公開日 2020/10/19 11:01

オーディオテクニカ、ハイブリッド真空管アンプ「AT-BHA100」&DAC「AT-DAC100」

ハイレゾ対応、縦横置きが可能
編集部:小澤麻実
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オーディオテクニカは、デスクトップでも使いやすいコンパクトサイズのヘッドホンアンプ「AT-BHA100」とD/Aコンバーター「AT-DAC100」を10月23日に発売する。

バランス接続のヘッドホンで高音質音源を楽しみたいというニーズに向けたもの。開放型ヘッドホン「ATH-ADX5000」や、ハウジングに木を採用したATH-AWシリーズ、ハイレゾ対応の「ATH-MSR7b」などとマッチするという。いずれも価格はオープンで、詳細は以下のとおり。

■ヘッドホンアンプ「AT-BHA100」予想実売価格120,000円(税抜)

AT-BHA100

真空管とパワートランジスターのハイブリッドシステム。左右のアンプ回路およびバランスのホット/コールドのアンプ回路をそれぞれ分離した構造を採用。クロストークを抑え、音のセパレーションや解像感を最大限に引き出すという。

AT-BHA100のフロント部

AT-BHA100のリア部

真空管には、音質と信頼性に定評があるというスロバキアJJ ELECTRONIC社製の「ECC83S」を採用。回路ごとに計4本の真空管を使用する設計とした。4つの各パワー段には駆動力のあるパワートランジスターを採用している。ゲインは筐体に設けられたスイッチでLOW / HIGHの切り替え可能。また筐体のスリットからは真空管が見えるデザインとなっている。

縦置き/横置きに対応

オペアンプには、真空管らしさを引き出す新日本無線社製の「MUSES8820」を採用。低ノイズでダイナミクスに優れたリレースイッチのほか、ニチコン社製ケミカルコンデンサーやWIMA社製フィルムコンデンサー、神栄キャパシタ社製フィルムコンデンサーなどオーディオグレードの高音質パーツを採用したとのことだ。

入力端子はライン(ピンジャック)×2/バランス(XLR)×2、出力端子は6.3mmステレオ×2/XLRバランス(4ピン)×1/4.4mmバランス×1/ライン(ピンジャック)×2を搭載。

対応ヘッドホンインピーダンスは16Ω〜600Ω。再生周波数特性は10Hz〜100kHz。全高調波歪率は0.25%以下。瞬間最大出力レベルは6.3mm出力で680mW+680mW(16Ω)/320mW+320mW(32Ω)/240mW+240mW(64Ω)/30mW+30mW(600Ω)。バランス出力で1,500mW+1,500mW(16Ω)/1,200mW+1,200mW(32Ω)/800mW+800mW(64Ω)/120mW+120mW(600Ω)。

外形寸法は210W×44H×266Dmm、質量は約1.8kg。


■D/Aコンバーター「AT-DAC100」予想実売価格85,000円(税抜)

AT-DAC100

最大768kHz/32bit PCMや22.4MHz DSDに対応するD/Aコンバーター。DACにはAKM社製「AK4452VN」を採用し、高S/Nかつ低歪みを実現したという。接続端子にはUSB Type-C端子およびUSB Type-B端子、そして光/同軸デジタル端子を用意する。

特徴のひとつは、真空管アンプにマッチしたチューニングが施されていること。真空管アンプは、組み合わせたD/Aコンバーターの高周波ノイズが真空管に影響を与え、アンプのノイズ性能が劣化しやすい特性があるという。本機は独自チューニングによりD/Aコンバーターの高周波ノイズ流出を抑え、ハイレゾ音源が本来持つ高品位な再生が可能とのこと。AT-BHA100との組み合わせに最適、とアピールされている。

縦置き/横置きに対応

電源には歪み特性に優れたアナログデバイセズ社製の電源を採用。安定した電源供給によりD/Aコンバーター本来の性能を引き出し、幅広いフォーマットを正確に再生するとしている。

AT-DAC100のフロント部

AT-DAC100のリア部

D/Aコンバーターの後段のローパスフィルター部には、オーディオグレードのTI社製「LME49860」オペアンプを採用。解像感や低域表現をバランスよく再現するとしている。

AT-DAC100の内部構造

そのほかにもニチコン製ケミカルコンデンサーやWIMA製フィルムコンデンサーなどオーディオグレードのパーツを採用している。

再生周波数特性は5Hz〜90kHz。全高調波歪は0.005%以下。外形寸法は210W×44H×135Dmm、質量は約1kg。

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