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【ポタフェス】AVIOTのHYDEコラボヘッドホン&イヤホンが初出展/THIEAUDIOの新イヤホン「Monarch MKIV」国内初展示
ポータブルオーディオの祭典「ポタフェス2025夏 秋葉原」が、本日7月13日(土)・14日(日)の2日間にわたり、秋葉原のベルサール秋葉原にて開催される。本稿では、AVIOT、Hi-Unit/ピヤホン(2Fブース)、ナイコム/LETSHUOER、フィリップス、GREEN FUNDINGなどのブースをレポートする。
AVIOTのHYDEコラボヘッドホン/イヤホンが初出展
AVIOTのブースでは、先日製品発表がなされた同ブランドのハイエンドライン “Jシリーズ” の新製品群が一挙にお披露目。注目モデルとして、シリーズ初のオーバーヘッド型ワイヤレスヘッドホン「WA-J1」が試聴できる。発売は7月下旬を予定しているが、ホワイトモデルのみ8月上旬以降予定に延長されたという。
大きな特徴として、世界初となる “トライブリッド3ドライバー”システムの搭載がポイント。また、同ブランド定番機能がさらに進化した「アドバンスド・3Dスペーシアルオーディオ」搭載や、アダプティブハイブリッドノイズキャンセリング、ロングバッテリーなど、音質・デザイン性・機能性全てを備えたワイヤレスヘッドホンとなっている。
続いて、今年8月に発売予定のピエゾドライバーとダイナミックドライバーを組み合わせた「ハイプレシジョン2wayドライバー」搭載完全ワイヤレスイヤホン「TE-J2」も登場。こちらもアダプティブハイブリッドノイズキャンセリングや3Dスペーシアルオーディオ、ロングバッテリーなど各種スペックを兼ね備えている。
ピエゾドライバー搭載によるサウンド面が大きな特徴となっており、前回開催されたポタフェス大阪では、前モデルTE-J1からの進化を感じたという声や、綺麗な高音域再生による音のクリアさといった点が好評だったと説明してくれた。
そして今回の目玉製品として、上述したWA-J1とTE-J2をベースモデルに、プロダクトデザイン・音質・パッケージ仕様をLʼArc-en-Ciel/VAMPSのヴォーカリスト・HYDEが監修したコラボレーションモデル「WA-J1-666」「TE-J2-666」が初お披露目された。
両モデルとも、HYDE監修のサウンドチューニングを施しており、ディストーションなどのロックな質感を迫力あるサウンドで表現するほか、「ボーカルが埋もれないよう繊細に音のバランスを調整を行った」とのこと。また、電源のON/OFFや接続状況を知らせるボイスガイダンスには、本機のために完全新規録りおろしされたHYDE本人のボイスを搭載している。
外観面では、「漆黒に包まれたボディに赤き蛇十字が閃く」というHYDEの美学を纏った特別仕様のデザインを採用。本イベントでは、外観面をチェックできるデザインモックが展示されたほか、視聴機にて音質もチェックが可能。いち早くHYDEサウンドを体感できる機会となっている。
「セミワイヤレスピヤホン2」登場。有線ピヤホンシリーズも一挙展示
凛として時雨のドラマー・ピエール中野氏が手がけるイヤホン、通称 “ピヤホン” およびHi-Unitの2Fブースでは、本日7月12日(土)に発売される、ピエール中野氏が音質監修した左右一体型のワイヤレスイヤホン「HSE-SW001-pnk(通称セミワイヤレスピヤホン2)」が試聴展示されている。
対応コーデックをあえてSBCのみにしているのが特徴で、これによりシンプルかつ求める音にたどり着いたとのこと。また特別なデバイスや条件がなくても音そのものを楽しめる仕様にしたとのことだ。
本体はシリコン素材のネックバンド型を採用し、快適な装着感を実現。首に掛けて使うため落下の心配も少なく、安心して使用できるという。
イベントでの感触については、当初はSBCのみ対応という点に驚かれる方が多いとのことだったが、実際に試聴されると「この値段(税込8,800円前後)であえばもう買い!」と、価格帯らしからぬ音質の良さが好評だとしていた。
さらに参考出品として、同じくピエール中野氏が監修したDAC搭載のUSB変換アダプタが展示されていた。詳細な製品スペックについて現時点では公開していないとのことで、発売時期や価格は共に未定。
そのほか、ピエール中野氏の監修でチューニングした有線イヤホン “有線ピヤホン5” 「Hi-Unit 003-pnk」をはじめ、歴代の有線ピヤホンシリーズ製品が一挙ラインナップされていた。また、両日ともにピエール中野さん本人がブース内に登場する時間も設けられるとのこと。
