音質も画質も驚愕の変化。インクレケーブルの「iEARTH」をプレーヤーからスピーカーまで9機種に接続して徹底検証!
アナログタイプもテスト、RCA端子に挿すGold iEARTH
「Gold iEARTH」は電磁干渉、抵抗、機械振動による熱ノイズから発生するアナログ・ノイズを減らす。端子はRCAタイプで、空いている端子に接続。
まずオクターブのプリアンプ「Jubilee Preamplifier」に挿す。UDP900からのRCAケーブルが挿してある横のTUという端子にGold iEARTHを挿した。昨今ノイズ対策というとデジタルドメインが主であり、アナログノイズが少なくなったため、効果のほどは限定的かと思われた。
ところが……である。驚くほどの大効果ではないか。使用後は「すごく効く。音の体積が大きく、粒子が緻密になり、ヌケがぐんと上がり、ヴォーカルが明朗に、粒子が細かくなる。ニュアンス再現もカラフルになり、大幅なクオリティ向上。ベースの体積が大きくなり、説得力が増す。ピアノの和音もクリアに。☆☆☆☆」。これも前述のように挿した機器の性能が高いから、違いが大きいのであろう。
次にネットワークプレーヤーを攻めてみよう。リンの「AKURATE DS/K」のアナログ出力端子に入れる。実際の音は同軸デジタルを経由して、メリディアンのULTRA DACから発している。情家みえ「チーク・トゥ・チーク」はQobuzから192kHz/24bitで来る。そもそもULTRA DACが抜群の高音質なので、使用前でも良い。「しなやかで、しっとり。伸びがすっきりして、輪郭が優しくいかにもハイレゾの細やかさ。ヴォーカルが柔らかい人肌感覚。ベースの弾みも良い」
使用後は確かに変わった。「よりしなやかに、体積が大きくなり、ヴォーカルの優しさ、ヌケの良さが出てくる。さらに体積が増し、天井が高くなった。Heaven♪の温かさやしなやかさが向上。濡れる感も増す。☆☆☆☆☆」。なるほど。
ネットワークに効く!LAN端子に挿すBlue iEARTH
ではこれに加えてルーターにネットワークノイズ専用の「Blue iEARTH」を挿す。つまりAKURATE DS/KにGold iEARTHを挿した状態で、バッファローのWi-Fi6e対応ルーター「WSR-5400XE6」に、Blue iEARTHを挿した。
すると「凄くノイズが減り、ヴォーカルの奥行きがでる。質感が凄く緻密に、優しくなる。粒子も細やかに。低音は大きいがエッジは優しい。ノイズが多い部分には特に効く感じだ。音場もリッチに、高さ、奥行きもでてくる。☆☆☆☆☆」。効果はもの凄い。
スピーカー端子に挿す「Silver iEARTH」
「Silver iEARTH」は、スピーカーシステムのドライバーユニットやクロスオーバーによって発生する高電流ノイズを減らすためのもの。付属ケーブルの先端はYラグとバナナプラグで、どちらかの端子でスピーカーに接続する。ステレオ使用では2台が必要だ。
ルーターにBlue iEARTHを挿した状態で、クリプトン「KX-3」を聴く。音源はQobuzからの「チーク・トゥ・チーク」。
Silver iEARTHのバナナプラグをダブルワイヤーの下側のマイナス端子に付けた。これはまるで違う!生きかえったようだ。「ヌケが徹底的に改善された。鈍重な低域が軽快になり、スピードが上がる。質感が格段に良くなり、伸びやかでクリア。ベールが2枚、剥がされた感覚。鈍さが速さに変身した。ピアノとヴォーカルの絡みも有機的。質感も格段に改善。Heavenの発音も緻密に、優しくなった。☆☆☆☆」。接続する前は少々鈍重に感じられたから、これは何事だ!?という違いだ。
これならば、うちのJBL「K2 S9500」にも何らかの効果があるのではないか。とはいうものの、K2は2本の38cmウーファー、中高域のコンプレッションドライバーにそれぞれ端子があり、アンプから3本のトリプル・ワイヤーが出ているという状況なのだから、何処に挿せばよいのだ?
まあ、あれこれ言わず、上部の38cmウーファーに付けた。接続している村田製作所のセラミック・スーパートゥイーターにも効くはずだ。他のユニットはなし。
これがSilver iEARTHをK2に使用した後では「スピードが格段に速く、より軽快に。ヴォーカルが豊潤になり、色づけが豊かに、伸びがクリアで、天井が上がる。逆起が少なくなる。より輪郭が綿密になる、骨太だ。ニュアンスの空気感がいい。低音の偉容さもます。ピアノのタッチが凄く上がる。星5つを超えて、星6つとしたいくらいの大変化だ!」
それならコンプレッションドライバーと下の38cmウーファーにさらに増やしたら、そら恐ろしいことになりそうだが、Silver iEARTHは2個のみなので、今日は諦めよう。それにしても何という効果だ。
