PR 公開日 2024/04/04 06:30

マランツとデノン「HDMI搭載ステレオアンプ」4モデル聴き比べ。リビングのテレビが“手軽に”Hi-Fiサウンドに!

NR1200/DRA-900H/STEREO 70s/MODEL 40nをテスト

まずはあえてテレビの純正スピーカーの音を聴いた。現在のテレビはベゼルが細く、多くのモデルでスピーカーを背面部につけているので仕方ないのではあるが…正直に話せば、映画館の音で作品に没入したい人は物足りなさを感じるだろう。

レビュー(1)マランツ「NR1200」:「音質は別次元」



マランツ「NR1200」

次に、アンプを接続してのテストはマランツの「NR1200」からスタートさせた。HDMI搭載ステレオアンプの中では最もエントリークラスに属し、定格出力 は75W+75W(8Ω)、HDMIの端子は5入力/1出力となる。安価なモデルだが、フルディスクリート構成のオーディオ回路や、ダブル・ディファレンシャル構成の D/A 変換回路を搭載し、サウンドマスターの尾形好宣氏が徹底したサウンドチューニング実施する。

そもそも単体のスピーカーを設置したことで、音質は別次元になっている。『グランツーリスモ』は、音のディテールや情報量が別次元、セリフがリアルになることで、メジャーレース初参戦で不安になる主人公ヤン・マーデンボローの感情が伝わってくるし、サーキットの観衆やレーズ時のエグゾーストノートの迫力が大きく向上する。

作品から伝わる迫力が大きく向上

NR1200の持つ音の個性として、音色が明るく音楽的にスピード感が強いので、音楽作品との相性も良い。YOASOBIは臨場感と音楽性が上がる。NR1200と外部スピーカーの投入により大きく音のクオリティを上げることができたので、次に聴くDENONの「DRA-900H」が楽しみになってきた。

レビュー(2)デノン「DRA-900H」:「低域に重量感」「音作りが巧み」



デノン「DRA-900H」

デノンの「DRA-900H」は、高さ151mmの堂々としたシャーシで、AVアンプ然とした意匠が好きな方には嬉しいところ。全高が高く内部スペースが増えたことで、基盤や部品の配置に余裕が生まれるので理論上ではあるが対ノイズ的には有利になる。定格出力は100W+100W、HDMIは入力が6系統(そのうち3系統の入力が8K/60Hzと4K/120Hzの映像信号に対応)で出力が1系統。

音質対策のポイントは、HDMI入力用ジッターリダクション機能の搭載とシンプル&ストレートを徹底したプリアンプ、ボリューム回路の搭載だ。本製品はデノンのサウンドマスター山内慎一氏が上位モデル同様の徹底的なチューニングを行っている。

今回の試聴では2番目に安価なアンプだが、低域に重量感があることが第一印象。『グランツーリスモ』のレースシーンでは、レーシングカーの走行時のエグゾーストノートの実態感が強い。セリフの質感も生々しく、サーキットを疾走する車両の移動感も良好だ。

低域に重量感がある音を楽しめる

DRA-900Hの立体感な低域表現は、YOASOBIなどの音楽ソースでもアドバンテージがあり、PAから出たであろう場内に反響する様子もよく聞き取れる。安価なアンプだが、限られたコストの中での音作りが巧みに感じた。

レビュー(3)マランツ「STEREO 70s」:洗練されたデザインと鮮度感の高いフレッシュなサウンド



マランツ「STEREO 70s」

続いて、マランツのHDMI搭載ステレオアンプの中でミドルクラスに該当する「STEREO 70s」を聴いた。シャーシ高は109mmとスリムで、定格出力75W+75W(8Ω)で、HDMIは入力6系統(3系統の入力が8K/60Hzと4K/120Hzの映像信号に対応)と出力1系統。

次ページレビュー(4)マランツ「MODEL 40n」:「音が生々しい」「さすがはトップモデル」

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