公開日 2012/02/07 14:30

パナソニック、ネットワーク強化のプラズマ “VIERA” VT5 − 「フル・ブラックパネルIII」搭載

DIGA/スマホ連携も充実
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パナソニックは、新開発の「フル・ブラックパネルIII」を搭載し、DLNA機能やインターネットTV機能を強化した、プラズマテレビ“VIERA”の新フラグシップ「VT5」シリーズ3機種を4月20日に発売する。

・「TH-P60VT5」(60V型)/¥OPEN(予想実売価格50万円前後)
・「TH-P55VT5」(55V型)/¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
・「TH-P50VT5」(50V型)/¥OPEN(予想実売価格36万円前後)


VIERA VT5シリーズ
同シリーズは昨年発売のフラグシップ“VT3”シリーズの後継機種として位置づけられる。パネル解像度は1,920×1,080画素のフルHD対応で、別売のアクティブシャッター方式の3Dグラスと組み合わせて3D再生も楽しめる。本体に3基のデジタルチューナーを内蔵し、USB-HDDへの番組録画と、2番組同時裏録にも対応する。なお本シリーズは、1月のCESで発表されたVIERAの北米モデル「VT50」シリーズと、パネル部分など画質関連の基本性能は共通している。北米モデルについては大橋伸太郎氏のファーストインプレッションレポートもすでに掲載済みだ。

新開発の「フル・ブラックパネルIII」で黒の表現力がさらに向上

VT5シリーズのために新開発された、3D対応のプラズマパネル「フル・ブラックパネルIII」を搭載。深い「黒」の表現力が高まったほか、ピーク輝度も高め、同一の画面内に同時に表示できるネイティブコントラストで、550万対1を実現した。

パネルのフィルター部には輝度、コントラスト性能に優れる「低反射ディープブラックフィルターIII」を採用。明所コントラストはVT3シリーズの同サイズモデルとの比較で約1.3倍に向上されている。これにより、黒色の表現力が一層高まったほか、明るい視聴環境でも外光の映り込みを抑え、色鮮やかな映像が楽しめる。

映像メニューを「オート」に設定した際は、視聴環境の明るさを本体内蔵のセンサーで検知し、映像を自動調整する機能も備えた。明るさや黒レベルなどを映像シーンごとに制御するAI機能と連動し、さらに周囲の明るさに応じて変化する人間の色温度特性も加えながら、コントラスト感も加味した映像補正を自動で行う。映画コンテンツに多くある2-3プルダウン処理の映像が表示された際にはこれを自動で検知し、映画視聴に最適化したフィルムライクな映像を表示する。

新開発の「ピュアイメージクリエーション」では、映像の斜め線や圧縮ブロックの境界を高精度に検出し、それぞれ新開発の高画質処理である「斜め線超解像」「絵柄適応型ノイズリダクション」を施して、高精細な映像を再現する。またSD画質の放送、DVD、ゲーム映像など低解像度のコンテンツには高解像度化処理も行う。

パナソニックのBDレコーダー“DIGA”の対応機種(DMR-BW950/BW850/BW750/BR550、DMR-BW930/BW830/BW730/BR630V以降のブルーレイDIGA)との組み合わせ時には、レコーダー側でクロマアップサンプリングを行い「YUV4:4:4」のオリジナル映像が持つ色情報に迫る色信号に復元を行い、VT5シリーズでより高い色解像度の映像が楽しめる。テレビ側には30bitの信号処理システムを搭載し、これにシリーズ独自の「ハリウッドカラーリマスター」機能を組み合わせて、ブルーレイやテレビ放送も色彩豊かな映像で楽しむことが可能になる。

また各シーンの映像情報をもとに、色/階調/周波数補正処理を行うことで、色あたりを抑えながら、クリアで色鮮やかな映像を再現する「ナチュラルカラースムーサー」も搭載。同一画面に白が明るすぎる部分と、黒が沈み込んでいる部分が混在した映像の場合は、部分的にコントラスト補正処理を行いながら、見た目に近い自然な映像に補正を行う。

このほかにも色や明るさをきめ細かく制御する「デジタルカラー・リアリティ技術」、デジタル放送のMPEGノイズを抑える「HDオプティマイザー」など、従来シリーズが特長としてきた高画質技術を継承している。

次ページ動画解像度がさらに向上、3D映像も高画質

1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックを見る
  • ジャンルプラズマテレビ(ディスプレイ)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-P60VT5
  • 発売日2012年4月20日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格50万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:60V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:550万対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●音声実用最大出力:総合18W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×4、D4入力×1、ビデオ入力×2、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン出力 ×1、LAN端子(10BASE- T/100BASE-TX)×1、USB端子×3 ほか ●外形寸法:1,395W×880H×387Dmm(スタンドあり) ●質量:約39.0kg(スタンドあり)
  • ジャンルプラズマテレビ(ディスプレイ)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-P55VT5
  • 発売日2012年4月20日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:55V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:550万対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●音声実用最大出力:総合18W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×4、D4入力×1、ビデオ入力×2、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン出力 ×1、LAN端子(10BASE- T/100BASE-TX)×1、USB端子×3 ほか ●外形寸法:1,285W×818H×357Dmm(スタンドあり) ●質量:約33.0kg(スタンドあり)
  • ジャンルプラズマテレビ(ディスプレイ)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-P50VT5
  • 発売日2012年4月20日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格36万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:50V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:550万対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●音声実用最大出力:総合18W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×4、D4入力×1、ビデオ入力×2、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン出力 ×1、LAN端子(10BASE- T/100BASE-TX)×1、USB端子×3 ほか ●外形寸法:1,170W×754H×335Dmm(スタンドあり) ●質量:約27.0kg(スタンドあり)
  • ジャンルプラズマテレビ(ディスプレイ)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-P50VT5
  • 発売日2012年4月20日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格36万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:50V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:550万対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●音声実用最大出力:総合18W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×4、D4入力×1、ビデオ入力×2、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン出力 ×1、LAN端子(10BASE- T/100BASE-TX)×1、USB端子×3 ほか ●外形寸法:1,170W×754H×335Dmm(スタンドあり) ●質量:約27.0kg(スタンドあり)
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX