Follow us

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

2017年10月19日
「ブラックラベル」へと進化した注目のサウンドは?

iFI-Audio「nano iDSD BL」速攻レビュー。最新トレンドを凝縮したモンスターマシン

鈴木 裕
このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

前のページ 1 2 次のページ


■MQAに対応した最も手頃な価格帯のDAC

完成度が高くなったと感じるのは、前後両側のプレートの面積を小さくしてボディからの出っ張りをなくし、スムースな形状にしている点で、これはiFIの新しいデザインコンセプトでもある。脚は柔らかい樹脂の4点のものを最初から装備。また、ボリュームのノブは奥行きを短くしつつ直径を大きくすることによって操作性も向上。総じて使い勝手が改善されつつ、デザイン性も大幅に向上したと感じる。

iPhone用に用意されたLightning-USB AdapterやAndroidのUSB OTGケーブル、ウォークマン用のWMC-NWH10をダイレクトに接続できるUSBオス端子を装備。旧モデルに採用されたRCA端子類は省き、かわりにφ3.5mmライン出力端子としてモバイル性を高めた

フロントパネルのデザインも新たなものに変更。ヘッドフォン出力はφ3.5mmで、片方がハイインピーダンス用、もう片方がカスタムイヤフォンを想定したiEMatchを経由しての出力となる

特筆しておきたいのは、入力に対してMQAに対応してきたことだ。より高次なサンプリング周波数やbit深度のデジタルデータを44.1kHz/16bitといったCD相当のフォーマットに織り畳んで伝送する技術で、TIDAL Mastersでの採用をはじめ世界的に大きな注目を集めているフォーマットだ。

ハイレゾデータ自体を軽くしたり、あるいはストリーミングの伝送レートを低くできる画期的な技術だが、nano iDSD BLは現存するMQA対応のハイファイオーディオ機器としてはもっとも手頃な価格で対応している。このあたり、iFIの技術力の高さや先進性に舌を巻く部分だ。ライバル機となるとコードの「Mojo」あたりで、カラーもサイズも似通った部分が多いが、MQAへの対応はnano iDSD BLの大きな魅力となるだろう。

■初代機と比較しても倍以上の価値がある音

まずは筆者のレファレンスであるシュア「SE535 Special Edition」でテストしたが、S/N感が良く、透明な音場空間の中にしっとりと音像が定位。その実在感が実に高い。初代のnano iDSDと比較しても、値段が倍でも足りないくらいの成熟した音だ。音像は良い意味で大きめで音楽に近く、音色の陰影感や自然な音像の輪郭など、値段からは想像がつかない再現に驚かされる。

デジタルフィルターは2種類の切り換えで、“MEASURE"の方がアキュレート。“LISTEN"が高域の存在感をやや低くした音楽的な音になっている。主観的に言うとほっとできる音で、どれだけ背景が静かなのだろう。アコースティックギターの甘い音色感はなかなか聴けるもんじゃない。ライン出力をアンプにつないでスピーカーも鳴らしたが、音像の形が端正で、S/N感も悪くない。

nano iDSD BLはコンパクトなボディに最新のトレンドを凝縮したモンスターマシンだ。ボディのデザインも、Q-Balanced回路も、これからのiFIを垣間見せてくれるリーダー的な存在である。

(鈴木 裕)

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

製品スペックを見る
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドiFi audio
  • 型番nano iDSD BL
  • 発売日2017-11-03
  • 価格27000
【ラインアンプ部】●ダイナミックレンジ(ライン):>109dB●THD+N(0dBFS、ライン):<0.004%●出力電圧(ライン):>2.15V●出力インピーダンス(Zout):<240Ω●チャンネルセパレーション:>99dB(@1kHz)【ヘッドフォンアンプ部】●ダイナミックレンジ(ヘッドフォンアンプ、DAC):>109dB(A)@3V(Normal out)、>107dB(A)@0.5V(High Sensitivity Out)with iEMatch●THD+N(@125mW/30R):<0.005%●最大出力(<10% THD):>3.5V@600Ω(Normal Out) 20mW、>2.05V@300Ω(Normal Out) 285mW、>1.7V@15Ω(Nomal Out) 200mW●出力インピーダンス(Zout):<=1Ω(Normal Sensitivity Output)、<=4Ω(High Sensitivity iEMatch Out)●チャンネルセパレーション:>79dB@600Ω Load(Normal Out、1kHz)、>79dB@15Ω Load(Normal Out、1kHz)【総合】●最大対応サンプルレート:DSD12.3MHz、PCM384kHz●MQA:対応●サイズ:96L×64W×25.5Hmm●質量:139g●取り扱い:ENZO j-Fi LLC.、泣gップウイング

関連記事

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング

9/17 9:38 更新
1
アップル、「iOS 14」「iPadOS 14」など新OSをあす一挙公開。UI刷新、新機能多数
2
ビックカメラ、100時間限定「スペシャルセール」を9/18 20時からスタート
3
アップル、新「iPad Air」。A14で性能向上、ホームボタン廃止も側面にTouch ID搭載
4
知ってた?「FeliCa」のこんな使いみち
5
アップル、AirPods Proの新ファームウェア「3A283」を提供開始
6
「Apple Watch Series 6」登場、血中酸素を測定可能。廉価版「Apple Watch SE」も
7
革新的な没入感!AirPods Proの新機能「空間オーディオ」を一足先に試した
8
KDDI、新「Apple Watch」「iPad」を9/23発売。ファミリー共有設定対応のウォッチナンバーも
9
新「iPad」登場。第8世代で高速化、価格は据え置きで34800円から
10
PS5用ゲーム全28タイトル発表。「バイオハザード」新作、「GTA V」など人気シリーズ多数