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8K/4KやVR関連展示などをレポート

<CP+>キヤノンの8K HDRディスプレイ、パナソニックは4K有機EL。624MB/sのSDカード「UHS-III」も

2017/02/23 編集部:小野佳希
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カメラの総合展示会「CP+」が開幕。本稿では、キヤノンの8K HDR対応30型ディスプレイなど8K・4K関連やVR、その他の出展内容をレポートする。

■8K/4K関連展示も盛り上がりを見せる

8K・4K関連では、まずキヤノンが“8K映像ソリューション”と題して、カメラやレンズ、モニターを参考展示。カメラには新開発したスーパー35mm相当サイズの8K専用CMOSセンサーを搭載し、EFマウントを採用。8Kレンズは新しいフォーカス方式や新光学材料の採用などにより、被写体距離による収差変動をほぼゼロに補正するという。

キヤノンが参考出展した8Kカメラ

そしてディスプレイは8K HDR対応の30型で、画素ピッチは300ppi。HLG(Hybrid Log-Gamma)に対応している。ブースでは8K HDRのタイムラプス映像などの上映デモを行っていた。

8K HDR対応30型ディスプレイ

また、キヤノンは4Kシアタールームも展開。4Kレーザープロジェクター「4K600STZ」と4Kプロジェクター「4K501ST」の紹介も行っている。

4Kディスプレイを使った写真上映デモも各社が展開。パナソニックは、昨年11月19日〜12月23日に京都・東寺で行った写真展「東寺の四季2015-2016」から厳選した写真を、4Kディスプレイで表示するデモを披露。4K HDR対応有機ELディスプレイの試作機での上映も行っていた。またソニーも4Kブラビアでの写真展示を行うほか、オリンパスは「OM-D」で撮影した4K動画の上映デモを展開するなどしていた。

パナソニックは4K HDR対応OLEDのプロトタイプでのデモも展開

オリンパスのブースでの4K動画上映デモ

また4Kディスプレイでは、ベンキューが本日発表した新製品の実機をさっそく展示。EIZOは“ColorEdge”「CG248-4K」を使っての「4Kで楽しむ写真家作品展」企画も展開するなどしていた。

EIZOブースのようす

そのほか「SHOGUN」シリーズの4K対応機などを展開するATOMOSも出展

■VR展示なども/エプソンはプロジェクターのある暮らしをアピール

VR関連は、リコー「THETA」やニコン「KeyMisson360」など、撮影した写真/動画をVRゴーグルを通して体験するデモを各社が展開。また、リコーはTHETAで撮影した全天球映像とバイノーラル録音した音声を組み合わせたコンテンツの再生デモも披露している。

ニコンはアクションカメラの活用提案でVRゴーグルでの再生体験も用意

360度映像とバイノーラル音声を組み合わせることでさらなる没入感を演出。もちろん映像を動かせば音声の聴こえ方も追従して変化する


カールツァイスのVRゴーグル「VR ONE PLUS」

また、エプソンはリビングやベッドルームを模したスペースを展開。「EH-TW8300W」をはじめ、プロジェクター“deamio”をアピールしていた。「ホームプロジェクターのある暮らし dreamio style」と題し、写真をプロジェクターで投影して楽しむライフスタイル提案を行っている。

エプソンはプロジェクターで写真上映する楽しみ方を提案

そのほかSDアソシーションは、Ultra High Speed規格の新世代「UHS-III」を発表。現行の「UHS-II」での312MB/secから、新たに624MB/secの伝送に対応することを紹介している。

UHS規格の違い

また、SDアソシエーションブースではTransferJetなどもデモ。PCなどからのUSB給電がなくともTransferJetを使えるバッテリー内蔵SDカードリーダーや、TransferJetとSeeQVaultの両方に対応するカードリーダーの参考展示に加えて、デジタルサイネージなどからスマホなどへのコンテンツ配信機能に対応するB2B向けSDHCカードも展示していた。

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