公開日 2014/01/07 14:39

【CES】ソニー、4K BRAVIA 9機種を発表 − NetflixやVideoUnlimitedなど4K動画も拡充

次世代4Kメディアプレーヤーも
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは、2014 International CESの本会期に先立ち、プレスカンファレンスを実施。終了後はブースを開放し、2014年の新製品を披露した。

4K液晶テレビについては、3シリーズ9モデルを一挙発表した。

直下型LED搭載でコントラスト感高めたX950B

最上位の「XBR X950」シリーズは「リファレンス・スタンダード」に位置づけられ、85型の「XBR-85X950B」と65型の「XBR-65X950B」の2機種をラインナップ。この春発売予定だ。新技術「X-tended Dynamic Range PRO」を搭載し、直下型LEDアレイの駆動を工夫することでダイナミックレンジを高めた。

「XBR-85X950B」

X-tended Dynamic Range PRO」の説明と模式図

映像処理エンジンは4K X-Reality PROで、色再現性を高めるためにTRILUMINOSディスプレイも引きつづき搭載している。また動きボケを低減する「Motionflow XR 960」も備えている。またHDMI 2.0に対応し、4K/60p動画の入力が可能だ。

デザインは、フレームとスタンド部が一体化した新たなスタイルを採用。これによりスピーカーに振り分ける体積が増え、音質向上に寄与しているという。スピーカーは画面横に備えており、大口径ユニットが使われている。またソニー独自のDSPとS-Force フロントサラウンドからなる「ClearAudio+」も搭載した。

Wi-Fiももちろん内蔵。MHL 3.0にも対応している。また3D表示に対応し、2ペアの3Dグラスがあらかじめ同梱されている。

エッジ型LED搭載のX900Bシリーズ

X900Bシリーズも、仕様はほぼX950Bと同等だが、バックライトは直下型LEDではなく、エッジ型LEDを採用している。ただし「X-tended Dynamic Range PRO」という同名のダイナミックレンジ拡大技術を搭載している。そんほか4K X-Reality PRO、TRILUMINOSなどの高画質化技術はもちろん、HEVCデコーダーも搭載した。画面横にスピーカーを備えているところも同様だ。画面サイズは79、65、55インチの3サイズを用意している。

79型の「XBR-79X900B」

HEVCデコーダーも搭載し、Netflixなどが採用予定の、HEVCでエンコードされた4Kネット動画などを本体だけで再生することができる。さらにXAVC Sデコーダーも内蔵。4K対応ハンディカムの「FDR-AX100」「FDR-AX1」などで撮影した4Kコンテンツを

49型まで用意したX850Bシリーズ

X850Bは最も手頃なシリーズで、ダイナミックレンジ改善技術「「X-tended Dynamic Range PRO」」は非搭載となる。

「XBR-65X850B」

映像処理エンジンは4K X-Reality PRO、TRILUMINOSディスプレイと、基本的な画質面に妥協は見られない。動きボケを改善する技術は「Motionflow XR 240」で、上記2モデルに比べると若干劣る。そのほか、HDMI 2.0端子の搭載、4K/60pへの対応、HEVCコーデックへの対応なども特筆すべき点だ。画面サイズは70型、65型、55型、49型の4サイズ。こちらも今春発売予定だ。

4Kコンテンツの用意も着々と進行中

4Kテレビで視聴するコンテンツについても、様々な発表が行われた。

まず自社で行っている動画配信サービス「Video Unlimited」については、4K対応の「Video Unlimited 4K」をアピール。昨年9月にすでにスタートしていたものだが、2014年1月段階で140タイトルが購入できること、今後も新作を随時追加することなどを改めて表明した。再生ビットレートは最高100Mbpsで、映像コーデックは非公開。平均的な作品を1つダウンロードすると、おおむね40GB程度の容量が必要となるという。

また発表会には、米国における定額制動画配信サービスで首位を独走しているNetflixのCEO、リード・ヘイスティングス氏が登壇。Netflixでは、2014年上半期に4Kコンテンツの配信を予定している。

今回発表した、2014年発売の4K BRAVIAはHEVCデコーダーを内蔵。本体だけでNetflixの4Kコンテンツ再生が行える。なおヘイスティングスCEOによると、4K動画のビットレートは15Mbps程度で、Wi-Fiでも十分に家庭内伝送が行えるという。さらに新BRAVIAではNetflix用アプリも進化させ、スムーズな再生が行える。

4K BRAVIAでNetflixの4K映像を再生するデモ

なおNetflixのヘイスティングスCEOは、プレスカンファレンスの席上で、今後同社が制作するドラマについて、すべて4Kで制作することを表明した。

さらにYouTubeとの協業では、Googleが開発している次世代動画圧縮コーデック「VP9」をフィーチャー。同コーデックで圧縮された映像を表示するデモも行っている。

Googleは、独自映像コーデック「VP9」を用い、YouTubeで4K映像配信を行う予定だ

次世代4Kメディアプレーヤー試作機を参考展示

そのほか、4Kメディアプレーヤーの新モデルも参考展示した。形状はこれまでの丸から一転し、黒く四角くなった。

次世代4Kメディアプレーヤーの試作機

Video Unlimited 4Kに対応。コーデックはMPEG-4 AVC/H.264に加え、HEVCデコーダーやXAVC Sデコーダーも内蔵。HEVCでについては、今後想定される4K/60pのコンテンツ、さらにネット動画などに対応できる。またXAVC Sは、他項で紹介する4Kハンディカムが採用しているコーデックのため、4Kハンディカムで撮影した動画を本機にダビングし、そのまま再生することが可能だ。

「Video Unlimited 4K」は現在140タイトル

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX