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公開日 2008/02/15 18:13

オンキヨー、デジタルアンプ内蔵の第2世代HDオーディオコンピュータを発売

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N801をAPX-2でドライブするデモも行われた
オンキヨー(株)は、音質にこだわったデスクトップPC『HDオーディオコンピュータ』第2弾として、「HDC-2.0A」シリーズおよび「APX-2」を本日より順次発売する。

左がAPX-2、右がHDC-2.0Aシリーズ

APX-2は側板や天板が強化されている

APX-2の上部には各種インジケーターが装備されている

HDC-2.0AシリーズとAPX-2は、基本的な商品設計は共通しており、HDC-2.0Aはオンキヨーの子会社である(株)ソーテックが、APX-2はオンキヨーが、それぞれの流通チャネルで販売を行う。また、APX-2は筐体の剛性を高め、DACも高品位なものを採用するなど、より音質対策を強化している。

なお、前モデルの「HDC-1.0」シリーズ(関連ニュース)は販売を継続する。

今回発売される新製品の概要は以下の通り。なお、HDC-2.0Aシリーズの価格はソーテックダイレクトの直販価格となる。

型番 スピーカー ディスプレイ CPU HDD 価格 発売日
HDC-2.0ABM - - Core2Duo 1.66GHz 160GB
\219,800
2月15日
HDC-2.0ABMA 2ウェイSP - Core2Duo 1.66GHz 160GB
\249,800
2月15日
HDC-2.0ABML1 - 20.1型液晶 Core2Duo 1.66GHz 160GB
\249,800
2月15日
HDC-2.0ABMAL1 2ウェイSP 20.1型液晶 Core2Duo 1.66GHz 160GB
\279,800
2月15日
HDC-2.0AHM - - Core2Duo 2GHz 500GB
\259,800
2月15日
HDC-2.0AHMA 2ウェイSP - Core2Duo 2GHz 500GB
\289,800
2月15日
HDC-2.0AHML1 - 20.1型液晶 Core2Duo 2GHz 500GB
\289,800
2月15日
HDC-2.0AHMAL1 2ウェイSP 20.1型液晶 Core2Duo 2GHz 500GB
\319,800
2月15日
APX-2 - - Core2Duo 1.66GHz 500GB
¥OPEN(予想実売価格25万円前後)
2月29日


全モデルとも、OSにはWindows Vista Home Premiumを搭載。内蔵メモリは1GB。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ。HDC-2.0AシリーズにはMicrosoft Office Personal 2007もプリインストールされている。

HDC-2.0Aシリーズは縦置きと横置きに両対応。APX-2は横置きのみに対応する。横置きの方が音質には有利という。

本体にはUSBキーボードやUSB光学式マウス、リモコン、DVI-VGA変換アダプタが同梱されている。

付属のキーボードとマウス

AV機器ライクなリモコンも付属

USB端子は前面2、背面4の計6端子。IEEE1394端子も背面に1端子装備する。また、音声入力端子はデジタル2、アナログ2。音声出力端子はデジタル2、アナログ1系統を用意する。

両機は、筐体内に100W+100W(4Ω)の同社独自のデジタルアンプ「VL Digital-2」を内蔵。チャンネルごとにモジュール化されており、将来的にほかの製品に搭載することも検討しているという。

APX-2の背面端子部。スピーカーターミナルも本格的

デジタルアンプ部。チャンネルごとにモジュール化されている

内蔵HDDの容量は上に掲げた表の通りで、160GBと500GBの2タイプを用意する。

■振動対策と静音化を徹底

音質を高めるため、内部レイアウトやシャーシ剛性にも工夫を施している。シャーシは1.6mm厚の部材を採用。

HDDは振動や騒音を抑制するためケースに収められており、ケースとの接点には緩衝クッションが設けられている。同社ではこのケースを「スーパーフローティングHDDユニット」と名付けている。これにより、HDDの動作音を筐体の外に極力洩らさないよう工夫している。

