公開日 2019/11/14 10:28

<Inter BEE>キヤノン、8Kディスプレイや「EOS-1DX Mark III」参考展示/4K×ハイレゾをIIJやラディウスがアピール

フジフイルムは業務用途動画でのミラーレス活用提案も
編集部:小野佳希
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Inter BEE 2019が開幕。本稿では、キヤノン、フジフイルム、メモリーテックとラディウスの共同ブース、IIJの展示をレポートする。

■キヤノン

キヤノンのブースでは、“CINEMA EOS SYSTEM” の新製品「EOS C500 Mark II」を12月下旬の発売に先駆けて試すことが可能。新製品では8Kカメラ対応の放送用ズームレンズ「SP51×15.5B IESD-S」および「7×10.7 KAS S」も展示している。

EOS C500 Mark II

また、過去に何度かイベントで披露していたスーパー35mm相当サイズの8K専用CMOSセンサーを搭載した8Kカメラシステムも参考展示。さらに、55型の8K HDRディスプレイと29型の8K HDRディスプレイも参考展示している。いずれも受注生産品のため参考出展という扱いなのだという。

8Kカメラシステム

8K HDRディスプレイは2モデルとも自社開発の映像処理エンジンを採用し、色精度・階調精度・均一性を高次元で実現していると同社はアピール。55型は全白1000カンデラ、29型は2000カンデラを実現しているという。

29型8K HDRディスプレイ

55型8K HDRディスプレイ

ディスプレイ関連ではそのほか4K HDR対応モデルの新製品「DP-V3120」などを展示。全白2000カンデラ、全黒0.001カンデラ、コントラスト比200万対1、ドルビービジョン認証の全項目に適合というスペックを実現したモデルで、2000カンデラ設計のため1000カンデラにて長時間使用なこと、独自の制御システムによって輝度変動や経年劣化を補正することを紹介している。

そのほかブースでは世界最小最軽量を謳う業務用4Kプロジェクター「4K6021Z」を4台用いての8Kシアターも展開。また、ケース内展示で触れることはできないものの現在開発中のデジタル一眼レフ新フラグシップ機「EOS-1DX Mark III」もブースに並んでいる。

EOS-1DX Mark III

人工蛍石採用レンズが今年2019年で50周年を迎えたことを紹介する少々珍しい展示も

■フジフイルム

フジフイルムは、フジノンの放送用8Kレンズ群などを展示。関東平野にゴルフボール1個以下というレベルでの面精度を実現した8Kレンズ玉も展示して同社製品の質の高さをアピールしている。

また、4K/60P 10bit動画撮影に対応する「X-T3」や、1億2百万画素センサー搭載の「GFX100」といったミラーレス一眼カメラも展示。プロの動画撮影用途にも使える製品であることをアピールしていた。

プロの動画用途でも活用できるミラーレス機であることをアピール

モニターにはBenQの4K対応機「EW3270U」を使用

■ラディウスやIIJが「4K+ハイレゾ」をアピール

4Kや8Kへと映像が高精細化すれば、“音” の高度化も気になるところ。そんな “音” について、4K映像にハイレゾを組み合わせたソリューションをそれぞれで提案している展示がある。IIJとラディウスだ。

IIJは、ハイレゾストリーミングサービス「PrimeSeat」をベースに4K映像を組み合わせるサービスを提案。今年2月にベルリン・フィルのリハーサルの模様を4K映像と96kHz/24bit音源でライブ配信したことを紹介している。

IIJの展示

IIJが2月に行ったこの配信に利用されたのが、ラディウスの視聴アプリ「NeSTREAM」。そのラディウスはメモリーテックとの共同でブースを展開し、「NeSTREAM」のデモを披露している。

NeSTREAMのデモ。デモシステムには未発表のUSB-C端子採用DACも用いられているがこちらの詳細は現時点では非公開とのことだった

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