公開日 2016/03/03 10:00

女優&家電スタイリスト・元SDN48の奈津子が初体験!アナログレコードの深〜い魅力

山之内 正氏が基本や再生方法などを指南
講師:山之内 正/構成:安蔵靖志
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まずは針を落として再生してみよう

アナログレコードを再生するためには、最初にターンテーブルやカートリッジの調整などが必要だが、いきなりそこからスタートするのは初心者には厳しい。そこでまずは、針を落として再生するところから始めてみることにした。

レコード盤の持ち方を学習したので、ターンテーブルに載せてみる。今回は光デジタル出力とUSB出力を搭載するTEACのフォノアンプ内蔵ターンテーブル「TN-570」(関連ニュース)を試聴に使用した。

「これ、おしゃれですね!」と、ターンテーブルのデザインに食いつく奈津子さん。キャビネットには人造大理石と高密度MDF合板を組み合わせた2層構造シャーシを採用しており、クリアアクリル製のプラッターも相まって、高級感を醸し出している。

クリアなアクリルと人造大理石の外観は高級感があっておしゃれ。インテリアとしても部屋に置きたくなるデザインだ

まずはターンテーブルの重要なパーツであるカートリッジと、それを装着するトーンアームについて知っていこう。

これがカートリッジ。「この針がレコード盤の溝に載って、音を読み取るんですね!」

山之内「カートリッジのレバーを持ってみましょう。これの重さはどのくらいあると思いますか?」

奈津子「紙の重さくらいに感じますけど……」

山之内「このカートリッジの針圧は1.4g、1円玉1枚と半分ぐらいですね。アームの後ろに重りがあるんですが、軸を中心にバランスを取って、針に1.4gだけ重さがかかるように調整するんです」

カートリッジを装着したトーンアームは、写真右側のおもりを使って水平状態に調整したあと、針に適切な重さ(針圧)を掛ける。

奈津子「へぇ〜……なんか大変そうですね……!?」

調整方法は後で紹介するとして、いよいよ針を落としてレコードを再生してみることにしよう。

奈津子「初挑戦です! で、どの辺に載せればいいんですか?」

山之内「まずは1曲目から再生してみるということで、一番外側に載せてみましょう。でもあまり外側だと針が落ちてしまうので、少し内側に落とします」

奈津子「……えぇ? めっちゃ難しくないですか?」

軽くてすぐ動いてしまうカートリッジを微妙に調整して針を落とす場所を決める。「難しいです!」(奈津子さん)

初っぱなからひるむ奈津子さん。カートリッジはとても軽いので、呼吸ひとつで微妙に場所がずれてしまう。製品に取り付けられている「アームリフター」と呼ばれる道具を使い、トーンアームを上げた状態にする。その状態でカートリッジの場所を微調整し、レバーを使ってトーンアームを下ろせば、盤面に針が落ちる。

針を落とす場所の目星を付けたら…


トーンアームをゆっくり降ろす

ターンテーブルを回転させて針を落としたところ、「パチパチ」というノイズが聞こえてきた。1曲目の再生はみごと成功だ!

「わあ!ちゃんと音が出ました!トラックの途中からだったけど…」

山之内「じゃあ、2曲目が聞きたいときにはどうするでしょう?」

奈津子「曲と曲の間のすき間に落とす……んでしょうか?」

山之内「正解! じゃあやってみましょう」

何度か挑戦してみるものの、ピタリと無音部分に針を落とすことができずに四苦八苦する奈津子さん。2曲目の途中から始まってしまったり、1曲目の最後の方から再生してしまったり……。

奈津子「これは難しいですね……!」

それに対して山之内先生は「聴きたい曲の途中からかかったら気持ち悪いので、前の曲の最後ぐらいからかければいいんですよ」とアドバイス。

奈津子「CDでは頭出しで音が出るのが当然なのでとても新鮮ですね。針を落とす瞬間は緊張しますけど、ああ今始まる! っていう数秒の楽しみがレコードならではっていう感じでワクワクしますね」

何が何でも曲の間でかけなければならないというものではない。ギリギリのところで針先の狙いを定めつつ、でも「失敗してもいいや」というおおらかな気持で相対するのが、レコードの作法なのかもしれない。

山之内先生いわく、「コツは小指の使い方です」とのこと。「カートリッジは軽いのですぐ動いてしまうんです。そこで小指をキャビネットに当てて、手を支えながら微調整するとうまく行きますよ」とのこと。

奈津子「なるほど、テクニックですね! でもそれを先に教えてくださいよ〜(笑)」

もう一度挑戦! でもやっぱり頭出しに失敗してしまう奈津子さんであった。

奈津子「難しい! 先生、やっぱり難しいです……」

ちゃんとトラックの頭に針を落とせるようになるには、まだまだ練習が必要そうだ。「難しいです…」(奈津子さん)

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