仲野太賀 × 若葉竜也 × 大島優子! 衝撃のラストに胸揺さぶられる魂のヒューマンドラマ
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2020年公開の『生きちゃった』をご紹介します!
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『生きちゃった』
(配信:U-NEXT)
発売元:フィルムランド/販売元:TCエンタテインメント
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『川の底からこんにちは』『舟を編む』『月』『人はなぜラブレターを書くのか』などで知られる石井裕也監督作。幼馴染の厚久(中野大河)と武田(若葉竜也)と奈津美(大島優子)。30歳を迎え、奈津美と結婚した厚久には5歳の娘がいる。そんなある日、奈津美の浮気現場を目撃したことを機に離婚することになった厚久は、武田に見守られながらどうにか日々を過ごしていたのだが……。
「至上の愛」「原点回帰」をテーマに、石井監督自身がプロデューサーも務め、「イヤなことは一切やらない。やりたいことだけをやる」という精神のもと、信頼できる仲間のみで作り上げたという本作。
自身の想いを言葉にはしない厚久。自身の想いを言葉にする奈津美。そんな2人を見守り続ける武田。そんな彼らの姿を通して見えてくるのは、「生」に対して受動的であるか能動的であるか。離婚し虚無感を抱えたまま生きる厚久は、まさに“生きちゃった”状態であり、新しいパートナーとの日々を確立させるべく不安定な日々を必死に生きる奈津美は、まさに “生きている”状態。
そのマインドがさまざまな出来事によって揺らいでいく様や、そこで生じる人間模様、それらを体現する俳優陣の熱演が、目にする者の心をガシッと掴んで離さない。果たして自分は“生きている”状態なのか、 “生きちゃった”状態なのか。見終えた後には「生」に対して自覚的になれることでしょう。
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| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |
