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は1999年公開の『鮫肌男と桃尻女』をご紹介します!
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『鮫肌男と桃尻女』
(配信:U-NEXT)
(C)望月峯太郎/講談社・東北新社
『バタアシ金魚』『ドラゴンヘッド』などの原作者としても知られる望月峯太郎原作の同名漫画を、『PARTY7』『茶の味』などで知られる石井克人監督のメガホンで映画化したバイオレンス・アクション。
組の金を持ち逃げしてヤクザに追われていた男・鮫肌(浅野忠信)。叔父が経営するホテルで働くも、自身に異常な執着を抱く叔父のもとから逃げ出そうとしていた女・桃尻(小日向しえ)。偶然か必然か、巡り合ってしまった2人の男女は、共に追手から逃げようとするのだが……。
一言で言えば、金を持ち逃げした男女の逃避行。構図としては極めてシンプルであり、あっと驚くようなギミックや劇的なストーリー展開があるわけでもない。であるにも関わらず、何故こんなにも引き込まれてしまうのだろう。それは、個性豊かなキャラクターたちの存在感、スタイリッシュでセンスあふれる会話やテンポ、小気味よいカメラーワークなど、さまざまな創意工夫の積み重ねによるところが大きい。
また、今では『千と千尋の神隠し』の青蛙役や『ハウルの動く城』のカルシファー役などでもおなじみの我修院達也が、俳優として大きく認知されるようになったキッカケの作品でもあり、本作で彼が見せる怪演は必見!!
未見の方も、久しく見返していないという方も、この機会に是非ご覧ください。公開から26年以上が経過してもなお色褪せることのない面白さを体感できるはず。何を隠そう筆者である私も、中学時代に兄に勧められて観た本作で、映画の世界に目覚めたのです。
(C)望月峯太郎/講談社・東北新社
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| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |



























