公開日 2017/11/03 23:51

<ヘッドホン祭>Astell&Kernは「AK70 MKII」が主役/DITA、「Fidelity」「Fealty」の試作機

MASTER&DYNAMICの“コンクリ”Bluetoothスピーカーも
編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
本日より開幕した秋の「ヘッドフォン祭 2017」。アユートは、同社が取り扱うAstell&KernやCHORDなどの多数のブランドの製品を一堂に会して試聴の機会を設けた。

「AK70 MKII」

Astell&Kernの主役となったのは、10月に発売したばかりの“プレミアム・エントリー”クラスのDAP「AK70 MKII」(関連ニュース)だ。エントリーという位置付けながら、シーラス・ロジック「CS4398」を2基搭載してデュアルDAC構成を採用。さらには最新フラグシップ「A&Ultima SP1000」で培われたノウハウを活かしてアンプなど内部回路を刷新。出力を強化しつつ低歪・低ノイズ化を実現した。

「SP1000」Stainless/Copper

このAK70 MKIIに、Astell&KernとJH Audioのコラボレーションによるユニバーサルイヤホン「Michelle Limited」(関連ニュース)を組み合わせてデモが行われていた。

Michelle Limitedは両ブランドのコラボによる「THE SIRENシリーズ」のエントリーモデルだが、この限定モデルは従来の3Dプリントによるボディをモールド生産に切り替えることでコストダウンを実現している。今秋の発売がアナウンスされているが現時点では未発売とあって、会場ではAK70 MKIIと共に高い注目度を誇っていた。

その他、新フラグシップとなるA&Ultima SP1000、新コンセプトDAP「KANN」などAstell&Kernの主要なDAPをブースでは試聴することができた。また、AK70 MKIIの劇場版『Fate [HF]』とのコラボモデル、Astell&Kern 5周年を記念したAK70 MKIIのアニバーサリー仕様機の実機の展示も行われた。

AK70 MKIIの『Fate [HF]』コラボモデル

こちらは5周年記念モデル。背面に“5”の数字が

Astell&Kernからは“デスクトップアンプ”「ACRO L1000」も参考出展。AK4490を2基搭載したデュアルDAC構成のUSB-DACやバランス/アンバランス対応のヘッドホンアンプ、さらには20Wの出力を備えたスピーカー用アンプも備えている。現時点で詳細は明らかにされておらず、続報が待たれる。

「ACRO L1000」

背面にはスピーカー端子も

ハイエンドのダイナミック型イヤホンを手がけるDITAからは、新イヤホン「Fidelity」と「Fealty」の試作機が参考出展。やはりダイナミック型イヤホンなのだが、両モデルともにドライバーとアルミ切削加工のボディは共通で、音質チューニングのみ変えてあるとのこと。Fidelityはその名のとおりのHi-Fi指向のモニター調、Fealtyはより音楽的な再現を狙ってまとめているという。いずれもDREAMで培った技術が投入されている。現時点で完成度は7〜8割とのことで、さらに音質を追い込むべく来場者からも意見を聞いていた。

「Fidelity」と「Fealty」の試作機

CHORDからは、ポータブルDAC/ヘッドホンアンプ「Hugo」「Mojo」、さらにはMojoをメモリー/ネットワークプレーヤー化する専用モジュール「Poly」も出展されていた。Polyについては発売が延期になっていたが、英国では販売が開始されており、日本でも近日中での登場が期待されている。会場ではMojo+PolyでSDカード内の音楽を再生、Wi-Fi接続したタブレットでコントロールするというシステムでデモが行われていた。

Mojo+Poly

BURSON AUDIOから参考出展された「PLAY」はUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ。同社はオペアンプを独自開発して単品販売もしているのだが、本機は同社製の4種類のオペアンプでそれぞれ音質をチューニングした4バージョンを用意。今回会場に用意されていたのはそのうちの1バージョンだが、こちらも来場者の意見を聞きつつ日本導入を検討していくという。

「PLAY」

スタイリッシュなヘッドホンを手がけるニューヨーク発 MASTER&DYNAMICからは、コンクリートの筐体にスピーカーユニットを埋め込んだユニークなデザインのワイヤレススピーカー「MA770」が参考出展。質量は22.7kgにもおよび、100WのクラスDアンプで、2基の4インチ・ウーファーと1基のチタントゥイーターを鳴らす。ワイヤレス再生はChromecast built-inおよびBluetooth4.1に対応している。発売日や価格は現時点で未定とのことだ。

「MA770」

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX