【ミニレビュー】自動車のブレーキ素材をオーディオに活用。KaNaDeのインシュレーター、10周年記念モデル
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。3月は足元強化のインシュレーターをピックアップ。
車用のブレーキ素材を活用した、独自のアイデアでインシュレーター開発を行う金井製作所。KaNaDeブランド10周年を記念して登場した「KaNaDe10S」をチェックしよう。
クッキリハッキリ、明瞭な表現が得意
ブレーキ摩擦材(複合材料)の元設計者が開発した複合材インシュレーター、KaNaDe。「KaNaDe10S」はメーカー創立10周年を記念して発売されたモデルだ。どのオーディオ機器にも使えるオールマイティな性格を「KaNaDe5S」から受け継ぎつつ、「KaNaDe6ES」改の十字スリットを採用することで立体感を高めたという。
説明書に「機器の裏に接触させて周波数をコントロールするので、機器の元足の下に設置すると周波数が変わり正確な楽器音にならない」との注意書きがあったので、ネットワークトランスポートに給電するDCアダプターの底面の平らな部分に直接触れて支えるように設置して、Qobuzで試聴してみた。
ウィントン・マルサリス『The Magic Hour』から「Baby, I Love You」を再生すると特に水平方向にグッと音場が拡がった。右手に位置するピアノ、左手に位置するトランペットとドラムス、そして中央のヴォーカルそれぞれが雑味を取り除かれスッキリした音像で浮かび上がる。音場全体のノイズフロアが下がったことにも気がつく。
ケイティ・メルア「Piece By Piece』でも音場のざわつきがスッと消えているのでヴォーカルのリヴァーブやブレスがとても聴き取りやすい。子音の強調感なしにクッキリスッキリハッキリと明瞭な表現をするようになる。
古い録音のにじんでくすんだ音調の味わいを少々綺麗にし過ぎるきらいはあるが、使用箇所・個数を調整すればそれは解決できる。4個セット1万円でこの効果は魅力だ。



























