音質も画質も驚愕の変化。インクレケーブルの「iEARTH」をプレーヤーからスピーカーまで9機種に接続して徹底検証!
iEARTHの複数使用ではどうなる?
改めて本格的に複数個を使った場合の検証を使用しよう。マグネターUDP900からマランツのAVプリアンプ「AV10」の系で実験する。UDP900は素の状態で、HDMIでAV10に入力。
使用前では「尖鋭、くっきり、明瞭でストレート。しゃきり系で、でもAVアンプにしてはとても音が良い」。HDMI用のBlack iEARTHを、隣のHDMI端子に挿す。すると、「質感が非常に上がった。レンジがワイドに、情報量も増え、ピアノがブリリアントになり、キラキラ度が増える。ベースの量感とキレがすごく上がる。☆☆☆☆」。もともとAVアンプはデジタル系のノイズが非常に多いから、より効くのだ。
さらに、UDP900のアナログRCA端子に、アナログノイズ用のGold iEARTHを挿すと、「さらに効果有り。低音量感が増す。ヴォーカルの質感もよりリッチになり、粒子も細やかになる。ピアノの指の転がしも滑らかに、躍動的になる。☆☆☆☆」
二重は効いた。では三重なら? マグネターのLAN端子にLAN用Blue iEARTHを挿した。「透明度がさらに上がる。ヴォーカルのクリアさや、ヌケが上がり、ニュアンスもさらに豊かに。ワイドレンジに。☆☆☆☆☆」。これがHDMIからの音とは信じられない情報量の多さだ。他のアクセサリーでは重複使用では、音が鈍るものもあるが、 iEARTHはひたすら、上がる。
画質の変化をプレーヤー&プロジェクターで検証!
では画質はどうか。HDMI用のBlack iEARTHを、マグネターUDP900プレーヤーの音声HDMI端子と、プロジェクターはビクター「DLA-Z1」の映像HDMI端子に入れてみよう。映像はまずUHDBD映画『マリアンヌ』チャプター2のカサブランカの都会の夜シーン。
車越しに見える建物のネオンのピーク感と、中から漏れる灯り、通り沿いの街灯……などの発光体の光量が増し、照度が上がった。こうしたピーク系だけでなく、それらの自発光の光が車に当たった反射光も艶っぽく、ボディのアール部がなまめかしくも煌々としてきた。マグネターから抜き、ビクターZ1に挿した。私の印象では、マグネターの方が効果が高い。ソース機器だからより効くのであろう。
では、2台のBlack iEARTHをマグネターとZ1にそれぞれ挿してみよう。つまりダブル使いだ。造形がより鮮明になり、ピークの伸びとコントラストの強さがより効く。ドイツ軍将校が集まるバー内部のシャンデリア光源の描写もより明確に、的確なフォーカスが確保される。色もより鮮明になった。チャプター7の屋外シーンの緑の芝生や枝振りのディテール感も、より洗練された。
この状態で、お馴染みのビコムUHDBD『宮古島』では。東平安名崎灯台を遠くに臨む岩群のディテールのハイフォーカスな描写であり、質感も新鮮だ。 iEARTHは映像に新しい価値を与えるようだ。
機器の持ち味をさらに洗練させる
iEARTHは各機器のクオリティに刮目の効果を与えた。それは独自技術の効用と、機器専用設計が効いたのだろう。重要なことは、効果を与えた機器の持つ基本的キャラクターの上に、改善を与えることだ。それが冒頭に述べた「ノイズレベルが極端に下がり、代わりに音楽レベル(つまり音楽性)が格段に上がるのである」の真意だ。その機器の持ち味をさらに洗練させると言ったら正鵠であろう。
画質に著効も驚かされた。これからのオーディオ・ビジュアルシーンでは iEARTH無しには考えられなくなるのではないか。
結果、自宅ではBlack iEarthに加え、Blue iEarth、Gold iEarth、Silver iEarth×2の合計5台を導入してしまったのである。
(提供:タクトシュトック)


