THIEAUDIOの新ハイブリッドイヤホン「Monarch MKIV」国内初展示。Kiwi Ears新イヤホンも参考出品
ナイコムブースでは、注目モデルとして、THIEAUDIO(セーオーディオ)ブランドのハイブリッド型イヤホン「Monarch」の最新モデル「Monarch MKIV」が国内初展示された。ドライバー構成は2DD+6BA+2ESTの計10ドライバーを搭載している。
再設計されたESTドライバーを搭載しており、ボーカルや楽器の音をクリスタルのようにクリアに響かせるとのこと。また、ダイナミックドライバーの口径が前モデルの10mmから8mmに変更されている。シェルは最高級T6アルミニウム合金を用いたほか、ケーブル仕様も刷新したと説明した。
チューニングスイッチを採用しているのもポイントで、スタンダード寄りなサウンドと、より低域を強めた2種類のサウンドチューニングから選択が可能。前モデルが低域寄りだったのに対し、このスイッチを切り替えることでよりサウンドのバリエーションが広がったアピールしてくれた。発売時期は未定だが、お盆前頃を目指しているとのこと。価格は約176,000円を予定している。
同じく参考出品として、Kiwi Earsの1DD+4BA+1Planar+1PZTを搭載したハイブリッドイヤホン「Septet」を展示。オープンバック設計とカスタム・チューニングにより、深みのある低音やクリアな中音、滑らかな高音を再生するという。発売時期は今月末頃を予定し、価格は約41,800円を予定している。
そのほか、6月から新たに取り扱いを開始した中国のオーディオブランド「ZiiGaat」のイヤホン製品や、GRADOの最上位ヘッドホン「Signatureシリーズ」などが展開されていた。
お隣のLETSHUOERブースでは、LETSHUOERブランドのイヤホン製品を一挙ラインナップ。注目モデルとして、今年4月に発売された特許取得のアルミニウム・マグネシウム合金製ダイナミックドライバー搭載イヤホン「DX1」を紹介してくれた。
アルミニウム・マグネシウム合金製のトポロジー・ダイアフラムを採用した11mm口径のダイナミックドライバーを搭載。開発に2年を費やし、ドライバー構造から製造工程、振動板の素材選定に至るまで、細部にわたり徹底的に検証と改良を重ねて開発したという。
Philipsオーディオ100周年記念ヘッドホン2モデルがお披露目
フィリップスのブースでは、1927年にラジオの生産を開始してからもうすぐ100年を迎えるPhilipsオーディオ100周年を記念した「Century」シリーズから、ワイヤレスヘッドホン「TAH2000」「SHP9500CY」を展示している。
「TAH2000」は、100周年記念モデル第1弾製品にあたる、カセットテープのリールハブをモチーフにしたレトロデザインを採用するBluetoothヘッドホン。主な特徴として、デフォルトで装着されているグレーのイヤークッションに加えて、ユーザーのスタイルに合わせて交換できるイエローとオレンジのイヤークッションを同梱。好みやファッションに合わせてカラーをコーディネートできるという。
サウンド面では40mm径ドライバーを搭載し、パワフルかつクリアなサウンドを再生するとのこと。感度は123dB@1KHzを実現。最長26時間の連続再生時間をロングバッテリーを備えるほか、急速充電にも対応する。
「SHP9500CY」は、本イベントで初お披露目となった100周年記念モデル第2弾となる開放型ヘッドホン。ロングセラーの開放型ヘッドホン「SHP9500」を70sイメージのブラックとブラウン基調のレトロカラーに仕上げた製品としている。
サウンド面では50mm径ダイナミックドライバーを搭載し、リッチな音場が特徴とのこと。本体にはスチール構造のパッド付きヘッドバンドと通気性の高いイヤーパッドを備え、優れた耐久性と快適性を実現したという。発売時期および価格は未定としていた。
そのほかにも、昨日発売されたハイブリッドANC完全ワイヤレスイヤホン「TAT3509」や、今年8月発売予定のイヤーカフ型のオープンイヤー完全ワイヤレスイヤホン「TAQ2000」、既発売の10mmダイナミックドライバーを搭載したイヤホン「TAE7009」などが展示されていた。
音と匂いを同時の楽しめるnemcaro 3Dアロマスピーカー「for Sleep & Wellness」を体験
GREEN FUNDINGのブースでは、注目製品として、今年5月からクラウドファンディング・プロジェクトがスタートしたnemcaroブランドの3Dアロマスピーカー「for Sleep & Wellness」を展示している。