HDDは奥のケースに収納。その際、緩衝材で振動を吸収する

HDDケースはさらに写真のカバーで密閉される

なお、HDDケースの近くにも冷却ファンが設けられているが、常時動いているわけではなく、温度が上がった場合のみ動作する。

また、電源もオーディオ部とPC部で完全に分離。グランドも別にしている。静音性も高め、振動の少ない冷却ファンを採用したことに加え、ダクトを採用したことにより、騒音を抑えながら冷却効率を高めた。騒音レベルは22dBと低い。

奥に見えるのがオーディオ回路用の電源トランス。PCとは電源を別にしている

プリアンプ部

サウンドカードはMini PCI接続。DACには、HDC-2.0Aがバーブラウンの「PCM1796」、APX-2が同じく「PCM1792」を採用している。APX-2は、PCM1792の採用によりSN比120dBを達成している。また、デジタルノイズを効果的に除去する同社独自技術「VLSC」をさらに進化させた「VLSC-2」回路も搭載している。

なお、HDC-2.0Aシリーズは、スラント型の専用スピーカー、ソーテック製の20.1型ワイドTFT液晶ディスプレイなどをセットにしたモデルも展開。

HDC-2.0Aにはスピーカー付属モデルも用意される

オンキヨーの販売ルートで売られるAPX-2は、上記の通り、より高品位なDACを搭載しているほか、筐体の剛性を高めたのもHDC-2.0Aとの違いの一つ。側板はアルミ押し出し材で、天板には1.2mm厚の鉄板を使用している。

■PDAPテクノロジーを採用した新ソフト「PureSpace」

バンドルソフトでは、音楽CDの取り込みや楽曲ダウンロード、LINE録音などが行える「CarryOn Music 10」と、新たに開発した楽曲再生専用ソフト「PureSpace」を用意。CarryOn Musicでは、ライン録音でのシンクロ録音機能にも新たに対応した。

楽曲再生専用ソフト「PureSpace」は、同梱のリモコンでソフトの立ち上げやあらゆる操作が可能。リモコン操作への反応も非常に高速で、これは本体内にリモコン用のコントローラーを搭載したからだという。このPureSpaceでは、Windowsの音量ミキサーを完全にバイパスし、音声信号をダイレクトに伝送する「PDAP(Pure Direct Audio Path)テクノロジー」を世界で初めて採用。音楽再生中に、メール着信音やOSの警告音が鳴ることを防ぐほか、Windowsの音量ミキサーで行っていたサンプリングレートコンバートなどをパスすることで、ソース本来の音を再生することが可能になったという。

PureSpaceのメニュー画面。画面は常に全画面表示となる

PureSpaceでタイトルをリスト表示したところ

なお、発表に先立って行われた本機の内覧会では、APX-2でB&Wのノーチラス801をドライブ。決して鳴らしやすいスピーカーとはいえないN801を、VL Digital-2のパワーでしっかりとハンドリングしていた。手持ちのスピーカーが余っており、PCでまとめて楽曲を管理したいというハイファイオーディオファンには恰好の製品となるはずだ。

(Phile-web編集部)

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製品スペックを見る
  • ブランドONKYO
  • 型番HDC-2.0A
  • 発売日2008年2月15日
  • 価格上記参照
【SPEC】●実用最大出力:100W+100W(4Ω) ●USB端子:前面2、背面2 ●IEEE1394:背面1 ●LAN:10/100/1000BASE-T ●音声入力端子:デジタル2、アナログ2 ●音声出力端子:デジタル2、アナログ1 ●外形寸法:150W×212H×388Dmm ●質量:10.8kg
  • ブランドONKYO
  • 型番APX-2
  • 発売日2008年2月29日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格250,000円前後)
【SPEC】●実用最大出力:100W+100W(4Ω) ●USB端子:前面2、背面2 ●IEEE1394:背面1 ●LAN:10/100/1000BASE-T ●音声入力端子:デジタル2、アナログ2 ●音声出力端子:デジタル2、アナログ1 ●外形寸法:205W×155H×388Dmm ●質量:10.8kg
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