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明るい部屋での3D視聴レポートも

パナソニック“VIERA”VT2/V2/G2を一斉テスト − 画質差を同一条件で徹底比較!

公開日 2010/03/19 14:36 折原一也
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次々に姿を現し始めた、2010年の薄型テレビ春夏モデル。今年の注目は何と言っても”3D対応モデルの登場”だが、この春〜夏に発売される製品レベルの実機や試作機を見てみると、3Dのインパクトだけでなく、従来モデルと比較した際の2D画質の向上に目を奪われることが多かった。

パナソニックのプラズマテレビラインナップでは、パイオニア”KURO”の技術を受け継ぎ、コントラスト比500万対を実現した第一弾モデル“VIERA”G2シリーズの実機レビューで、従来とは一線を画した新次元の黒色の締まりが実感でき、上位機種のテストを心待ちにしていた。

他方、ソニーから発表された(これも3D対応を前面に打ち出したモデル群の一つではあるが)、“BRAVIA”のファーストインプレッションでは、液晶+直下型エリア駆動LEDバックライト搭載のHX900シリーズが、従来のフラグシップ機XR1シリーズの直系と言えるポテンシャルを持っていることを確認できた。

プラズマ、液晶の両陣営から高画質モデルが相次いで登場した2010年は“3Dテレビ元年”というだけではない。2D画質の向上についても相当な”当たり年”になるのではないかと睨んでいる。

■“VIERA”3機種を同一条件で同時視聴

今回取り上げるのは、パナソニックのプラズマテレビ新製品3シリーズだ。”フルHD 3D対応”を謳うフラッグシップであるVT2シリーズを含むプラズマ“VIERA”のハイエンド〜ミドルレンジ製品群を一斉に視聴した。

最上位のVT2シリーズ(関連ニュース)とその下のV2シリーズ(関連ニュース)は「フル・ブラックパネル」を搭載。詳細はニュース記事に譲るが、予備放電レスの発光方式によりコントラスト比500万対1を達成している。なお、500万対1という数値はG2と同じだが、これは計測器の測定限界に達しているためだ。さらに最上位のVT2シリーズは、3Dの高画質化を図るために「短残光蛍光体」によって差別化が図られている。

比較検証は音元出版の視聴室で行った。3D対応フラグシップの「TH-P54VT2」、2D対応モデルの最上位機種「TH-P50V2」、前回も取り上げたミドルレンジ〜ハイエンドに相当するG2シリーズの50V型「TH-P50G2」の3機種を用意した。

「TH-P54VT2」

「TH-P50V2」

「TH-P50G2」

また同一環境で比較検証するため、パナソニックの3D対応 BDレコーダー「DMR-BW3000」をプレーヤーとして用い、HDMI分配機で3台のテレビに同じ映像を同時に表示した。なお、テストに使用したVT2は試作機段階のもので、画質は視聴を行った段階からさらに向上すると予想されることを、あらかじめお伝えしておきたい。

ちなみに、3D対応のプラズマVIERA VT2シリーズを、発表会などデモ会場以外で視聴するのは、筆者としては初めてだった。VT2とBW3000の組み合わせによる3D視聴レビューは、記事の後半でお伝えする。

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