本モデルは、3D立体音響スピーカー×アロマの組み合わせにより、快眠を誘うという新発想のウェルネスデバイス。医学博士監修の音楽や自然音を、特許技術による3Dサウンドで再生し、加えて本体に組み込まれたアロマディフューザーによって音楽に合わせた癒やしの香りを部屋に満たすことで、「極上の睡眠空間を演出します」とアピールしていた。
nemcaroに搭載されたスピーカーユニットが本体から左右に向けて音楽を拡散、またそこに組み込まれた立体音響技術によって、わずか1台のデバイスから音が全方位に拡がるとのこと。LEDライティング機能も搭載し、明るさを4段階から切り替えられるほか、タイマー機能なども備える。
さらに、医学博士監修による “澄んだ空気” や “夜空” を感じさせる音風景「Soundscape」や、理学博士監修の話題のソルフェジオ周波数528Hzの音楽に、森・海・スパといった自然の癒やしの音を重ねた3つの特別音源「Forest」「Spa」「Ocean」をそれぞれ収録したUSBメモリーを用意。これらを本体背面部のUSB端子に差し込むことで、BluetoothやWi-Fi不要で癒やしのサウンドが楽しめる仕様となっている。
続いて、こちらもクラウドファンディング・プロジェクトを実施しているXROUNDブランドのポータブルBluetoothスピーカー「XROUND VIBE」も展示。536gの小型軽量設計ながら、独自のXROUNDサラウンド技術によって広がりのあるサウンドを再生するとのこと。
また、本体の上部と下部にパッシブラジエーターを搭載しており、小型ながら低音再生にも定評があるという。本体はIP67規格の防水性能に準拠しており、アウトドアなど屋外での使用にも適しているとアピールしていた。
さらに、本機を2台を接続してのステレオ再生も可能で、担当者はより包まれるような音場を実現する2台再生を推奨したいとのことだった。
他製品では、真空管+ESS最上位チップを搭載したポータブルDACアンプ「ZuperDAC Ultra」も出展。RCAステレオ出力に加えて、ヘッドホン向けに3.5mmアンバランス出力と4.4mmバランス出力を備える。
そのほか、ASUSのWindows・Mac両対応のスマートグラス「ASUS AirVision M1」も用意し、ASUSのポータブルゲーミングPC「ROG Ally」と連携したデモを展開していた。
パイオニアやNTS、GRAPHTなど注目製品が多数ラインナップ
パイオニアのブースでは、同社が展開するゲーミングスピーカー「SOUND TECTOR(サウンド・テクター)」シリーズが一挙登場し、実際のゲームプレイと共にサウンドを体験できる試聴デモンストレーションを実施していた。
背面スタンドで自立させ、ポータブルゲーム機を挟み込むように装着することができるポータブルゲーミングスピーカー「TQ-PG300」や、PCのUSB接続で7.1ch/5.1ch再生が可能なデスクトップスピーカー「TQ-FG3000」、TQ-FG3000と組み合わせて360度のゲームフィールドを直感的に体感できるネックバンドスピーカー「TQ-RG3000」、低音の迫力を補うサブウーファー「TQ-WG3000」が用意されていた。
NTSのブースでは、Daruma AudioやBeep Audioといったブランドのイヤホン製品を展開。注目製品として、Beep Audioの中国の古典『西遊記』に登場する孫悟空に由来して名付けられた、独自開発の2DD+4BAドライバーを搭載するイヤホン「悟空」を紹介してくれた。
Daruma Audioでは1DD+2BAドライバー搭載の新ハイブリッドイヤホン「Ken01」を中心に出品。そのほか、ドライバー構成含め未公開の参考出品イヤホンなども試聴展示されていた。
GRAPHのブースでは、同ブランドのイヤホン「THE STANDARD」、および本機をベースモデルにしたコラボレーションモデルを展開。注目製品として、THE STANDARDのデジタル音源に特化したサウンドをそのままに、デザインを「初音ミク」のイメージにカスタマイズしたコラボレーションモデル「THE STANDARD 初音ミクEdition (1.2m)」が展示されていた。
ほか、有線ゲーミングイヤホン「THE SHOOTER(GRT042-SHT-2M)」や本機をベースとしたコラボモデル、そして3つのEQモードを搭載した小型USB-DAC/アンプ「GRAPHT MINI DAC for GAMING」などをラインナップ。THE SHOOTERは主に、シューターやFPSといったゲームジャンルに適したサウンドチューニングを施しているとアピールしていた。






























