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Brise Audio、ポータブルアンプの“集大成”となる次世代リファレンス機「WATATSUMI」
ブリスオーディオは、次世代のリファレンス機として開発したというアナログポータブルアンプ「WATATSUMI」を発表。本日4月25日(金)より受注を開始する。価格はオープンで、直販価格は680,000円(税込)。製品発送は6月中旬ごろより開始予定としている。
同社初のポータブルアンプ「TSURANAGI」に代わり、ケーブル開発における新たなリファレンス機として開発されたアナログポータブルアンプ。TSURANAGIの発売から4年以上が経過し、その間に変化したポータブルアンプを取り巻く環境に追随するべく、あらゆる面でのレベルアップを目指したとする。
回路設計をゼロから見直しつつ、TSURANAGIやその改良モデル「TSURANAGI-V2」はもちろん、ポータブルオーディオシステム「冨嶽 -FUGAKU-」、リケーブル “SHIROGANEシリーズ” で培った技術も多数注ぎ込んだ、ポータブルアンプの集大成となる特別なモデルだとアピールしている。
純粋なアナログ・バランス入出力仕様で、入出力ともに4.4mm 5極バランス端子(GND結線有り)を搭載。また3.5mmアンバランス入力も備えており、こちらから入力した信号もバランスに変換・出力できる。
入力回路/出力回路には、FUGAKUで用いられた回路技術「BIS2.0」「BOS1.5」を採用することで、低歪化/低ノイズ化を徹底。歴代モデル同様、両電源およびDCサーボ搭載による入出力カップリングコンデンサの排除もなされており、DCサーボ回路にもFUGAKUで得られた技術が導入されている。
この結果、TSURANAGI-V2比で、最大出力が約3倍の2000mW+2000mWに向上したほか、THD+Nを3分の1に、残留ノイズを2分の1に低減した。
電源回路はTSURANAGIシリーズの基本構成を踏襲しながら、FUGAKUのノウハウも活用しつつ刷新した「BPS1.5」を搭載。レイアウトの最適化によって低インピーダンス化/低ノイズ化を図り、安定した電圧を実現したとしている。加えて、大容量コンデンサーを従来の2 - 4倍に増加することで、重低音再生の強化に寄与しているとのこと。
ボリューム部には、TSURANAGI-V2で採用された高音質電子ボリュームIC「MUSES72320」を搭載。ボリュームカーブをさらに改良することで、操作性が向上したとしている。
内部配線には、SHIROGANEシリーズよりも導体量の多い純銀線を採用。「極限まで出力抵抗を低減」したという。内部加工も純銀線に最適化されており、どんなケーブルやプレーヤーを接続してもその能力を最大限に発揮するニュートラルな音質になるよう設計したそうだ。
筐体は、従来のアルミ押し出し材から、より強固な2ピース構造アルミ削り出し材に変更。天面にはFUGAKUと同様のフォージドカーボン製プレートを装着することで意匠性と軽量化に貢献。底面にはウルトラスエードを一部採用し、本体や周囲へのダメージを防止するという。
大型化されたバッテリーには、アルミ切削加工のオリジナルシールドケースをレイアウト。回路へのノイズ干渉を抑制し、電源回路やパワーアンプの放熱の効率化を図った。
フロントパネルのボリュームノブは、従来の真鍮製からチタン合金製に変更し、PVDコーティングを施すことで耐久性も向上したと説明。ノブ周囲には筐体と一体のガードも装備されており、誤作動やノブの破損に配慮した。なお、筐体のネジも純チタン製に変更されている。
また本機では、入力信号選択用のトグルスイッチを廃止。代わりに、端子の挿抜検出による自動セレクト機能を搭載する。入出力両方の挿抜検出に対応し、イヤホン・ヘッドホンと未接続時は出力のリレーをオフすることで、挿抜時のノイズを防ぐとしている。
連続再生時間は8時間で、USB Type-C端子による給電に対応。周波数特性は2Hz - 200kHz。推奨負荷インピーダンスは4Ω以上。外径寸法は81W×32H×125Dmm、質量は521g。付属品として、USB充電器、USB充電ケーブルなどを同梱する。






























